現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「おっさんセダン」と侮るなかれ! スポーツカー顔負けの戦闘力「カローラアクシオTRD」は何が凄かったのか

ここから本文です

「おっさんセダン」と侮るなかれ! スポーツカー顔負けの戦闘力「カローラアクシオTRD」は何が凄かったのか

掲載 更新 38
「おっさんセダン」と侮るなかれ! スポーツカー顔負けの戦闘力「カローラアクシオTRD」は何が凄かったのか

「GT」グレードを復活させた10代目カローラアクシオ

 カローラといえば、日本を代表するスタンダードカーの1台。一時期はユーザーの高齢化が叫ばれていたが、現行モデルとなる12代目はデザインも一新され、ユーザーの若返りに躍起になっている。

600万円超えの「86」に激速タクシーのような「コンフォート」! 衝撃のTRDコンプリートカー6選

 そんなカローラではあるが、ひと昔前のモデルには「GT」というスポーツグレードが用意され、見た目こそ普通のカローラセダンでありながら、ツインカムのスポーツエンジンを搭載した“羊の皮を被った狼”的なグレードが用意されていたことを知るアラフォー世代以上も多いのではないだろうか。その栄光の「GT」グレードを復活させたのが、通算10代目となったカローラアクシオだったのだ。

 といっても通常のカタログモデルではなく、TRDが手掛けたコンプリートカーという扱いで、中間グレードの「1.5X」の5速MT車をベースにTRDがチューニングを施したモデルとなっていた。価格は235万2381円と決して安いとは言えないが、現行型のカローラセダン、1.2LターボのMTモデルが242万4400円であることを考えれば妥当な価格とも言えるかもしれない。

1.5Lエンジンにインタークーラーターボをドッキング

 このカローラアクシオGTの最大のトピックは、やはり何といってもエンジンだろう。ベース車が搭載する1NZ-FE型1.5Lエンジンになんとインタークーラーターボをドッキング。さらに専用のECUでハイオクガソリン仕様とすることで、110ps/14.3kg-mから150ps/20.0kg-mへと大幅なパワーアップがなされていたのだ。

 大幅にアップした出力に対応するため、TRDスポルティーボサスペンションフルキットや15インチフロントブレーキ&195/55R16タイヤ&ホイール、強化クラッチカバーもプラス。精悍なエアロパーツをまとうことで一気にスポーツセダンへと変貌を遂げていた。

 さらにディーラーオプションとしてはスポーツブレーキパッド&シューやビルシュタインサスペンションフルセット、レカロ製バケットシート、ハイレスポンスマフラーなども用意していたのだから、その本気度が伝わってくることだろう。

ワンメイクレースも開催されるほどの本気度!

 そして、その本気度を決定づける極めつけが、富士チャンピオンレースに2009年から設立された「カローラアクシオGTクラス」だ。これはカローラアクシオGTをベースに専用のエアロパーツやサスペンションを装備したN2準拠のワンメイクレースで、エンジンは180psまで高められていた。 ただ、残念ながらカローラアクシオGTクラスは多くのエントラントを集めるまでには至らず、2013年度を最後に消滅してしまったが、これもカローラアクシオGTが存在したからこその功績と言えるだろう。

 そんなカローラアクシオGT、今から手に入れるとなると当然ながら中古車ということになるが、注意していただきたい点がひとつ。じつはこのモデルには「TRD Sportsセット」という、61万9500円引きとなるレスオプションが設定されていた。これを選ぶと専用ターボシステムとそれにまつわるアイテムがすべて非装着となってしまうのだ。 つまり、見た目はターボモデルと同じながら、エンジンはベース車のままという“狼の皮を被った羊”仕様が存在するのである。

 フロントグリルに備わるエンブレムがターボモデルは「TRD turbo」、NAモデルは「TRD Sportivo」という違いがあるが、一番確実なのはエンジンルームをチェックすることだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「ホンダしか日産は救えない」 でもホンダは[日産の大きな荷物]をどう扱う? 日産とホンダ統合協議を読み解く 
「ホンダしか日産は救えない」 でもホンダは[日産の大きな荷物]をどう扱う? 日産とホンダ統合協議を読み解く 
ベストカーWeb
【次世代『e:HEV』はどう凄いのか】ホンダの次世代技術公開 ヴェゼル・プロトタイプ試乗でその片鱗を確認
【次世代『e:HEV』はどう凄いのか】ホンダの次世代技術公開 ヴェゼル・プロトタイプ試乗でその片鱗を確認
AUTOCAR JAPAN
[日本にも欲しい] イケてる[三菱]復活への布石か!? スポーティな[コルト]が登場!!!!!!! 
[日本にも欲しい] イケてる[三菱]復活への布石か!? スポーティな[コルト]が登場!!!!!!! 
ベストカーWeb
ラリージャパンに参戦したGRヤリス登場。BPカストロール、東京オートサロン2025にテインと共同出展
ラリージャパンに参戦したGRヤリス登場。BPカストロール、東京オートサロン2025にテインと共同出展
AUTOSPORT web
JAF、東京オートサロン2025にブース出展。MR技術を用いた体験型コンテンツを用意
JAF、東京オートサロン2025にブース出展。MR技術を用いた体験型コンテンツを用意
AUTOSPORT web
スーパーGT第5戦鈴鹿で怒涛のスケジュールをこなした吉本大樹。疲労感よりも悔しさ
スーパーGT第5戦鈴鹿で怒涛のスケジュールをこなした吉本大樹。疲労感よりも悔しさ
AUTOSPORT web
レクサス新世代”顔”公開!! まるでセンチュリー級の内装!! トヨタ本気の1台「LF-ZL」の凄さとは?
レクサス新世代”顔”公開!! まるでセンチュリー級の内装!! トヨタ本気の1台「LF-ZL」の凄さとは?
ベストカーWeb
ニュル24時間レースの人気者オペル「マンタ」はキツネのしっぽ付き! 78歳のオーナー・ドライバーに悲劇の火災と今後の展望をインタビューしました
ニュル24時間レースの人気者オペル「マンタ」はキツネのしっぽ付き! 78歳のオーナー・ドライバーに悲劇の火災と今後の展望をインタビューしました
Auto Messe Web
一度使ったら「足放せる」けど「手放せない」! クルマの超楽ちん装備「クルコン」はじつに65年以上の歴史があった
一度使ったら「足放せる」けど「手放せない」! クルマの超楽ちん装備「クルコン」はじつに65年以上の歴史があった
WEB CARTOP
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストは2日目も小林利徠斗が最速。佐野、卜部が続く
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストは2日目も小林利徠斗が最速。佐野、卜部が続く
AUTOSPORT web
さらば「V10」エンジン ランボルギーニ・ウラカン UK中古車ガイド 後継はV8で値上がり必至?
さらば「V10」エンジン ランボルギーニ・ウラカン UK中古車ガイド 後継はV8で値上がり必至?
AUTOCAR JAPAN
「ランボルギーニ」と「マクロン」のコラボ第2弾発表! ランニングウェアとフィットネスウェアは主張しすぎず普段使いができる逸品です
「ランボルギーニ」と「マクロン」のコラボ第2弾発表! ランニングウェアとフィットネスウェアは主張しすぎず普段使いができる逸品です
Auto Messe Web
ホンダと日産、経営統合に向け協議 業界に衝撃
ホンダと日産、経営統合に向け協議 業界に衝撃
AUTOCAR JAPAN
新型プレリュードは「2025年に発売予定」。ホンダが次世代技術『S+シフト』を世界初公開
新型プレリュードは「2025年に発売予定」。ホンダが次世代技術『S+シフト』を世界初公開
AUTOSPORT web
永野芽郁が“金髪にライダース姿”で「ハーレー」との“2ショット”公開! 人気女優の意外過ぎる姿に「渋すぎる」「金髪ハーレーかっこいい!」と再注目
永野芽郁が“金髪にライダース姿”で「ハーレー」との“2ショット”公開! 人気女優の意外過ぎる姿に「渋すぎる」「金髪ハーレーかっこいい!」と再注目
くるまのニュース
ブレンボ、F1やMotoGP、WRCなど2024年は69のタイトル獲得に貢献。通算では700超に
ブレンボ、F1やMotoGP、WRCなど2024年は69のタイトル獲得に貢献。通算では700超に
AUTOSPORT web
アウディ、基幹『A3』系のデザインやパワートレインを大幅改良。記念限定車“1st Edition”も設定
アウディ、基幹『A3』系のデザインやパワートレインを大幅改良。記念限定車“1st Edition”も設定
AUTOSPORT web
クルマの内装に「デジタル画面」は不要 アナログが一番です 英国記者の視点
クルマの内装に「デジタル画面」は不要 アナログが一番です 英国記者の視点
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

38件
  • 素直に4A-G。あるいは3S-G。

    これらが載っていたならばと思います。

    このモデルが企画された時点で既に、トヨタのスポーツ系ユニットとして、この偉大な二枚看板は鬼籍に入っていたのでした。

    とは言えカローラの4枚、マニアックな渋さが魅力です。
  • 昔のカローラ4ドアは4AGだったよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

161.2187.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

31.0223.0万円

中古車を検索
カローラアクシオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

161.2187.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

31.0223.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村