■新型「フィット」どうなる?
ホンダの主力モデルのひとつとなるコンパクトハッチバックモデル「フィット」。現行モデルは2020年にデビューした4代目モデルで「人の生活に寄り添う」をテーマに日常の使い勝手の良さや優れた走行性能を売りにしています。
【画像】超カッコイイ! ”タイプR”な「新フィットCG」を画像で見る(66枚)
そんな現行フィットは、デビュー2年目となる2022年10月に最初のマイナーチェンジを実施。ルックスに改良を加え、スポーティグレードの「RS」を加えています。
そして、それから2年の歳月が流れました。そろそろ次のマイナーチェンジがあってもいいころとなりました。
では、次のマイナーチェンジは、どのような内容になるのでしょうか?
当然、デザイン面での変更があるはずです。さらに、競争力アップのために、何かしらかの新機能の追加があってもおかしくてありません。
そして、その新機能を予測するうえでヒントとなるのが、2022年のフィットのマイナーチェンジ後に登場したホンダの新型モデルの内容となります。
ざっくりと、2022年10月以降のホンダの新型&マイナーチェンジは以下のようなものとなります。
・2023年4月「ZR-V」発売
・2023年6月「フリード」の特別仕様車「ブラックスタイル」発売
・2023年10月「N-BOX」発売
・2023年10月「ZR-V」の特別仕様車「ブラックスタイル」先行予約開始
・2023年12月「オデッセイ」一部改良
・2024年3月「アコード」発売
・2024年3月「WR-V」発売
・2024年4月の「ヴェゼル」マイナーチェンジ
ここでヒントになりそうなのが、同じプラットフォームとパワートレイを使うヴェゼルのマイナーチェンジです。そしてフリードとZR-Vに追加された「ブラックスタイル」という特別仕様も注目です。
ヴェゼルのマイナーチェンジの内容はと言えば、内外装の変更、パッケージの内容変更、静粛性アップとシャシーとハイブリッドのパワートレインの改良、AWDグレードの拡大、ADAS機能の追加、エンジン車へのパドルシフトの追加といったもの。
この中で、フィットにも適用されそうなのがパワートレインの小改良、先進運転支援システム(ADAS)機能の追加、エンジン車へのパドルシフトへの追加でしょうか。
パワートレインの改良は「エネルギーマネージメント制御を見直すことで、エンジン始動回数、停止頻度を大幅に低減するとともに、アクセルレスポンスをさらに向上させました」とホンダのリリースに説明があります。制御面だけですから、小改良と言った方がいいかもしれません。
また、先進運転支援システム(ADAS)の追加は、「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」、「急アクセル抑制機能」、「アダプティブドライビングビームの機能の追加」です。ただし、フィットには、すでに「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」と「急アクセル抑制機能」が備えられています。そういう点では、追加されるのは「アダプティブドライビングビーム」ではないでしょうか。
これは自車のヘッドライトの照射範囲を変化させることで、対向車などの眩惑を防ぐもの。夜間でも、より広い範囲を照らすことを可能とする機能です。
そして、エンジン車へのパドルシフトの追加は、可能性の大きい追加項目です。これまでフィットは、パドルシフトをハイブリッドだけにしか用意していませんでした。ところが今となっては、ヴェゼルだけでなく、WR-Vもパドルシフトが備わっています。せめて、スポーツグレードであるフィットの「RS」のエンジン車には、ぜひともパドルシフトを追加してほしいものです。
ヴェゼルのマイナーチェンジを参考にした場合、アッと驚くような大きな新機能は残念ながらありません。逆に、大きな新機能は、フィットから搭載されるという可能性もあります。そこは注目ポイントでしょう。
最後に、「フィット」の売り上げの現状です。2023年度(2023年4月~2024年3月)のフィットの年間の販売ランキングは14位。ライバルである「ヤリス」は1位、「ノート」は5位、「アクア」でも13位。あまり芳しい成績ではありません。一挙に挽回するためには、マイナーチェンジには期待したいところ。どんな内容になるのかに注目です。
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