■登場した時はそのデザインが話題に!
ホンダ「ヴェゼル」は2013年12月に登場し、コンパクトながらもSUVらしい力強さや高い実用性が魅力となり、人気を誇っているモデルです。
現行は、2021年4月にフルモデルチェンジとなった2代目が発売されています。なかでも発売後に個性的なグレードとなる「PLaY」が受注停止したことでも話題となっていましたが、約2年経った現状はどうなのでしょうか。
【画像】え…グリル無い? 斬新デザインで話題となった快適SUVの写真を見る!(22枚)
初代ヴェゼルは国内のみならず、海外でも高い人気を博しており、登場から7年で世界累計384万台を記録しています。
現在は2021年4月に登場した2代目となるモデルが発売されています。
2代目ヴェゼルは「AMP UP YOUR LIFE(アンプ アップ ユア ライフ)」というコンセプトが掲げられ、日常生活における実用性に加えてアクティブ性も重視されたモデルとなっています。
またデザインにおいて、ヴェゼルはガソリン車とハイブリッド車を設定していますが、グリル部分を同色にすることで従来のようなグリルの存在感を消しています。
この意図について、発表当時に開発担当者は次のように説明していました。
「ヴェゼルのフロントフェイスは、枠の無い同色のグリルを採用しました。
電気自動車などはグリルレスがトレンドですが、そのままだとシンプルすぎるため主張が少なくなります。
逆に、流行りのメッキ加飾などでギラギラしたものだと主張が強くなりすぎてしまい、ヴェゼルではクルマに一体化したものにしたく、色々とスケッチをしたなかで同色グリルになりました。
同色グリルにした理由は、これから電動車が主流になることもあり、新型ヴェゼルはハイブリッド車(e:HEV)が主力となるため、電動車化の入り口的な表現も含めたデザインとして採用しました」
このようなデザイン的特徴を持つヴェゼルですが、順調な売り上げを見せており、ホンダのラインナップでみると、コンパクトカー「フィット」についで2位につける販売台数を見せており、同社の中核モデルとなっていることがうかがえます。
そんなヴェゼルはどのような部分が支持されているのでしょうか。関東圏のホンダ販売店の担当者は次のように話します。
「ヴェゼルを検討されるお客様の多くは、デザイン、機能&装備の内容を重視される傾向があります。
コンパクトSUVとなるヴェゼルですが、比較対象となる『トヨタ・ヤリスクロス』や『日産・キックス』、『マツダ・CX-30」とはまた異なるデザインとなっています」
同じくヴェゼルが支持される要因について、関西圏のホンダ販売店の担当者は次のように話します。
「昨今のSUV人気が要因のひとつとしてありますが、お客様が購入をする理由として、大きなポイントとなっているのは価格とデザインです。
『一目惚れをした』といって購入を検討する人が非常に多いです。
まず見た目が重視され、次に車体価格などの予算と都合がつけば購入をする流れがよくあります。
もちろん、実際に試乗をして『室内空間が広くていい』などといった声もいただいており、車内での快適性なども購入を後押しする要素となっています。
また、発売当初は特に『Z』グレードが人気でしたが、受注が増えて同グレードが長納期化してからは、早めに納車ができる『X』グレードを買うという人も増えました」
■ヴェゼルはグレードによって受注停止が続く? 現状はいかに
一方、2代目ヴェゼルの登場後すぐに、コロナ禍による部品の供給不足や想定を上回るオーダーなどによって納期の長期化が話題となりました。
それでは現在、ヴェゼルはどのような納車状況なのでしょうか。首都圏のホンダ販売店担当者は次のように話します。
「現状、当店での納期は『X』グレードで半年程度、『Z』グレードで1年程度となります。その他のグレードは受注停止状況です。
ヴェゼルは各販売店が確保している限られた生産枠を数台ほど確保していて、その枠が埋まったら完全に受注停止となります。
また、再販売に関しての情報も出ていないため受注が停止したら次にいつ買えるかわからない状況です」
また、関西圏のホンダ販売店担当者は「当店では受注可能な枠が『Z』グレードのみとなっており、納期は1年程度です」と話します。
※ ※ ※
ホンダの人気SUVとなるヴェゼルですが、公式サイトでの納期目処でも「ガソリン車1年程度、e:HEV半年程度」となっており、「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合がございます」とアナウンスされています。
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