スバルは2019年10月23日~11月4日に東京・ビッグサイトとその周辺地域で開催される「第46回 東京モーターショー」に、次期型「レヴォーグ・プロトタイプ」、台数限定モデル「WRX STI EJ20 ファイナルエディション」などを出展する。
新型レヴォーグ・プロトタイプ
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現行のレヴォーグは2014年に登場しており、6年を経てフルモデルチェンジし2代目となる。東京モーターショーに出展される次期型レヴォーグはプロトタイプとされ、発売するモデルとはエクステリアなどに僅かな違いはあるものの、2020年春頃と予想される正式発表の市販モデルと考えてよいだろう。
新型レヴォーグはスバルの持つ最先端技術が投入され、「誰もが自分の意思で、運転をどこまでも楽しめる未来のクルマ」を目指しているとされ、現在のアイサイトをさらに拡張したドライバー支援システムが搭載されると予想される。
なお9月25日からは新型レヴォーグの特設サイトもオープンされている。
WRX STI EJ20 ファイナルエディション プロトタイプ
いよいよEJ20型ハイパワー・エンジンを搭載したWRX STIが終焉を迎える。現行のWRX STIは2019年12月末で受注を終了する。
水平対向4気筒2.0LのEJ20型は1988年12月に初代レガシィに搭載されてデビューしており、30年間も使用されてきた。そのEJ20型には様々なバリエーションがありSOHC、DOHC、DOHCターボがラインアップされ、排気量の設定ではEJ15、EJ16、EJ18、EJ22、EJ25など幅広く展開された。
また最もハイパワーのEJ20ターボも時代ごとにシリンダーヘッド、カム駆動方式、スラスト・ベアリング位置なども変遷しており、30年間を通して共通点はボア・ストローク、シリンダーブロックそしてシリンダーヘッドの基本構造のみだ。
EJ20ターボのパワーは初期型は220ps/270Nm、最終仕様では308ps/422Nmと大幅に高出力化されている。その一方で、スバルのメイン・エンジンは新世代のFA型、FB型に切り替えられており、WRXはFA20ターボに切り替わっている。
したがって、現在はEJ20ターボはWRX STI専用となり極めて少量生産で継続されてきたわけだが、排ガス、燃費規制、企業平均燃費の観点からついに2020年春で生産を打ち切ることになった。
今回のWRX STI EJ20 ファイナルエディションはプロトタイプとされているが、市販モデルそのものだ。このモデルは555台の限定モデルで、抽選販売となる。クルマとしてSTI「Sモデル」と同等で、EJ20エンジンはバランス取りされたスペシャル品で、フロントグリル、リヤ・バンパーにはチェリーレッドのピンストライプが入る。
ホイールはBBS製の鍛造19インチ(ゴールド塗装)、ブレンボ・ブレーキはシルバー塗装、オプションとして専用開発されたレカロ・シートも設定されている。
次期型WRX、WRX STIモデルは2020年後半~2021年に登場する。もちろんSGPプラットフォームを採用し、電気駆動を併用するハイブリッド・モデルが計画されている。デザインは、2017年の東京モーターショーに出展した「VIZIVパフォーマンス・コンセプト」がベースになると予想されている。
インプレッサ/XV
インプレッサは10月にマイナーチェンジが予定され、新たなグリル、バンパーなどを採用したインプレッサ・スポーツ 20i-Sアイサイトが展示される。インプレッサにもアイサイト・ツーリングアシストが採用されている。
XVは、e-BOXERを搭載するアドバンスを展示。なおXVには今後2.0LのFB型エンジンが廃止され、1.6LのFB16型モデルとe-BOXER搭載モデルのみになり、e-BOXER搭載モデルはアドバンス・グレードだけでなく新たに別名のグレードが設定される。
フォレスター アドバンス
フォレスターは現行モデルで、e-BOXER搭載のアドバンスが出展される。現在でも販売台数の50%がe-BOXER搭載のアドバンス・グレードのため、XVと合わせてe-BOXERをより強くアピールする狙いだ。
VIZIV アドレナリン・コンセプト
このVIZIV(ヴィジブ)コンセプトモデルは2019年春のジュネーブ・モーターショーに出展されたコンセプトカーで、近未来のSUVモデルとされている。
デザイン・キーワードとして「BOLDER(ボルダー、大胆さ)」を新たに掲げたモデルで、次期型XVのデザイン・スタディとされている。
BRZ GT300
スーパーGT選手権を戦っているBRZ GT300レーシングカーが展示される。身近で最新のGT300マシンを見ることができる貴重なチャンスだ。
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