現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ボルボの人気SUVにEV、2026年発売へ 新型「EX60」先進的なプラットフォーム採用 電動化を「大きく後押しする」と取締役

ここから本文です

ボルボの人気SUVにEV、2026年発売へ 新型「EX60」先進的なプラットフォーム採用 電動化を「大きく後押しする」と取締役

掲載 6
ボルボの人気SUVにEV、2026年発売へ 新型「EX60」先進的なプラットフォーム採用 電動化を「大きく後押しする」と取締役

中型の高級電動SUV

スウェーデンのボルボは、2026年に新型EV「EX60」を発売する予定だ。高度なソフトウェア技術に対応した先進的な新プラットフォームを初めて採用する。

【画像】発売から7年経っても魅力的なミドルサイズSUV【現行型ボルボXC60を写真で見る】 全25枚

新型EX60は、絶大な人気を誇る中型SUV、XC60に相当するフルEVとして、ボルボの電動化に向けた重要なモデルとなる。

車名以外の詳しい情報についてはまだ伏せられているが、ボルボの最高商務責任者(CCO)兼副CEOであるビョルン・アンウォール氏はAUTOCARの取材に対し、「当社の電動化において大きな後押し、大きな進歩となる」と語っている。

「(現在の)XC60はボルボの製品ポートフォリオの中心的存在であり、ベストセラーです。素晴らしいクルマで、多くの人が完全EV版を待ち望んでいます。(EVが)実現した暁には、電動化に大きな変化が見られるでしょう」

EX60は、現行型XC60とほぼ同じサイズの中型電動SUVになる可能性が高い。そして、小型のEX30と大型のEX90からデザインの影響を受けることは間違いないだろう。

SPA3プラットフォーム初採用

ボルボの発表によると、EX60には「SPA3」と呼ばれる新しいプラットフォームを初めて採用し、また「ボルボ・カーズ・スーパーセット(Volvo Cars Superset)」という新技術を導入するという。後者は、実質的に車両とその機能を動かすハードウェアおよびソフトウェアのスタックだ。

SPA3プラットフォームは、EX90で初めて採用されたSPA2プラットフォームを大幅に発展させたもの。ボルボの研究開発責任者であるアンダース・ベル氏は、「メカニカルな観点からは大きな一歩ですが、ソフトウェア・エレクトロニクスの観点からは純粋な進化です」と述べた。

「EX90に投入したすべての作業は、そのままSPA3車にも反映されます。基本的には同じソフトウェア・スタックです。SPA3は当初から、サイズや価格帯、地域を問わず、また台数でもはるかにスケーラブルになるよう設計されています」

以前にも報じたように、EX60はボルボ車として初めてメガキャスティング技術を導入する。メガキャスティングは、従来なら複数の部品を組み合わせるところを、まとめて単一部品として生産することができる技術だ。SPA3の高いモジュール性とあわせて、生産コストの削減につながると期待される。

SPA3は理論上、EX30より小さいコンパクトモデルやEX90より大きいフルサイズモデルにも使用できる。ベル氏はこのプラットフォームについて、「あらゆる次元でスケールを考慮して設計されています。サイズに関して言えば、幅広い選択肢を確保することがわたしの仕事です。(SPA3を)BからF(セグメント)までスケーラブルに設計し、柔軟性を確保し、市場に必要な製品を必要な時に発売できるようにします」と説明する。

また、ベル氏によると、今後のボルボの新型車はすべて同じ基本技術スタックを共有するため、より集中的かつ迅速な開発が可能になるという。

「すべてが同一の技術スタックを使うので、作業の繰り返しがありません。ソフトウェア・スタック、基本的な電気アーキテクチャーも同じです。サイズや価格、機能は拡張可能ですが、異なるエコシステムに製品を広げることはありません」

「我々が行うことはすべて、ボルボのコネクテッドカー・クラウドと結びついています。成功しているテック企業を見ると、すべての製品が相互にリンクしている単一の技術スタックを持つ企業ばかりです。アップル社が良い例で、ハードウェア、ソフトウェア、電話、ノートパソコンは、基本的にすべて同じソフトウェアで相互接続されています。これは、テック企業として今後収束していかなければならないものの一例です」

「当社が重要視しているのは、安全性、持続可能性、そしてスカンジナビアン・デザインに包まれた素晴らしい顧客体験を、1つの技術スタックで実現することです」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

“性善説”が崩壊する現代社会! 路線バスの「前乗り信用方式」は本当に続けられるのか?
“性善説”が崩壊する現代社会! 路線バスの「前乗り信用方式」は本当に続けられるのか?
Merkmal
ホンダが「凄い技術」を発表! 25年発売の新型「プレリュード」は次世代への架け橋!? 26年末以降の「ホンダの凄い技術」はどうなる?
ホンダが「凄い技術」を発表! 25年発売の新型「プレリュード」は次世代への架け橋!? 26年末以降の「ホンダの凄い技術」はどうなる?
くるまのニュース
いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選
いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選
ベストカーWeb
【遂にプレリュード・プロトを試乗】ホンダ次世代技術『S+シフト』採用!  e:HEVが全方位で進化
【遂にプレリュード・プロトを試乗】ホンダ次世代技術『S+シフト』採用! e:HEVが全方位で進化
AUTOCAR JAPAN
この先どうすればいいのでしょうか!? [スバル・レヴォーグレイバック]さんの自分さがし!!
この先どうすればいいのでしょうか!? [スバル・レヴォーグレイバック]さんの自分さがし!!
ベストカーWeb
レッドブルのホーナー代表、今季限りでの離脱が決まったペレスに感謝「来季我々のチームでレースに参加することはないが……ありがとうチェコ」
レッドブルのホーナー代表、今季限りでの離脱が決まったペレスに感謝「来季我々のチームでレースに参加することはないが……ありがとうチェコ」
motorsport.com 日本版
レッドブルから離脱決定のペレス、F1復帰を「決して諦めない」
レッドブルから離脱決定のペレス、F1復帰を「決して諦めない」
motorsport.com 日本版
レッドブルF1がセルジオ・ペレスの離脱を発表。後任は明かされず……ローソン、それとも角田裕毅?
レッドブルF1がセルジオ・ペレスの離脱を発表。後任は明かされず……ローソン、それとも角田裕毅?
motorsport.com 日本版
アウグスト・フェルナンデス、ヤマハとテストライダー契約を発表。1月末のシェイクダウンで走行予定
アウグスト・フェルナンデス、ヤマハとテストライダー契約を発表。1月末のシェイクダウンで走行予定
AUTOSPORT web
[マニア]向け狙い? [クルマ]は販売台数より継続した需要が大事説
[マニア]向け狙い? [クルマ]は販売台数より継続した需要が大事説
ベストカーWeb
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
ベストカーWeb
EVの車両火災は火葬場よりも温度が高い1200℃…万が一のためにドイツでは「レスキューカード」を車内に積むことを推奨しています【みどり独乙通信】
EVの車両火災は火葬場よりも温度が高い1200℃…万が一のためにドイツでは「レスキューカード」を車内に積むことを推奨しています【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
くるまのニュース
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストがスタート。初日は小林利徠斗がトップタイム
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストがスタート。初日は小林利徠斗がトップタイム
AUTOSPORT web
阪口晴南セットベースで「糸口が見えてきた」大湯都史樹。2台データ共有で戦力アップを狙うCERUMO・INGING
阪口晴南セットベースで「糸口が見えてきた」大湯都史樹。2台データ共有で戦力アップを狙うCERUMO・INGING
AUTOSPORT web
マセラティ、GEN4導入予定の2026/27年までフォーミュラE参戦継続へ。スパルコとの提携も発表
マセラティ、GEN4導入予定の2026/27年までフォーミュラE参戦継続へ。スパルコとの提携も発表
AUTOSPORT web
「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
乗りものニュース
70万ダウンロード突破のパイオニアナビアプリ「COCCHi」 最新アップデートでスケジュール管理に役立つ「仕事オプション」追加
70万ダウンロード突破のパイオニアナビアプリ「COCCHi」 最新アップデートでスケジュール管理に役立つ「仕事オプション」追加
くるまのニュース

みんなのコメント

6件
  • zoo********
    日本など挟路地が多い国向けに、スモールSUVとしてXC20を出してください。
    BEV縛りから逃れた事だし、ハイブリッドかディーゼル辺りで。
  • 久保晴夫
    普通のデザインですね。
    全く欲しいと思わない。
    コレ買うなら迷わずヒョンデ・コナを購入します。
    デザインと性能と品質に圧倒的な差がある。
    ボルボ故障多いからダメですよ。
    お勧め出来ません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

739.0839.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.2999.0万円

中古車を検索
XC60の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

739.0839.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.2999.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村