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【ロータリーが450台も集結】26回目の『SEVENSTOCK』 アメリカのロータリーファンは想像以上にアツかった!

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【ロータリーが450台も集結】26回目の『SEVENSTOCK』 アメリカのロータリーファンは想像以上にアツかった!

セブンストックとは?

セブンストックは年に1回、マツダ・ロータリーエンジン車(以下、RE車)だけが参加できるアメリカ最大のRE車イベントである。

【画像】マツダ・ロータリーエンジン車が大集結!26回目の『SEVENSTOCK』の様子をみる 全98枚

アメリカには『Miata Reunion』や『Miatacon』など、マツダ・ミアータ(ロードスター)/MX5の大規模なイベントはいくつかあるが、マツダREの大規模なイベントは『SEVENSTOCK』だけである。

1998年に『SO-CAL(南カリフォルニア)RXクラブ』の有志によって開催された集まりがセブンストックの始まりとされる。過去、米国マツダの本社や研究開発施設など、マツダの関連施設の駐車場で開催されていた時期もあったが、参加台数が増え、入り切れないRE車も出てくるなど規模が大きくなってきたため、レース場などより広い場所での開催が定着している。

今年のセブンストック26は11月半ば、ロサンゼルス郊外の『アーウィンデールスピードウェイ』にて開催された。

ちなみにアーウィンデールは今年12月21日でサーキットとしての営業を完全終了する。アーウィンデールでの最後の開催となった『SEVENSTOCK 26』について主催者であるバーニーさんにいろいろと聞いてみた。

バーニーさんはRE車に対する知識も非常に豊富。現在、RX-2(1971)、RX-3(1973)、初代RX-7FB(1983)に加え、1987年式の2代目(FC)RX-7のサーキットカーも所有しており、過去に3台の初代RX-7と他のRX-3を所有していた。

「ロータリーエンジンはとてもユニークなエンジニアリングの一部です。このエンジンを体験し、所有するすべての人に直感的な体験をもたらします。サウンド、フィーリング、そして匂いさえも、世界中に熱狂的なファンを生み出しています」(Berny Herrera)

SEVENSTOCKは日本のマツダ・コミュニティでもかなり有名なイベントである。SEVENSTOCKのこれまでの歩みやアメリカでRE車を所有することについて伺ってみた。

最初は数十台の集まりから最大で600台

――セブンストックは大きなイベントに成長しましたね。
「はい。一番多い時で600台、今年は450台でした。この10年間の参加台数はだいたい400台前後です。また米国マツダとの提携も始まって2010年までは米国マツダ本社の駐車場で開催されていましたが、参加台数が余りにも増え過ぎたことで、以降はロサンゼルス近郊のサーキットなどで開催されています。

今年の来場者は5000人前後だと思われますが、近年は海外からの来場者も増えていますね。毎年10ヵ国以上から訪れています」

――SEVENSTOCKの参加(車両展示)ルールは?
「ルールはとても簡単です。ロータリーエンジン車であること。それから、洗車をして来てください(笑)。それだけです。車両展示の方は1台あたり40ドルで、これには1名分の参加費も含まれています。ギャラリーは1名あたり25ドルです」

――SEVENSTOCKの魅力はたくさんありますが、一番の魅力は?
「最大の魅力はロータリーエンジン車が一堂に会することですが、RX7以前のヴィンテージクラシックカーが見られるのもSEVENSTOCKの大きな魅力のひとつです。これらの車両は現在では非常に希少ですが、南カリフォルニアでは特に人気があり多くの方々がオーナーになりたいと希望しています。

マツダとマツダ・モータースポーツがヒストリックレースカーとともに公式参加することも大きな魅力ですね。また、SEVENSTOCKのラッフル(抽選会)も、今ではとても有名なイベントとなっています」

日本からもレジェンドたちが多数参加!

――日本から参加するREオーナーもいますか?
「はい! 何年も前からたくさんのレジェンドに参加いただいています。星野レーシング(ガレージ・スターフィールド)やコスモスポーツクラブ・オブ・ジャパンの仲間たち。雨宮勇美さん(RE雨宮)、中村英史さん(ナイトスポーツ)、川戸泰介さん(TCP-Magic)など、有名なロータリーチューナーにも参加していただいています。

現マツダ社長の毛籠勝弘さんや、執行役員の梅下隆一さんなどマツダ幹部も多数参加されていますし、マツダ広報を引退し、レース監督を務める小早川『コビー』隆治さんは20年以上にわたってセSEVENSTOCKをサポートしてくれています。盟友の山本修弘さん(NDロードスター開発主査)や現マツダデザインチーフの前田育男さんをはじめ、片渕昇さん(RX-8開発主査)、現MZRacingボスで元マツダ広報の三浦正人さんなど、マツダの友人も何度か参加してくれました。

現役のマツダジャパンのデザイナーやエンジニアも多数参加してくれています。また、RE開発に大きく貢献した『ロータリー四十七士』を過去に招待したことは私たちの誇りです」

――SEVENSTOCKに参加するRE車は古い車両がとても多いのですが、アメリカでRE車の部品を手に入れるのは難しいですか?
「確かにパーツの入手は難しくなってきてはいますが、北米は旧REマツダの最大のマーケットでしたから、部品も中古車もたくさん残っています。米国とカナダにはまだ部品の再販業者がいくつかありますが、古典的なオリジナルの『ロータリーエンジン』に関する部品は、現在では見つけるのが非常に難しくなっています」

――日本のマツダとRE車ファンにメッセージをお願いします。
「エキゾチックなヴァンケルとRXの全車両をサポートし続けてくれている日本のロータリーエンジン愛好家とサポーターに感謝したい。私たちは世界中のローターヘッズの家族です! ロータリーの信念を守り続けてください!」

注目のRE車「RX-2」

エイブル・イバラ氏の「RX-2」

ロータリー界では超有名人エイブル・イバラ氏のRX-2。イバラ氏は90年代からロータリー車のドライバー兼チューナーとして活躍し、マツダと共同でレースカーを作ったり、レストアしたりも。現在もロータリー界の生きる伝説として語られている。

注目のRE車「RX-7(FB)」

父と息子でレストア!1981年式マツダRX-7 FB(スターダストブルー)

こちらのFBは父と息子による共同作業ですべてのレストアを完成させている。

父親はほぼ素人でレストアの専門家ではないため、息子と一緒に初めての旧車のレストアに挑戦し、すべてのステップ、すべてのディテールを自分たちでこなしてフルレストアを可能にした。

注目のRE車「ワイスピ仕様のFD」

ワイスピ仕様のFD アートファクトリーの公式バイナルがポイント

FDでワイスピ(Fast & Furious TOKYO DRIFT)仕様のカスタムといえば、ヴェイルサイドが手掛けた『RX-7 Fortune』が有名だが、こちらはオレンジ色の80スープラ同様、公式バイナルを担当したアートファクトリー製のラッピングがポイント。

あえてRX-7 Fortuneに行かないところにオーナーの強いこだわりを感じる。ちなみに、こちらも映画に出たモデルはヴェイルサイドが仕上げている。

注目のRE車「RX-3」

20B×3ローター搭載。90年代の『歴戦の雄』

マツダUSAの展示ブースに登場した個人所有のRX-3は、SCCAソロナショナル選手権での優勝をはじめ、90年代の主要レースで輝かしい戦績を残した。

トレメックの5速クロスミッションを搭載し、ステアリングラックはFCから移植。3ローター20Bエンジンをハルテック製ECUで制御する。

注目のRE車「RX-7(FB)」

今年の最優秀賞受賞! 1985年式RX-7(FB)

セブンストック26における『Best Overall Show』で優勝したのがこちらのFB。マルティニカラーに塗られた美しいボディワークはDENZWORK社によるもの。

エンジン回りはサンゼルスでの有名RE車専門店、JRX Rotary社が手掛けている。450台の出展車両の頂点に立った。なお『MADAZ』とはこのクルマのニックネームで、Madaz = Mad (crazy) asという意味が込められている。

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みんなのコメント

14件
  • kmq********
    MAZDAファンフェスタが、すっかりチープな集まりに見える
  • hir********
    日本の名車、どんどん外国に。
    悲しいですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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