アンドレア・ステラがマクラーレンF1チームのチーム代表に新たに就任できたのは、高く評価されている彼自身の才能だけでなく、長年にわたって獲得してきた膨大な知識と経験のおかげだという。
ベテランのステラは、マクラーレンを率いていたアンドレアス・ザイドルからバトンを受け取った。ステラは2015年にマクラーレンに加入したが、その前はフェラーリで15年間を過ごしていた。パフォーマンスエンジニアとしてのキャリアを始めたフェラーリでステラは、世界チャンピオンのミハエル・シューマッハー、キミ・ライコネン、フェルナンド・アロンソとともに仕事をした。
マクラーレンF1新代表のステラ、2023年は風洞などインフラ構築の完了を目指す。空力面の強化も進める
またステラの経験は、フェラーリF1のチーム代表だったジャン・トッドやステファノ・ドメニカリの下でも形作られた。
「誰からでも学ぶことができる」とステラは今週マクラーレンのウェブサイトに掲載されたインタビューのなかで語った。
「特に強い個性と高い能力を持つ人たちと仕事をするときには、強力な指針があると思う。学ぶべきことが多くある」
「まずジャン・トッドだ。役割に対する彼の信じられないほどの献身を目の当たりにして、私はコミットすることの意味を心に刻みつけた。F1でのキャリア初期全体にわたっての刷り込みのようだった。2000年代のフェラーリという成功した環境で仕事をする特権を得た」
「ステファノは間違いなく人の気持ちをよく理解している人だ。F1はエンジニアリング業務が重要だが、究極では人間と深く関わることだ。ステファノからは、見習うべき要素と資質を学んだ。チーム代表としての高い評価、敬意を持って人々と交流する方法、耳を傾けること、そして何らかの形で自分のエゴの抑制を考えることだ」
ステラがマクラーレンのパフォーマンスディレクター兼レーシングディレクターとして、プロダクションディレクターのピアーズ・ティンと行ってきた近年の取り組みは、ザイドルの指揮の下でチームを好転させる役に立った。
そしてステラは、彼の前任者であるマクラーレンのリーダー、ザイドルの名前を挙げた。彼からも多くを学んだという。
「アンドレアスとはいっそう緊密に仕事をした。彼はエンジニアリングの経験も持ち込んだので、そのことは私にとっても非常に役に立つことだったし、レースチームをまとめてピットストップのような分野で進歩を遂げることができた。マクラーレンのピットストップの改善の点で話をするなら、私はアンドレアスの意見に敬意を表したい」
「アンドレアスとの協業から私が学んだことは、ビジネスを知ることの重要性、技術面、運営面、エンジニアリング面について知ることの重要性だ。そうすれば進歩するためにより効率的な方法で人々を指導し、サポートできる」
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