2024年10月30日、2024年11月5日から4日間行われる「SEMA SHOW 2024」で出展予定の新型「ランドクルーザーROXコンセプト」をトヨタの米国法人が動画で世界初公開しました。
どのような見た目のモデルなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! トヨタ新型「ランドクルーザー」を画像で見る(40枚)
毎年アメリカで開催される自動車カスタムの祭典「SEMAショー」ですが、今年も11月5日から8日までラスベガスで行われる予定です。
このショーには、米国内外の自動車メーカーやパーツメーカーが出展。
世界最大とも言われる自動車市場に向けて、最新のカスタムを提案します。
トヨタにとっても北米は重要な市場であるため、SEMAショーで様々なコンセプトカーを発表してきました。
2023年はランドクルーザーFJ45ワゴンをベースに100系のエンジンや内装を移植した「レトロクルーザー」を展示。
さらにFJ45トラックに700馬力オーバーのV8エンジンを搭載した「FJブルーザー」も会場に並べて、来場者の注目を集めました。
そんな米国トヨタが2024のSEMAショーに展示するのは、「CALTY ランドクルーザー ROXコンセプト」。
トヨタの北米デザイン部門である“キャルティ・デザイン・リサーチ”がデザインを担当し、トヨタR&Dが製作を担当しています。
このコンセプトカーの原案となったのは、かつて北米で大ヒットした「ランドクルーザーFJ40」。
トヨタが初めて北米で成功したモデルであり、今も世界中にファンがいる名車です。
FJ40は幌を使ったオープントップモデルで、地域によっては晴天率が高く乾燥した気候の北米にピッタリなクルマでした。
そのFJ40を現代的な価値観に置き換えた場合、どんなクルマが生まれるかというプロジェクトにより開発がスタートしました。
ベースとなっているのは、北米で3年ぶりに市販されたランドクルーザーとなった「ランドクルーザー250」。
日本でもお馴染みのモデルですが、かの国では2.4Lターボエンジン+モーターというハイブリッドシステムを搭載しています。
キャルティ・デザイン・リサーチがこだわったのは、オープントップというだけではなく、後部をアクティブに使える全天候型のラゲッジスペース(同社はオープンストレージと呼んでいる)です。
これらのアイデアをデザインに落とし込み、北米のテクニカルセンター本部で製作が開始されました。
まず、250のアッパーボディをラダーフレームから下ろして、Cピラーから後ろのルーフ、サイドパネルをカット。
さらに4枚のドアも取り外して、ハーフドア化。こうした“肉抜き”に代わって、新造パーツでボディの補強を行っています。
加えて、前後バンパーやスキッドプレートも新たなデザインで造り、一見するとかつての「FJクルーザー」を彷彿させるようなエクステリアに仕上がっています。
インテリアにも非常にこだわっており、シートやトリムは赤&黒基調。
非常にスポーティな雰囲気で、まさにアクティブなこのクルマのコンセプトを体現しているといえます。
ラゲッジルームのサイドには凹みがあり、ここにはロトパックス製のタンクを付けることができます。
メッシュのプレートも、様々なアイテムを取り付けられるようなアイデアがありそうです。
詳細についての発表はまだありませんが、初見での印象は「もしやこれはランドクルーザーFJへの布石?」というものでした。
もちろんサイズ的には250系そのままであり、オープントップというのはあくまでも北米トヨタの遊び心が創ったもの。
しかし、全体のシルエットや雰囲気がどことなくランドクルーザーFJを思わせてしまいます。
※ ※ ※
ちなみにアメリカでは、「ルビコン・トレール」という四駆を使ったオフローディングが人気。
ネバダ州からカルフォルニア州のタホ湖までの岩の道を走破するルートで、ジープなどの四駆をルビコン仕様に改造&補強。
さらにドアなどを外して極限まで軽量化したクルマを使うのですが、このCALTY ランドクルーザー ROXコンセプトは、そんなルビコン・トレールを走ることをイメージしているのではないでしょうか。
ちなみに北米トヨタは、初代「4ランナー(ハイラックスサーフ)」を彷彿させる、後部トップが取り外せるコンセプトカーも展示する予定です。
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