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野尻智紀が今季3度目のPP獲得。太田格之進がフロントロウに並ぶ【SF第7戦もてぎ予選レポート】

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野尻智紀が今季3度目のPP獲得。太田格之進がフロントロウに並ぶ【SF第7戦もてぎ予選レポート】

 8月19日(土)、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の公式予選がモビリティリゾートもてぎで行われ、野尻智紀(TEAM MUGEN)が今季3度目、自身通算16回目となるポールポジションを獲得した。

 フロントロウ2番手には太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。ドライバーズランキング首位の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM'S)を1ポイント差で追うリアム・ローソン(TEAM MUGEN)は、予選3番手で1ポイントを獲得し、宮田と同ポイントとなった。

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 例年シーズン中1、2を誇るほどの暑さとなるもてぎラウンド。今回も午前中の土曜フリー走行の段階で気温30度、路面温度は41度を示していた。暑さのピークが過ぎた14時50分の時点でも路面温度は46度を記録。今年もまた厳しい暑さの中での戦いとなることが予想された。

 Q1のA組は、山下健太(KONDO RACING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、ローソン、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、笹原右京(VANTELIN TEAM TOM'S)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)、ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が出走。

 まずは可夢偉からアタックに入り1分33秒469のターゲットタイムを記録するが、これをローソンが1分33秒339で上回る。さらに関口が1分33秒072でローソンに大きく差をつけて逆転。これがトップタイムになるかと思われたが、その後チェッカーを受けた牧野が唯一の32秒台となる1分32秒983をたたき出し、タイミングモニターのトップにつけた。

 最後に山下健太が1分33秒557をマークして全車チェッカー。結果、牧野がトップでQ2進出を決定し、2番手に関口、3番手にローソンという結果になった。4番手は阪口、5番手には山本が入り、可夢偉は暫定トップから徐々に順位を落としたものの、6番手でQ1突破を果たすことに。大嶋、山下、笹原、ハイマン、ブリュックバシェの6人がQ1敗退となった。

 Q1B組は、野尻、小高一斗(KONDO RACING)、太田、国本雄資(Kids com Team KCMG)、福住仁嶺(ThreeBond Racing)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、宮田、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)、大湯都史樹(TGM Grand Prix)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)が登場。

 A組のセッションの途中から雲の量が増え、だいぶ日ざしがさえぎられるように。やや路面温度の上昇も抑えられたのか、このB組は1分32秒台のタイムが連発されるセッションとなった。まずは遅めのコースインでアウトラップからアタックに入った坪井が1分32秒849でトップに立ち、続いて同様のタイミングでアタックに入った宮田が1分32秒619で坪井を上回る。

 野尻は宮田には届かず2番手にとどまり、太田が3番手に続いた。A組で関口が久々のQ2進出を獲得したインパル勢は、平川が1分32秒747で4番手に。ここまで3台にタイムを破られている坪井は5番手までドロップしてしまう。最後にコントロールラインを通過した大湯が1分32秒387で、宮田に対し0.3秒近い差をつけて逆転トップに立ち、Q2進出メンバーが決定。坪井は何とか6番手で踏みとどまり、松下、佐藤、小高、国本、福住がここで予選を終えることとなった。

 12台で争われるQ2は、可夢偉、坪井、宮田の3人がアウトラップからすぐアタックに入り、まずは可夢偉が1分32秒370でトップに立つ。坪井は1分32秒台後半にとどまり小林のタイムを塗り替えられず、宮田は1分32秒391で100分の2秒可夢偉に届かず。その後に、ウォームアップラップを挟んだ面々がアタックに入り、野尻がセクター1から速さを見せて1分31秒955をマーク。32秒台の壁を破って堂々のトップにおどり出た。

 野尻に続いてチェッカーを受けたローソンは1分32秒237で2番手につける。その後、セクター1では野尻を上回る速さで全体ベストの表示を付けていたが、後半で伸び悩んだのか1分32秒468で5番手にとどまった。続いてコントロールラインを通過した太田は1分32秒178の好タイムをマーク。前戦富士で予選自己ベストの3位に入った太田だが、それを上回る2番手につけた。

 牧野と同様にセクター1の速さで逆転に期待された大湯は、1分32秒238で4番手にとどまり、最後に平川が1分32秒385で7番手につけ予選終了。結果、唯一1分31秒台に入った野尻が地元からもほど近いもてぎで、自身通算16回目、今季3度目のポールポジションを獲得した。2番手は自己ベストの太田、3番手にローソンが続いた。ローソンはこれで1ポイントを獲得し、今大会の決勝前にドライバーズランキングでトップの宮田に並ぶことに成功。対する宮田は予選8番手となっている。

 第7戦の決勝レースは、20日(日)の15時00分より、37周(もしくは75分)で争われる。

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