現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ピレリ、表彰台の3人とストロールを祝福「レーシングポイントは戦略によって終盤までレースを盛り上げた」

ここから本文です

ピレリ、表彰台の3人とストロールを祝福「レーシングポイントは戦略によって終盤までレースを盛り上げた」

掲載 更新
ピレリ、表彰台の3人とストロールを祝福「レーシングポイントは戦略によって終盤までレースを盛り上げた」

2019 ドイツグランプリ 決勝
2019年7月28日、ホッケンハイム

 猛暑の2日間の後、終始ウエットコンディション下で行われたドイツグランプリ決勝は、多くのピットストップや4回のセーフティカー導入を伴う混乱したレースとなりました。最終的に、5回ピットストップを行ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンがレースを制し、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが2位を、トロロッソのダニール・クビアトが3位を獲得しました。

ライコネン&ジョビナッツィがペナルティでポイント失い、クビサが復帰後初入賞。アルファロメオは控訴へ

■キーポイント
・判断が難しい天候状態により、3~6ストップまで広範囲に渡る戦略が展開されました。ハードタイヤを除く全コンパウンドが、様々な局面で使用されました。

・トータルピットストップ回数は78回に至り、97セットのタイヤが使用されました。

・セーフティカー先導による3周のフォーメーションラップの後、全ドライバーがフルウエットタイヤでスタートしました。その後、各チームは変化する路面状況に対応し、スリックタイヤへ交換する最後のピットストップタイミングがレースの鍵となりました。

・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、予選時のメカニカルトラブルによって、グリッド最後方からスタートしました。ベッテルは、フェルスタッペンと同様の5ストップ戦略で2位を獲得しました。

・メルセデスのルイス・ハミルトンは、2回のコースアウトを喫し、ハースのケビン・マグヌッセン同様に6回のピットストップを行いました。

・ドライバーたちは、徐々にトラックが乾いていくコンディションの下、インターミディエイトタイヤを機能させるべく、オーバーヒート抑制に気を配る必要がありました。

・スタート時の気温は22度、路面温度は28度でした。レース終了時点の路面は、ほぼドライの状態でした。

各コンパウンドのパフォーマンス
・ハード C2:ハードタイヤのみ、このレースでの登場機会はありませんでした。
・ミディアム C3:ダンプが残る冷涼なコンディションの下、ソフトの方が性能を発揮していたことから、フェルスタッペンを含む5名のドライバーのみが、限られたラップでミディアムを使用しました。
・ソフト C4:レース終盤、全ドライバーがソフトを使用しました。フェルスタッペンがソフトでファステストラップポイントを獲得しました。
・インターミディエイト:レースを通してもっとも多く使用され、最長スティントは20周以上でした。
・フルウエット:全ドライバーがフルウエットでスタートしましたが、大半のドライバーが最初のセーフティカー導入周回中にインターミディエイトへ交換しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「ストラテジストにとって、シーズン中で最難関のレースのひとつだったと思います。彼らは、路面のグリップやセーフティカー導入によって訪れるチャンスなど、急激に変化する状況を常に予測しつつ対応することを余儀なくされました」

「さらに、セクターごとにコンディションが違っていたことも難しい要因でした。最終的に、ファイナルスティントでスリックタイヤへ交換するタイミングが鍵となりました。表彰台に上った3名のドライバーは、スリリングで予測不可能なレースの終盤、乾いていく路面でソフトタイヤのアドバンテージをフルに活かしていました」

「ウエットレースにおいて、インターミディエイトタイヤは、広範囲に渡るコンディションの下でその汎用性を示しました。どのドライバーもウエットタイヤでの十分な走行経験が無かったことから、クロスオーバーポイントを判断する材料が無い状態でした」

「今回、インターミディエイトの十分なデータを取得できました。表彰台のドライバーたちはもとより、戦略によって終盤までレースを盛り上げたレーシングポイントとランス・ストロールを祝福します」



■コンパウンド毎のラップタイム上位:
・ミディアムタイヤ
マックス・フェルスタッペン:1'41.121
バルテリ・ボッタス:1'51.947
ランス・ストロール:2'00.781

・ソフトタイヤ
マックス・フェルスタッペン:1'16.645
セバスチャン・ベッテル:1'16.794
ルイス・ハミルトン:1'17.485

・インターミディエイト
セバスチャン・ベッテル:1'27.031
ルイス・ハミルトン:1'27.548
マックス・フェルスタッペン:1'27.623

・ウエットタイヤ
ルイス・ハミルトン:1'34.720
マックス・フェルスタッペン:1'35.883
バルテリ・ボッタス:1'36.275

■最長スティント
・ミディアムC3:バルテリ・ボッタス、マックス・フェルスタッペン 4Laps
・ソフトC4:ランス・ストロール 20Laps
・インターミディエイト:アレクサンダー・アルボン、ルイス・ハミルトン 25Laps
・ウエット:ケビン・マグヌッセン 8Laps

こんな記事も読まれています

F1エミリア・ロマーニャ決勝速報|フェルスタッペンが逃げ切り優勝! ノリス惜しくも届かず。角田裕毅は10位入賞
F1エミリア・ロマーニャ決勝速報|フェルスタッペンが逃げ切り優勝! ノリス惜しくも届かず。角田裕毅は10位入賞
motorsport.com 日本版
悪路のスーパーヒーロー ジープ・ラングラーへ試乗 ロックレールで側面衝突に対応 12.3型モニター獲得
悪路のスーパーヒーロー ジープ・ラングラーへ試乗 ロックレールで側面衝突に対応 12.3型モニター獲得
AUTOCAR JAPAN
なんちゃってセレブがアストンマーティン新型「ヴァンテージ」を砂ぼこり上げながらスペインで激走!?「打てば響くようなレスポンスだったわ~」
なんちゃってセレブがアストンマーティン新型「ヴァンテージ」を砂ぼこり上げながらスペインで激走!?「打てば響くようなレスポンスだったわ~」
Auto Messe Web
Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦
Juju、初サーキットでのトラブルで走行時間削られるも悲観せず「レース後半はチャンスがあるのかな」/SF第2戦
AUTOSPORT web
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 後編 朽ちた名車の味わい
AUTOCAR JAPAN
ライバルに先を越され続けた5年間。スーパーフォーミュラ初優勝の牧野任祐が明かす苦悩「言い訳できない環境で勝てず、もどかしかった」
ライバルに先を越され続けた5年間。スーパーフォーミュラ初優勝の牧野任祐が明かす苦悩「言い訳できない環境で勝てず、もどかしかった」
motorsport.com 日本版
ランドローバー・ディスカバリーの2025年モデルの日本における予約受注がスタート
ランドローバー・ディスカバリーの2025年モデルの日本における予約受注がスタート
カー・アンド・ドライバー
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい
米ジャンクヤードで見つけた「廃車」 40選 前編 朽ちた名車の味わい
AUTOCAR JAPAN
ベントレーの「V8」がハイブリッドで新設計! W12を上回る750馬力以上の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に期待大
ベントレーの「V8」がハイブリッドで新設計! W12を上回る750馬力以上の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」に期待大
Auto Messe Web
リカルド、RB母国戦での予選Q3ダブル進出を喜ぶ「ユウキに比べて苦戦していたけど、僕も少し前進できた」
リカルド、RB母国戦での予選Q3ダブル進出を喜ぶ「ユウキに比べて苦戦していたけど、僕も少し前進できた」
motorsport.com 日本版
「主人公」のような高揚感 フォード・マスタング 289  中毒性あるV8の加速! 誕生60年をルート66で祝福(1)
「主人公」のような高揚感 フォード・マスタング 289  中毒性あるV8の加速! 誕生60年をルート66で祝福(1)
AUTOCAR JAPAN
「ポニーカー」では表現不足 フォード・マスタング 289  誕生60年をルート66で祝福(2) 夢のロードトリップ
「ポニーカー」では表現不足 フォード・マスタング 289  誕生60年をルート66で祝福(2) 夢のロードトリップ
AUTOCAR JAPAN
涙があふれ続けた……牧野任祐、SF初優勝でチェッカー直後から半周ずっと大号泣「多分、俺意外と泣くタイプの人間です(笑)」
涙があふれ続けた……牧野任祐、SF初優勝でチェッカー直後から半周ずっと大号泣「多分、俺意外と泣くタイプの人間です(笑)」
motorsport.com 日本版
それは超小型“軽トラ”? スズキの「新モビリティ」はめっちゃ仕事向け! トラックショーでアピール
それは超小型“軽トラ”? スズキの「新モビリティ」はめっちゃ仕事向け! トラックショーでアピール
乗りものニュース
日産が低CO2アルミニウム製部品の採用を開始! 2030年までにすべてを置き換え!? CO2排出量の大幅削減を目指す
日産が低CO2アルミニウム製部品の採用を開始! 2030年までにすべてを置き換え!? CO2排出量の大幅削減を目指す
くるまのニュース
岩佐歩夢「鈴鹿と違って朝からいい感触」。牧野と山本は「徐々に調子を上げられた」【SF第2戦予選会見】
岩佐歩夢「鈴鹿と違って朝からいい感触」。牧野と山本は「徐々に調子を上げられた」【SF第2戦予選会見】
AUTOSPORT web
角田「タイムを出すときはほぼ全コーナーでいい動きだった」マシンには一貫性があり、コースとの相性も問題なし/F1第7戦
角田「タイムを出すときはほぼ全コーナーでいい動きだった」マシンには一貫性があり、コースとの相性も問題なし/F1第7戦
AUTOSPORT web
アストンマーティン、F1エミリア・ロマーニャGPで大型アップデート投入もライバル追従には「不十分」とストロール語る
アストンマーティン、F1エミリア・ロマーニャGPで大型アップデート投入もライバル追従には「不十分」とストロール語る
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村