■R34型スカイラインGT-Rの「正常進化版」!?
イギリスのデザイン会社が、2025年3月31日に日産「GT-R(R35型)」を用いて生産する予定の“R36”を名乗る「アルティザンGT-R」の制作進捗状況を同社のSNSアカウントを通じて公表しました。
【画像】超カッコイイ! 新「”R36”」を画像で見る(77枚)
その形状がかなり完成に近づいている様子が見て取れ、まもなくの登場が予期されます。
日本が世界に誇るスーパースポーツ・GT-Rは、2007年の登場後も改良を繰り返し、今なお一線級のスペックを持つスポーツカーとして君臨しています。
GT-Rといえば、1969年に3代目「スカイライン(C10型)」(ハコスカ)に追加されたスポーツグレードで、その後4代目「C110型」(ケンメリ)、8代目「R32型」・9代目「R33型」・10代目「R34型」に存在していました。
しかし現在のGT-Rは、スカイラインGT-Rとは異なる、完全に独立したモデルとして開発されました。
とはいえ車名のGT-Rエンブレムは従来のデザインを残し、さらに型式も1981年にデビューした6代目スカイライン「R30型」から使用されていた「R**」を採用。R34型に次ぐ「R35型」を襲名しています。
そのいっぽうで、「本来のスカイライン」は、2001年に発売された11代目以降では「V35型」「V36型」「V37型」と付番されています。
つまりR35型GT-Rは「スカイラインGT-Rの伝統の上にありつつも、スカイラインとは別のクルマ」となったのです。
それはデザインにも表れており、3ボックスセダン(クーペ)の乗用車然とした姿なのにめちゃ速い、という我々が好む「速いハコ」のスカイラインGT-R像と異なり、前輪駆動の箱型スポーツカーの雰囲気を残しつつ、国際的にも通用する流麗なボディラインと洗練されたディティールを持つデザインに生まれ変わりました。
ところで、このR35型GT-Rに“本来のスカイラインGT-R”のイメージを戻せないものか、と思う人は少なくないかもしれません。
それをイギリスのデザイン会社「Artisan Vehicle Design(アルティザン ビークル デザイン)」が同じように考え、しかも実際にそれを「アルティザンGT-R」として36台限定で生産することを発表したのだから驚きです。
2023年12月、同社がこのニュースを「R36」と称したレンダリングとともに発表したとき、大きな話題になりました。
とはいえ新たなスーパースポーツカーをデザイン会社がゼロから開発するのは困難です。そこでArtisan Vehicle Designは、現在のR35型を活用し、過去のスカイラインGT-Rの面影を外観上にミックス。新しくてどこか懐かしい、そんな新世代のGT-R…アルティザンGT-Rを生み出しました。
パワートレインは「トラックパッケージ」と「アルティメットパッケージ」の2種類に分かれています。
トラックパッケージには、GT-Rの3.8リッターV型6気筒VR38型ツインターボエンジンを搭載し、冷却装置や吸気口、燃料ポンプをアップグレードすることで、ベース車よりも250馬力高い最大出力800馬力を発生するとのこと。
アルティメットパッケージには、上記のエンジンにさらなるチューニングを施して4.1リッターにするほか、大型ローラーベアリングターボ、専用設計のトランスミッションが装備され、ベース車よりも450馬力高い最大出力1000馬力を発生するとされています。
エクステリアでは、R35型のボディシェルを利用しつつカーボンファイバー製のパネルでデザインを変更するため、独特な形状のキャビンやドアの窓にR35型の面影が感じられます。
直6エンジンを搭載するスカイラインGT-Rのような、長く水平に近いボンネットを持つフォルムにはならなかったものの、フロントマスクには明らかにR34型スカイラインGT-Rのイメージを投影。
リアのブリスターフェンダーや、連綿と続く伝統の4連テールライト、リアバンパーの雰囲気も、R34型スカイラインGT-Rに近いデザインを与えています。
前面の灯火類・グリル類を含めたフロント全体がちょっと下に落ち気味な以外は、どの角度から見ても完成度が高いことが伺えます。多くの人が「これはスカイラインGT-Rだ」とわかるデザインを実現しており、その手腕は見事の一言です。
率直にいうと、筆者もスカイラインに思い入れがあるほうなので、「アルティザンGT-R」には熱い感情が込み上げてきました。これ、ズバリかっこいいですよね。
まさにR34型が、そして「”スカイラインの”GT-R」が正常進化した姿なのです。
実際に次期型のR36型GT-Rが登場するならば、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出品された「ニッサン ハイパーフォース」のような過激なデザインになるかもしれません。
さらに冷めたことを言ってしまえば、もし万が一日産がスカイラインGT-Rを復活させるとしても、ここまでR34型のイメージを強く出す回帰的デザインで出すことは、残念ながらありえないと思います。
とはいえ、GT-Rが独立せず “スカイラインGT-R” として生き残り、R34型に後継車が出たらこんなカタチになったのでは…という夢が、アルティザンGT-Rにはあります。
スカイラインという車名、そしてスカイラインGT-Rは、日本のクルマ好きにはあまりにも特別な存在。そのイメージをここまで蘇らせてくれたのが、スカイラインを知り尽くす日本人ではなく、海外の人だったことがとても嬉しく感じられるのです。
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みんなのコメント
R36なんて公認じゃないから。
どっかの知らないメーカーが勝手にR36と名付けてる訳だからさ。
関係者でもなんでもない人間のデザインって何か意味あるのだろうか?