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移動を豊か、便利にするモビリティが満載<br>「小型モビリティ」で広がる移動の楽しさ

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移動を豊か、便利にするモビリティが満載<br>「小型モビリティ」で広がる移動の楽しさ

車のエンタメ [2023.12.08 UP]


移動を豊か、便利にするモビリティが満載
「小型モビリティ」で広がる移動の楽しさ
2023年10月26日(木)から11月5日(日)まで開催された「ジャパンモビリティショー2023」。これまでのモーターショーから名称が変わり、未来のモビリティを体験できる場として、展示内容も変化を遂げた。そのなかで、本誌は“移動の快適さや楽しさ”を新しく創出する“小型モビリティ”に注目してみた。

2023-2024 ⽇本カー・オブ・ザ・イヤー トヨタ・プリウスが受賞!通算3度目の栄冠

構成:イーグル 文:近藤暁史 写真:渡部祥勝
(掲載されている内容はグー本誌 2023年12月発売号掲載の内容です)



東京モーターショーから名前が変わった……
ジャパンモビリティショー2023とは
2023年10月26日(木)から11月5日(日)まで東京ビッグサイトで開催。クルマだけでなく、さまざまなモビリティが展示されるとともに、未来の東京をテーマに異業種が参加したプログラム「Tokyo Future Tour」など、体験型のコンテンツを充実させ、幅広い層へ未来のモビリティを示した。来場者数は111万2千人。
(日本自動車工業会による発表)


移動の質を高めてくれる小型モビリティが多数出展
 「乗りたい未来を、探しにいこう!」をテーマに開催されたジャパンモビリティショー2023には、自動車メーカーや関連企業をはじめ、他産業、スタートアップの企業など、計475の企業・団体が参加。自動車だけでなく、飛行機やロボットなどさまざまなモビリティが展示され、これまでよりもモビリティ全般の未来を感じさせる内容で、会場は平日から多くの来場者で賑わっていた。
 新型車やコンセプトカーがショーの花形ではあるが、本誌はクルマと組み合わせることで“移動”をより充実したものへと昇華させる“小型モビリティ”に注目。いまや自動車メーカーをはじめ、多くのメーカーが電動化技術の進化や道路交通法の改正による環境の変化に伴い、勢力的に開発を進めているジャンルだ。
 本特集では、将来的にいろいろな場面で変化をもたらすであろう、小型モビリティを紹介しながら、その恩恵について解説する。


「Tokyo Future Tour」では、来場者がまだ見たことのないモビリティや最先端の技術によって、「モビリティが実現する、明るく楽しくワクワクする未来」をショーや体験型コンテンツ通じて紹介。



小型モビリティがもたらすもの Case 1

旅行やレジャー先で〝移動の快適さ〟をより感じられる
クルマで辿り着いた場所のさらに先を気持ちよく!
 長距離はクルマで移動して、目的地に着いた後で重宝するのが、キャンプ場や観光地の周辺を散策したり、移動するのに役立つ小型モビリティだ。クルマでは小まわりがきかない“ちょっとそこまで”程度の移動なら、バッテリー残量を不安視する必要もないので、環境にやさしい電動車のメリットを最大限に活かせる。小型で折りたたみができるモデルが多く、気軽にラゲッジに積んで出かけられるのも機動力という点ですぐれている。実際、今回のモビリティショーでも各自動車メーカーが積極的にコンセプトモデルを発表していたのが印象的で、デモを見るかぎりでは実用化は近いように感じられた。実用化すれば移動そのものがさらに楽しくなったり、より快適になるだけに今から楽しみだ。


コンパクトに折りたためる小型モビリティなら、積載もラク。クルマとの組み合わせで楽しさがより広がる。

ここがポイント !
荷物をしっかり運べる積載力と4輪の安定した走りで多用途で使える!

SUZUKI SUZU-RIDE/SUZU-CARGO[スズキ スズライド/スズカーゴ]
電動キックボードのような手軽さながら、4輪で安定した走行ができる一人乗りの電動モビリティ。毎日の生活、通勤・通学や遊びや仕事をもっと楽しくする移動を提供する。



ここがポイント !
4輪タイプで安定した走行が可能。バッテリーの再利用で環境にもやさしい

MITSUBISHI Last 1 mile Mobility[三菱 ラスト ワンマイル モビリティ]
電動車の使用済みバッテリーを搭載したバギータイプの小型モビリティ。クルマで辿り着いた場所のさらに一歩先への移動を楽しめる。スタートアップ企業とコラボレーションしたモデル。



ここがポイント !
持ち運びに便利なコンパクトさ。免許を持っていない人でも運転可能※
※改正道路交通法における特定小型原動機付自転車をイメージ

TOYOTA LAND HOPPER[トヨタ ランドホッパー]
折りたたみができ、クルマのトランクにも収納可能。クルマと組み合わせれば、旅先でのツーリングなど移動の楽しみが拡大する。クルマや自転車とは違った一体感のある爽快な走りを実感できる。



ここがポイント !
スロットル操作でスクーター感覚でこがずに走行できる! 気軽に乗れるスタイルも◎

SUZUKI e-PO[スズキ イーポ]
スズキとパナソニック サイクルテック株式会社が共同で開発した折りたたみが可能な原付一種相当の電動モペッド。電動アシスト自転車とスクーターの特性を併せ持ち、利便性が高い。



小型モビリティがもたらすもの Case 2

生活のなかでの〝快適な移動〟をよりサポートする
日常の移動手段としての利便性に加え+αの機能あり
 過去のモーターショーでも積極的に発表されていたのが、チェアータイプの小型モビリティで、今回のモビリティショーでも出展は多かった。こちらは純粋な乗り物というよりは、日常生活をアシストすることを目的としたもので、移動の自由や平等性の確保に重きを置いている。実際、自動運転車で目的地まで行き、着いたら小型モビリティに乗り換えて病院内を移動するという実験も行われている。見た目はシンプルながら、自立して快適に移動できるのはもちろん、操縦自体は体重移動などによって行うため、誰でも簡単に操作しやすいのもポイントだ。さまざまな世代において日常的な移動の自由度は広がり、我々の生活そのものを豊かにする可能性を大いに秘めている小型モビリティと言っていい。



ここがポイント!
体重移動で動く感覚が斬新! 両手が自由になるから、多目的に利用できる

HONDA UNI-ONE[ホンダ ユニワン]
ホンダ独自の技術と機構により、座った状態で重心をかけることで前後・左右・斜め360度自由に移動できる。座面の上下が可能なため、まわりの人と目線を合わせて仕事をしたり、移動でき、活躍の場を広げてくれる。



ここがポイント!
ミドルシニア層に向けた安全機能も備える安心感のあるモビリティ

SUZUKI GO![スズキ ゴー!]
フレームが身体を囲う「ラップアラウンド・フレーム」形状と大径タイヤ、障害物との接近時に自動減速する安全機能により、乗員が安定感と安心感を感じられる。



ここがポイント!
4つの脚と車輪との組み合わせにより、生活のなかでの自由な移動を実現する

SUZUKI MOQBA[スズキ モクバ]
車輪と4つの脚を活用した次世代モビリティを提案。平地は車輪でスムーズに、段差は脚でシームレスに移動できる。段差など、移動の障壁の解消が期待される。



ここがポイント!
最大16cmの階段を昇降可能。身体の不自由な方の外出を支援する

TOYOTA JUU[トヨタ ジェイユーユー]
「どこでも自由にひとりで移動できる」をコンセプトに、走破性とデザイン性を備えた電動車いすタイプの新たなモビリティ。階段の昇降時には、自動制御で最適な姿勢を維持し、安全な移動をサポートしてくれる。



名称が変更となった今回のショー
今までと何が違ったの?
未来に向けての新たなる一歩として、伝統ある名称を変更。
モーターショーからモビリティショーへと生まれ変わった今回、
会場の様子はどうだったのか? リアルレポートをお届けしよう!


日産はハイパーシリーズと銘打ったコンセプトカーを3台出展。なかでもハイパーフォースは次期GT-Rとのウワサもあり、常に人だかりができていた。

見応え十分な夢あるコンセプトカーから体験型コンテンツまで
幅広くモビリティの魅力を訴求。会場は平日も大盛況!
 まず驚いたのが、ショーの名称変更。主催の日本自動車工業会の豊田章男会長の肝煎りだけに、内容の変化にも注目が集まった。注目のコンセプトカーが少なかったり、具体性に欠けたりするのではないかという懸念があったのは事実。未来の乗り物だったEVも自動運転もある程度身近なものになってきただけになおさらだった。フタを開けてみればそれも杞憂に。会場のあちこちに見応えあるコンセプトカーが登場し、ほどよく未来を感じさせつつ、具体的な提案があって注目度は抜群。しかも各メーカーの色がはっきりと出ていたのもよかった。輸入車勢が少なかった分、国産車ブースが広くて見やすかったなど、来場者の満足度も高く、成功だったといえるだろう。



こんなところが今までと違って大盛況でした!
(写真左)国内主要部品メーカーが勢揃い。未来の素材などが展示され、今回は特に見入る人が多かった。(写真中)クルマだけがモビリティじゃない! ということで搭乗操作型ロボット「アーカックス」が登場して人だかり。ちなみに4億円で販売開始とのこと。(写真右)キッザニアがショー会場に出張。各自動車メーカーのメニューはユニークなものばかりで、貴重な体験の場となっていた。



ほかにもありました 欲しくなる! 小型モビリティ

『WHILL Model F』は近距離の移動を支援するスグレモノ。さっと折りたためて、電車やタクシーでの持ち運びも便利。

可愛らしいルックスの『AIM EV MICRO 01』は、電気自動車で2人乗りのオープンカー。価格は車両本体(バッテリーを除く)で100万円以下を予定。
コンパクトだけど安全性を両立


23年9月に米国で発表されたホンダの『モトコンパクト』や株式会社ICOMAの『タタメルバイク』などは、携帯可能なサイズ感が魅力のラストワンマイルモビリティだ。


こんなのあったらイイな! 純粋に移動空間がメチャいけてるクルマ発見

アウトドアも開放的に楽しめる!
MITSUBISHI D:X Concept
未来の『デリカ』をイメージしたクロスオーバーMPVのコンセプトカー。デリカならではの広い室内空間と高い安全性を継承。室内はBピラーレスのため開放的な大空間キャビンとなっている。



未来を感じさせる先進的なEVミニバン
NISSAN HYPER TOURER(ハイパーツアラー)
次期エルグランドを思わせるEVミニバンのコンセプトモデル。LEDパネルが搭載されたフロアに、川床や空などの景色を映し出し、自然とデジタルを融合させた空間を演出。



市販化が期待される魅力的な室内空間

X-VAN GEAR CONCEPT(クロスバン ギア コンセプト)
車体はミニバンのノア&ヴォクシーに近いサイズ感。前後ともスライドドアを採用することで、乗り降りのしやすい大開口の空間を実現している。多彩なシートアレンジと、開放感のあるリビングのような室内で注目度が高かった。



総括
誰もが移動することが快適で楽しいと感じられる未来が近づいている!
『モビリティショー』という名が表すように、クルマだけでなくさまざまなモビリティが展示されていた今回のショー。なかでも自動車メーカーをはじめ、次世代モビリティ企業が発表していた“小型モビリティ”は、これまでよりも、より具体的な提案がされていたように感じられた。技術の進歩とともに何年か先でこれらが現実のものになれば、小型モビリティがもたらす“自由で快適な移動”により、私たちの生活はより豊かで便利なものへと変わっていくだろう。そんな未来がすぐそこまで来ている! と実感できる内容だった。

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