新登場のクロスオーバーはFFベースのAWDを採用
フルモデルチェンジした新型「クラウン」が7月15日、ついにお披露目された。今回の新型は、これまでのセダンに加え、クロスオーバー、スポーツ、エステートの計4タイプのボディ形状が用意される。また、伝統のFRに代えてFFベースのAWDを採用。さらに、クラウンとして初めてグローバル展開が計画され、全幅が1800mmを超えてきたことも大きなトピックだ。さて、今回はそんな話題満載のクラウンのキーポイントをまとめてみた。
まずは、シリーズ第一弾として今秋から販売が開始(一部モデルは2023年1月以降に生産開始予定)されるクラウン クロスオーバーに注目したい。全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mmのボディサイズは先代から全方向に拡大。一方、ホイールベースは先代より70mm程短い2850mmで、キビキビしたハンドリングが期待できる。
2種類のハイブリッドをラインアップ
パワートレーンは、上位グレードがトヨタ初となる2.4L直4ターボ(272ps/460Nm)+前後ツインモーター(前82.9ps/292Nm、後80.2ps/169Nm)のハイブリッド、それ以外はカムリなどと同じ2.5L直4自然吸気(186ps/221Nm)+前後ツインモーター(前119.6ps/202Nm、後54.4ps/121Nm)のハイブリッドとなる。駆動方式は全車AWDだ。
クラウン クロスオーバーの価格(税込)は435万円~640万円と幅広いが、先代と比べるとスタート価格は50万円程値下げされており、AWD化されたことも考えると、最近のニューモデルとしては稀な大幅値下げといえそう。
●クロスオーバーの価格とグレード
<デュアルブーストハイブリッドシステム搭載車>
・クロスオーバー RS|605万円
・クロスオーバー RS“アドバンスト”|640万円
※すべて4WD(E-Fourアドバンスト)
<シリーズパラレルハイブリッドシステム搭載車>
・クロスオーバー G|475万円
・クロスオーバー G“アドバンスト レザーパッケージ”|570万円
・クロスオーバー G“アドバンスト”|510万円
・クロスオーバー G“レザーパッケージ”|540万円
・クロスオーバー X|435万円
※すべて4WD(E-Four)
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国産車としてはパワフルで輸入車に比べリーズナブル
競合する車種を考えると、国産ではスバル「レガシィ アウトバック」が浮かぶが、あちらは1.8Lエンジンの純ガソリンユニットでパワーに差があるし、全高1600mm超とタワーパーキングに入らないため、直接のライバルにはならなそうだ。輸入車まで視野を広げると、「メルセデス・ベンツ Eクラス オールテレイン」があるが、価格がほぼ1000万円と高額なので、こちらも検討対象にはならないだろう。ということで、この価格帯では、クラウン クロスオーバーが唯一無二の存在といえる。
おすすめグレードを検証
では、お勧めグレードはどれか。ここはズバリ、エントリーグレードの「X」(435万円)を推したい。というのも、「X」はフルLEDヘッドライトやレーダークルーズコントロールなど現代のモデルとして必須の装備をひと通り備えており、最安グレードだとショボくなりがちなホイールも、19インチアルミホイールとルックスにまったく遜色がない。
次に安い「G」(475万円)との装備差は運転席パワーシートやディスプレイオーディオなどで、40万円の違いを考えると「X」でも十分ではないだろうか。
一方、走りにこだわる向きは、ターボ+ハイブリッドのパワートレーンを味わうべく、思い切ってトップグレードの「RS Advanced」(640万円)が注目の存在だ。一つ下の「RS」(605万円)も同じユニットを積むものの、「RS Advanced」にはカラーヘッドアップディスプレイ、パワートランクリッド、リアドア&ハッチゲートのイージークローザーなどが備わり、600万円オーバーのモデルにふさわしい装備となる。なお、既に「GR」ブランドから前後スポイラーなどのドレスアップパーツもリリースされているので、そちらも要注目だ。
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スポーツ、セダン、エステートの見どころ
最後に、2023年に販売が予定されるスポーツ、セダン、エステートの見どころについてもざっと触れておきたい。これらの3タイプは、ワールドプレミア時の発表にもあったようにクロスオーバーの後から企画された模様。ボディサイズ(開発目標値)は、スポーツが全長4710mm×全幅1880mm×全高1560mm&ホイールベース2770mm、セダンが同5030mm×1890mm×1470m&3000mm、エステートが同4930mm×1880mm×1620mm&2850mmとなる。クロスオーバーがタワーパーキングも考慮に入れて全高を抑えてきたのに対し、スポーツとエステートは通常のSUVテイストを強め、顧客ニーズを掴む作戦のようだ。
また、久方ぶりのネーミング復活となるエステートには、スポーツとの差別化のため3列シート仕様も設定されるかもしれない。一方、保守本流のクラウンらしさを受け継ぐセダンについては、シリーズで最も大柄なボディとなっており、パーソナルセダンの最高峰モデルとしての貫禄を備える。
国産の競合車種としては、スポーツに「マツダ CX-60」や「レクサス NX」、エステートに「レクサス RX」、セダンに「レクサス ES」などが思い浮かぶ。もっとも、身内のレクサスと顧客を食い合うわけにはいかないから、トヨタブランドらしく相対的にリーズナブルな価格設定となるのだろう。
また、セダンについて気になるのが、シリーズ中唯一、フロントホイールアーチとフロントドア間のスペースが長いこと。これはエンジンを縦置きするFR車の特徴だが、フォーマルさを強調するためにあえて採用したデザインなのか、セダンのみプラットフォームがまったく異なるのか、この点にも今から注目だ。
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写真:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY、トヨタ
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みんなのコメント
その1点だけがいつまでも疑問符の付く車です。
時代の流れとかグローバル戦略だとかなんだろうけど、個人的にはシュッとした四角い方がかっこいいと感じます。はい、50のおじさんです。