コスパ最強とも言われているスズキ スイフトスポーツ。1トン切の超軽いボディに1.4リッターターボエンジンと聞くだけでワクワクするスペックでもある。だが、これ本当に買いのクルマなのか!? 愛車として使用中の筆者がオーナーでしかわからない魅力を5つ紹介!!
文、写真/奥野大志(Team G)
スイスポは燃費まで高コスパ? リッター18kmオーバーは当然よ!! オーナーだからわかるスイフト買いポイント5選
■超パワフルで意外と静か!? 高速移動もとにかくラク
ターボチャージャーとブーストを制御するアクチュエーターが目を引くK14C。ターボならではのトルクが全域で味わえる
スイスポはエンジン(K14C型)がパワフルだから本当に速い。そのためステージを問わず、ファンな走りを楽しむことができるが、ゆっくり走っていても、その恩恵に預かることも。
それは高速走行時のエンジンの静かさ。アクセルを強く踏み込まなくても、車線の流れをリードすることができるので、車内が非常に静か。
マフラーからスポーティな排気音が聞こえてくるが、快適性を損なうものではない。100km/h巡航時のエンジン回転数は2100rpmほど。エンジンルームからエンジンのノイズが入ってくることもない。
■先進装備も充実!! 新東名の120km区間も超快適に
スイスポにはスズキセーフティサポート(メーカーオプション)のひとつ、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が装備されている。コチラは120km/h+αまで使うことができ、とにかく便利。新東名や東北道の120km/h制限区間で快適な半自動クルージングを楽しむことができるのだ。
車線逸脱抑制機能(ステアリング制御)も装備されており、ACCと同様、120km/h+αまで使うことができる。
あくまで“抑制”なので、白線をトレースする機能はないが、不満を感じることはない。スイスポのGT(グランツーリスモ)性能の高さには本当に驚かされる。
■隠れた積載スペース!? シート下の空間に荷物が入る
エマージェンシーの積載スペースとして重宝するシート下スペース
コンパクトカー相応の積載性を持っており、日常ユースに対応することができるが、これ以上積めないという時に重宝するがシート下の空間!! 積載スペースではないが、両足がすっぽり入るぐらいの広さがあり、エマージェンシーのラゲッジスペースとして活用することができるのだ。
私は背の低いトレーを置き、普段はあまり使わない小物類の収納に使用。天地の高さはあまりなく置けるものは限定されるが、ペットボトルやサンダル、衣類などを置くのにピッタリ!! スイスポの積載性は荷室の寸法や小物入れの数だけで計ることはできないのだ。
■エンジンスタートスイッチがドア側にあるのはマジ便利
エアコン吹き出し口の下にあるエンジンスタートスイッチが操作性バツグン!!
スイスポのエンジンスタートスイッチはクロスビーやジムニーと同様、ドア側にある。乗り始めた頃は感じなかったが、距離を重ねるにつれ、便利であることに気づいた。
なぜかというと、ドアを開けて、右足を入れてブレーキを踏むだけでエンジンをかけることができるのだ。シートに座らずに済むので、暖機の間に荷物の積み込みに専念できる。
私のスイスポはAT車だが、左足がクラッチに届けばMT車でもシートに座らずにエンジンをかけられるはず。
またミッションの種類を問わず、車内に戻ってアクセサリー電源のみを起動したい時にも便利。なぜ右側にスイッチを設置したのかは不明だが、実用性を考えてのことだとすれば、さすがスズキと言う他はない。
■高速+郊外でリッター20km/lに迫る燃費性能
スイスポ(6AT)のWLTCモードのカタログ燃費は16.6km/l(MTは17.6km/l)。ハイオク仕様とはいえ、現代の純ガソリン車としては立派な数値だ。
実燃費でも高速+郊外の街乗りで18km/lをマーク。ディスプレイの平均燃費計は常に15km/l付近を指しているが、MT車はもっと伸びるだろう。燃料タンクの容量は37リッターと小さいが、500キロ以上は走る計算。ACC同様、GTとしての性能は十分で、財布に優しいのもうれしい。
あなたはスイスポにどんな長所を感じているだろうか? スイスポにはカタログには書かれていない長所がまだたくさんある。
これだけよくできたクルマが202万8400円で購入できるのだから、売れて当然というところ。現行型はモデル末期を迎えていると思われるが、欲しい人は今からでも遅くはない。自らの手でコスパの高さを確かめてみよう。
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