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軽ナンバーなぜ「真ん中」じゃない? 運転席側の配置多し! 一部では「真ん中」採用と異なる理由とは

掲載 更新 31
軽ナンバーなぜ「真ん中」じゃない? 運転席側の配置多し! 一部では「真ん中」採用と異なる理由とは

■軽自動車のナンバープレートは左右にずれて設置されている

 クルマのナンバープレートは、公道を走行する、すべてのクルマに装着が義務とされています。
 
 フロント部分に関して多くのクルマでは中央部に配置されていますが、軽自動車では左右にずれて装着されているものも見かけられます。
 
 なぜ、一部の軽自動車では左右にズレて配置されているのでしょうか。

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 軽自動車(乗用)は黄色いナンバープレートを装着しており、フロント部分の装着位置は左右のどちらかに偏っている場合が多く見られます。

 このことについては、疑問に思うユーザーも多いようで、SNSでは「軽自動車ってなんで真ん中にナンバーついてないの?」「そういえば軽自動車のナンバーって謎にオフセットされてるよね…」といった声も見られます。
 
 登録車ではフロント中央部に装着されているナンバープレートですが、なぜ軽自動車では左右にズレた位置に配置されているのでしょうか。

 軽自動車のナンバープレートがズレている理由について、国産メーカーの担当者は「ラジエーターに取り入れる冷却風がナンバープレートによって妨げられないようにするためです」と説明します。

 ラジエーターとは、エンジンを冷却するクーラントを冷やすための装置となり、ラジエーターは走行風と冷却用のファンを活用して冷却されますが、気温が高い日の場合、ファンだけではエンジンを十分に冷やすことはできません。

 登録車の場合、エンジンルームのスペースに余裕があるため、ラジエーターをある程度自由に配置できます。

 一方で、軽自動車はエンジン・ミッション・補器類をエンジンルームにすべて収める必要があるため、スペースの問題としてラジエーターを真ん中より助手席側にオフセットして取り付けています。

 そのため、バンパーの真ん中にナンバープレートを取り付けると走行風がラジエーターにしっかりと当たらず、エンジンを十分に冷却できなくなるおそれがあります。

 ラジエーターの正面に障害物となるナンバープレートが来ないよう、各クルマのデザインやラジエータ冷却、エンジン吸気、空気抵抗などを考慮しながらナンバー位置を決めているのです。

■ホンダ「N-BOX Custom」はズレが修正された? なぜ?

 ホンダの軽自動車「N-BOX/N-BOX Custom」は、これまでナンバープレートの位置が助手席側に配置されていました。

 しかし、2020年12月のマイナーチェンジの際に、N-BOX Customはナンバープレートの位置をフロント中央部に変更しています。

 その理由について、開発担当者は「ナンバープレートの位置を変更したのは、従来モデルよりもラジエーターに空気を取り込む量が確保できたため」と説明していました。

 また、2019年にデビューした日産「デイズ」もナンバープレートは車体の中心に装着されており、このことについて、日産の広報担当者は以下のように説明します。

「軽自動車の枠を超える上質感を目指した新型デイズは、軽自動車特有のオフセットされたナンバー位置ではなく、普通車(登録車)と同様にセンターに配置するよう開発が進められました。

 ラジエーターの位置は従来の軽自動車と同じく助手席側に配置されていますが、フロントグリルの形状を工夫することで、デザインを損なうことなくラジエーター冷却の課題を解決しています」

 このように、軽自動車のナンバープレートの位置は、ラジエーターの冷却と深く関連していますが、SNSでは「軽自動車のナンバーオフセットちょっとダサい」「真ん中にあったほうがデザイン的に良くない?」という声も見られます。

 このようなユーザーの声に加え、軽自動車と普通車の立ち位置が近づいてきたことを考えると、今後デイズのようにナンバープレートを中心に取り付ける前提で開発が進むモデルも増えていくのかもしれません。

※ ※ ※

 ちなみに、EVの場合はガソリン車のようにエンジンが搭載されておらず、グリルレスデザインを採用するモデルも存在します。

 今後、グリルレスが増えることにより、新たなナンバープレートの取り付け位置が出てくる可能性もあり得ます。

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みんなのコメント

31件
  • エンジンの前にナンバーがあって取り外してオイルエレメント交換する車種も多く。ナンバーがメンテナンス用のバンパー開口部のカバーになっていて、ある意味コストダウンにも貢献している。
  • ナンバー裏にオイルエレメントがあるから
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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