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カワサキ「Z H2 SE」インプレ(2021年)電子制御サスペンションの効果はいかに?「Z H2」との乗り味を比較

掲載 更新 3
カワサキ「Z H2 SE」インプレ(2021年)電子制御サスペンションの効果はいかに?「Z H2」との乗り味を比較

カワサキ自慢のスポーツネイキッド・Zシリーズの最高峰モデル、Z H2に電子制御サスペンションを加えた「SE」が登場した。過給エンジンだけでなく、スカイフックテクノロジーまで備えた最新鋭のZはどんな乗り味に進化したのか?
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

カワサキ「Z H2 SE」インプレ・解説(宮崎敬一郎)
“魔法の足”を手に入れた、過給エンジンの最強Z!

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過給エンジンを持つZ H2の最高出力は200馬力。今時のリッタースーパースポーツならNA(自然吸気)で越える数値だが、Z H2が求めたのはピークパワーではなく瞬発力。躊躇なくスロットルを開ければ、コーナーの立ち上がり、追い越しダッシュでその力を見せ付ける。

それを最も体感できるのは、ライディングモードをもっともパワフルな「スポーツ」にしたとき。バイクを後ろからどでかいハンマーでブン殴られたような勢いでダッシュし、ところ構わずパワーリフトしたがるところは今時のリッターSSよりも暴れん坊だ。

これがZ H2シリーズの基本キャラクター。ただ、スロットル操作にはリニアかつ忠実で、使えないパワーではないから、こうした瞬発力を魅力にできる。コレがいい。

SEはショーワ製のセミアクティブ電制サスとブレンボのブレーキシステムが搭載されたモデルで、価格はスタンダードより30万円ほど高い。

Z H2はもともと乗り心地がかなりいい部類だが、SEのサスはそれに更なる快適さ、かなりハードに走りにもメゲないトラクションを提供してくれる。

さらに、トラコン、パワー、サスも含め、電制アシスト機構群を好みで設定してライダーモードとして登録もできる。今回の試乗ではわかりやすい3種類のパッケージモードそれぞれの違いを紹介してみよう。

「スポーツ」モードは乗り心地が一気に硬くなって、通常であれば破綻気味になるようなオーバーパワーでのスライドでもビックリするほど抑えこむ。

「ロード」はちょうどスタンダードのZ H2のサスセッティングに近い。ただ、荒れた路面など突発的な衝撃に対する吸収力はスタンダードよりずっといい。

「レイン」のみ、スカイフックコントロールが働いて、車体の揺れを抑え込む制御が入る。パワーレスポンスも柔軟で、操作も乗り心地もフワッとしている。

戸惑うほどに、どこでも平穏で快適な優等生のフリをする。こうしたモードごとの豹変ぶりもSEが誇る「引き出しの多さ」なのだ。

スタンダードのZ H2もSEも、バイク界最強レベルのダッシュ力が魅力。ビギナーでも簡単に、とは言わないが、そんな力を身構えることなく、簡単に制御できるのが出来映えのすばらしさだ。

高級車らしい造りの美しさ、迫力も所有欲をかき立てる。かなり「色っぽい」バイクだと思う。

カワサキ「Z H2 SE」「Z H2」カラーバリエーション
Z H2 SEとZ H2(スタンダードモデル)の2021年モデルは1色ずつの設定となる。

Z H2 SE「メタリックディアブロブラック×ゴールデンブレイズドグリーン」
税込217万8000円

Z H2 「メタリックディアブロブラック×メタリックフラットスパークブラック」
税込189万2000円

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元サイトで投票・回答カワサキ「Z H2 SE」ライディングポジション・足つき性
シート高:830mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

前傾は弱めでロングランも楽。フロント寄りに座って格闘する乗り方によくフィットするが、自然な位置に座るとタンクエンドと腿に隙間が空きやすい。許容バンク角はスポーツネイキッドとしては少々浅め。

カワサキ「Z H2 SE」各部装備・ディテール解説


カワサキ「Z H2 SE」主なスペック・価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

[ アルバム : 【写真15枚】カワサキ「Z H2 SE」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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みんなのコメント

3件
  • スカイフック。久しぶりに聞くな。90年頃のTEMSに用いられていましたね。懐かしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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