現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 強烈すぎる加速G! 「タイカン」は本当にポルシェなのか検証

ここから本文です

強烈すぎる加速G! 「タイカン」は本当にポルシェなのか検証

掲載 更新 4
強烈すぎる加速G! 「タイカン」は本当にポルシェなのか検証

■さすがはポルシェと唸らされる瞬発力

 ポルシェ「タイカン」に乗って最初にフル加速する時、誰もがその速さに驚くことだろう。静止状態からの瞬発力には「さすがポルシェ!」と納得させられる。電気モーター車も、ポルシェが作るとこんなに速いのか、と。

新時代ポルシェ「タイカン」を【画像】で確認(18枚)

●背後から蹴られるような加速感は健在

 0-100km/hはわずか2.8秒。アクセルペダルをドンと踏むと、シートで背中を叩かれるような強力は発進加速をみせる。ガソリン車でもこれだけの加速をするクルマには、そうそうお目にかかれない。

 何しろタイカンは、車重が2.3トンもあるのだ。これだけの重量車をこの勢いで加速させるとは、瞬間的に760ps以上を発生するというモーターは伊達ではない。スポーツカーにこだわってきたポルシェの意地とプライドを感じる大きなポイントだ。

 ポルシェのエンジン車に慣れ親しんできた私にも、この加速に違和感はまったくないどころか、「やっぱりこうだよね!」と嬉しくなる。

●疑似サウンドで気分もアゲアゲ

 面白いのはオプションで用意されているポルシェ・エレクトリックスポーツサウンド(E-スポーツサウンド)だ。

 通常は軽いモーター音しか聞こえてこず車内は静粛そのものなのだが、E-スポーツサウンドをオンにすると、大容量アンプのスイッチを入れた時のようなサウンドが響くようになる。私と同世代の人なら、「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』1作目のオープニングで、主人公のマーティンがパワーアンプの電源を入れた時の音」とでも表現すれば、そのサウンドの凄まじさが伝わるだろうか。

 正直、私のような“スポーツカージャンキー”からすると、「もっと派手な演出があってもいいかな」とやや残念に思うところはある。宇宙戦艦ヤマトが波動砲のエネルギーを溜めている時のような音を奏でてくれてもいい。

 だが、このE-スポーツサウンドからも、「電気モーター車とはいえ無音にはしないぞ」というポルシェの主張がビシビシと伝わってくるのは確かだ。ここにも、スポーツカーメーカーの意地とプライドを垣間見ることができる。

 しかし繰り返しになるが、車重は2.3トンだ。「ゼロ発進加速はともかく、運動性にはどこかネガがあるはずだ」と、意地悪な粗探しをしたくなる。

 0-100km/hの発進加速は凄まじいが、その先の伸びは、やや緩慢になる。ただしこれは電気モーターの特性だから致し方ないところではある。せいぜい気になるのは、それぐらいだ。

 アクティブサスペンションの恩恵もあって、ハンドリングはクイックといえる。「タイカン ターボS」に搭載されているセラミックコンポジットブレーキも、回生マネジメントシステムが作動している時の唐突感こそ若干気になるものの、制動力そのものは圧巻だ。高速移動する2.3トンが瞬時に減速する様子は、さすがといわざるを得ない。

* * *

 エンジン車の完成度の高さからすると、まだわずかに気になる点はある。しかし、電気モーター車の世界でもスポーツカーメーカーとしての地位を確立しようとするポルシェの意気込みは十分に窺える。

 電気モーター車が一気に普及しそうな将来を見据えた時、最初からポルシェらしさを打ち出してきたタイカンの存在意義は大きいのではないだろうか。

こんな記事も読まれています

BMW新型「4シリーズ・グランクーペ」初公開  人気のスタイリッシュ・4ドアクーペは同時にEV「i4」も改良
BMW新型「4シリーズ・グランクーペ」初公開 人気のスタイリッシュ・4ドアクーペは同時にEV「i4」も改良
VAGUE
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に販売店でも反響アリ
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に販売店でも反響アリ
くるまのニュース
教習所の「存在価値」が上昇中? 活躍の場は教習から障がい者支援まで、社会的使命と採算性の両立に課題も
教習所の「存在価値」が上昇中? 活躍の場は教習から障がい者支援まで、社会的使命と採算性の両立に課題も
Merkmal
[クルマの基礎知識]FF,FR,MR,RR全部説明できる?自分のクルマはどれに当てはまる?
[クルマの基礎知識]FF,FR,MR,RR全部説明できる?自分のクルマはどれに当てはまる?
月刊自家用車WEB
ベントレーが3番目のコーチビルトとなるW12エンジンを搭載した最後のモデルを発表
ベントレーが3番目のコーチビルトとなるW12エンジンを搭載した最後のモデルを発表
@DIME
サーキットがライブハウスに変身!? 80年代を彷彿させるバブリーな衣装を身に纏って荻野目洋子とDJ KOOがライブを開催!
サーキットがライブハウスに変身!? 80年代を彷彿させるバブリーな衣装を身に纏って荻野目洋子とDJ KOOがライブを開催!
くるまのニュース
カワサキ「Z900RS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Z900RS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
「ヤリスのクローン」「優れた経済性」 英国の自動車メディアは欧州限定「マツダ2ハイブリッド」をどう評価しているのか?
「ヤリスのクローン」「優れた経済性」 英国の自動車メディアは欧州限定「マツダ2ハイブリッド」をどう評価しているのか?
Merkmal
これはフラットスペースが広くて最高だ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
これはフラットスペースが広くて最高だ! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
新規ユーザー爆増!!! [デリカミニ]注文殺到のワケに納得! 三菱の現行SUV4選
新規ユーザー爆増!!! [デリカミニ]注文殺到のワケに納得! 三菱の現行SUV4選
ベストカーWeb
キャンピングカーが気になるけれど、目立たずシンプルがいい人にオススメ! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
キャンピングカーが気になるけれど、目立たずシンプルがいい人にオススメ! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
バースレーシングプロジェクト、サンライズブルバードとともにニュルブルクリンク24時間挑戦へ
バースレーシングプロジェクト、サンライズブルバードとともにニュルブルクリンク24時間挑戦へ
AUTOSPORT web
スーパーGT第2戦富士のZFアワードはGT300でポール・トゥ・ウインを飾ったJLOCが受賞
スーパーGT第2戦富士のZFアワードはGT300でポール・トゥ・ウインを飾ったJLOCが受賞
AUTOSPORT web
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ベストカーWeb
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
グーネット
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
AUTOSPORT web
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
グーネット

みんなのコメント

4件
  • 2日ほど前に名神高速で見たが、写真で見るよりずっとカッコよかった。
    ポルシェでEVってどうなんだろうと思ったけど、あの佇まいと存在感はやはりポルシェそのものだと思う。
  • 子猫が飛び出し、全部のエアバッグが開くのが見えます。笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1370.03132.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

799.02250.0万円

中古車を検索
タイカンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1370.03132.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

799.02250.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村