■貴重な「4ドアクーペ」を実車公開
マツダは2024年6月1日から2日に広島本社(安芸郡府中町)で開催されたイベント「MAZDA TOWN FESTA 2024(マツダ タウンフェスタ2024)」で、デザインコンセプトカー「マツダ 靭(SHINARI:シナリ)」を実車展示しました。
SHINARIとはどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコいい! マツダ「めちゃ“スゴイ”4ドアクーペ」を画像で見る(30枚以上)
SHINARIは、2010年9月に発表された4ドア・4人乗りのスポーツクーペで、マツダがこのとき新たに生み出したデザインテーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion(以下、魂動デザイン)」を表現したデザインコンセプトモデルです。
当時マツダはこのモデルについて、「将来の商品に反映できるデザイン要素を織り込んだ、魂動デザインの試みの第1弾」と説明しています。
車名の「しなり」は、鋼や竹のように強い張りを持ったものをねじったり曲げたりした時に、それらが強い反発力をためながらしなやかにたわむ様子や、人や生き物が速い動きを生み出すために体をしなやかに変化させる姿をイメージして名づけたといいます。
マツダの前田 育男 デザイン本部長(当時)はSHINARIを発表した際、次のように話しています。
「マツダデザインは、これまでも動きの表現を常に追求してきました。私たちはそれをさらに進化させてゆく中で、生物が見せる一瞬の動きの強さ、美しさや緊張感に注目しました。
こうした見る人の魂を揺さぶる、心をときめかせる動きを私たちは“魂動(こどう)-Soul of Motion”と名づけました。
私たちはこの“魂動-Soul of Motion”を今後のマツダ車のデザインテーマとして、強い生命感と速さを感じる動きの表現を目指します」
このSHINARIに続き、マツダは2010年から2011年にかけ、魂動デザインをベースにしたコンセプトカー「勢(MINAGI)」「雄(TAKERI)」を相次いで発表。
それぞれ市販モデルの「CX-5」「アテンザ」に発展させ、その後も2024年現在まで、魂動デザインの思想は今も脈々と受け継がれています。
その意味でSHINARIは、歴史的にも非常に重要な位置付けとなるモデルといえます。
※ ※ ※
マツダタウンフェスタ2024は、現地でしか見られない特別なステージやマツダならではの数々の体験プログラムが展開されるイベントです。
新型コロナの影響を受け中断していた「マツダオープンデイ」から「マツダタウンフェスタ」へと名称を改め、約5年ぶりの開催となりました。
同会場ではSHINARIのほか、「アイコニックSP」や「RX-EVOLV(RXエボルブ)」といったコンセプトカー、「CX-50」のような海外展開車種なども展示され、大きな注目を集めていたようです。
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