現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メーターも液晶! ボタンもタッチパネル化! 車内総デジタル化のなか「時計」だけ「アナログ」を使用する高級車が多いワケ

ここから本文です

メーターも液晶! ボタンもタッチパネル化! 車内総デジタル化のなか「時計」だけ「アナログ」を使用する高級車が多いワケ

掲載 40
メーターも液晶! ボタンもタッチパネル化! 車内総デジタル化のなか「時計」だけ「アナログ」を使用する高級車が多いワケ

 この記事をまとめると

■現在でも、ダッシュボードにアナログ時計が配された高級車が存在する

見栄えはいいけど「使いづらい」! 最近のクルマが「物理スイッチ」ではなく「タッチパネル」を多用するワケ

■液晶モニターにデジタル表示とは別にアナログ表示を用意しているモデルもある

■人の感性に訴える上級モデルにはアナログ表示の必要性が高まっている

 超高級車にあえてアナログ時計を配する意味

 最新型の超高級車には、アナログ時計がついている場合がある。なぜだろうか?

 世の中はいま、DX(デジタルトランスフォーメーション)の真っ只中にある。また、自動車開発でいえば、CASE(ケース)と呼ばれる、C:通信によるコネクティビティ、A:自動運転や自律走行、S:ライドシェアリングなどの新しいモビリティサービス、E:世界的に一気に広まる電動化、という技術革新の4本柱がある。

 そんな時代であれば、クルマの中の各種表示はすべてがデジタル化され、仮にアナログ時計の雰囲気を出すにしても、その表示方法はデジタルで行えばいいと思う人もいるだろう。実際、そうした表示を行うモデルもあることは、多くの人が知っているところだ。

 それでもなお、完全なるアナログ時計を組み込むダッシュボードが、最新モデルに採用されることがあるのだ。

 ここで、少し時計の針を戻して1981年の出来事を振り返ってみたい。

 当時にヤマハ発動機・静岡県袋井テストコースで開催された、トヨタ新型「ソアラ」(初代)の報道陣向け試乗会に参加した。実車に乗り込んで、コースを走行しながら「これからの時代、こうしたメーターが当たり前になるのだろうな」と感じた。スピードメーターもタコメーターもデジタル表示となって登場した、ソアラという新しいクルマに接しながら、未来に向けて想いを馳せた。

 確かに、それ以降に登場した日系メーカー、欧州メーカー、米メーカーはデジタルメーカー化が進み、時計についてもアナログからデジタル表示に変わっていった。

 そうしたデジタルなインテリアデザインに対する考え方が、2000年代半ば頃から変化し始めた。

 当時、日系大手メーカーのデザイン統括部長は「人の感性に訴える上級モデルはこれから、アナログ表示の必要性が高まる」と説明していた。その上で、車内の時計についても「アナログ時計を採用する場合、デザインにおいても、正確性という機能においても、徹底した作り込みが必要だ」とも話していた。

 2022年の現在、人は時間を確認する場合、スマートフォンを見ることが多い。スマートフォンのアラーム機能を使うことも珍しくない。

 一方で、腕時計をする人もまだまだ多い。アップル製などのスマートウォッチをする人もいるが、それはけっして主流だとは言い切れない。アナログ時計をファッションアイテムとして使っている人も少なくないのが実情だ。

 こうした日常生活での、アナログ時計とデジタル時計表示との関係性は、クルマのインテリアについても通用するということなのだろうか?

こんな記事も読まれています

ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
ヤマハのスクーター『NMAX』に「ターボ」登場!? 新型のキモは新技術の「電子制御CVT」
レスポンス
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
横浜ゴム、2024年パイクスピーク参戦車両にADVANタイヤを供給。3年連続の総合優勝を狙う
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
フェルスタッペン、幼少期はアロンソのファンだった?「カートに乗っていた頃、彼を応援していたんだ」
motorsport.com 日本版
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
「ボンネットの閉め方」間違っていませんか?「丁寧なつもり」は逆に危険! クルマが壊れてしまう可能性も…
くるまのニュース
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
イタリア最古のメーカー発「最新なのに旧車の味わい」のバイクとは? モト・グッツィがこだわる“Vツインエンジン”の魅力は何か
VAGUE
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
1050馬力のハイブリッドトラック、ゴルフボールに着想のディンプルが空気抵抗を低減…中国長城汽車が発表
レスポンス
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
スカイグループとアウトモビリ・ピニンファリーナがハイパーカー 「Battista Cinquantacinque」と「B95」を公開
@DIME
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
F1ドライバーでも、ル・マン挑戦は一筋縄ではいかない? オジェ、挑戦を大歓迎も「簡単じゃないぞ!」
motorsport.com 日本版
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
日本限定30台!メルセデス・マイバッハから特別仕様車「S 580 Night Edition」が登場
@DIME
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
<新連載>[サウンドシステム設計論]超基本形の「パッシブシステム」を組んでライトに楽しむ!
レスポンス
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
マクラーレン、LMDhマシンでのル・マン参戦計画が現実的に。規則延長で“余裕”生まれる「あとはタイミング次第」
motorsport.com 日本版
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
ミラノ デザイン ウィーク2024リポート──自動車ブランドが描き出すモビリティの未来とは?|CAR
OPENERS
BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化
BMW新型「M2」欧州登場! 3リッター直6エンジンは20馬力アップの480馬力の強心臓に進化
VAGUE
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に熱視線! 「超良心価格」の声も
くるまのニュース
ル・マンデビュー果たしたドルゴビッチ。F1目指す若者の未来はどこにある……?「この経験がいくつかのドアを開くかもしれない」
ル・マンデビュー果たしたドルゴビッチ。F1目指す若者の未来はどこにある……?「この経験がいくつかのドアを開くかもしれない」
motorsport.com 日本版
アウディの高性能EVスポーツ、『RS e-tron GT』に改良新型…856馬力に強化
アウディの高性能EVスポーツ、『RS e-tron GT』に改良新型…856馬力に強化
レスポンス
ランボルギーニが男女平等に最も配慮した企業の認証を取得! スーパーカーブランドが取り組むダイバーシティ活動とは
ランボルギーニが男女平等に最も配慮した企業の認証を取得! スーパーカーブランドが取り組むダイバーシティ活動とは
Auto Messe Web
フォルクスワーゲン新型ゴルフRは、まずは足元からチェックすべし!デビュー直前に新型アルミホイールの魅力を公開
フォルクスワーゲン新型ゴルフRは、まずは足元からチェックすべし!デビュー直前に新型アルミホイールの魅力を公開
Webモーターマガジン

みんなのコメント

40件
  • デザインもそうですが、人間の思考はアナログのほうが直感的に把握しやすいというのがあります。
    例えば7時まで残り何分という見方の場合アナログは針の位置で視覚的に把握できるのに対し、デジタルだと一旦頭の中で計算をするのでアナログのほうが好まれると。
    特に極限状態の戦場でアナログ時計が好まれるのはこういった理由からだそうです。
  • アナログ時計を記事にするなら、マセラティを出しなさいな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

630.0661.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0798.0万円

中古車を検索
ソアラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

630.0661.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

44.0798.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村