■アリアの荷室空間はまさにプライベートな「部屋」になる?
2022年3月中旬に日産はSUVタイプのEVとなる「アリア」の第一号車(リミテッド)が納車され、その後4月中頃にはメディア向け試乗会がおこなわれました。
実車の試乗会ながら最近流行りの車中泊はアリアでも可能なのか、という疑問にもとづき実際に寝転んでみます。
【画像】新型アリアで「寝転んでみる」とどうなる? (36枚)
日産初のクロスオーバーEVとなる新型アリアは、EVならではの力強い加速、滑らかな走りに加えて、室内はラウンジのような心地の良い高級感あふれるデザインで統一され、クルマのなかにいるとは思えない静粛性が印象的なモデルです。
また、内外装の随所には日本の美を意識した組子模様が採用されており、静粛性と相まって、落ち着ける空間となっています。
新型アリア自体の特徴は、最新の運転支援機能(プロパイロット2.0)やコンシェルジュのようにドライブをサポートするシームレスなコネクテッド技術を搭載し、先進技術が体感出来ます。
また、EVとしてはふたつのバッテリー容量と2WDとe-4ORCE(4WD)のふたつの駆動方式をラインナップ。
新型ボディサイズ(B6)は、全長4595mm×全幅1850mm×全高1655mm-1665mm。ホイールベース2775mm。
室内寸法は、長2075mm×幅1540mm×高1170mm-1210mmとなり、荷室寸法は長973mm-1901mm×幅1387mm×高682mmとなっています。
実際に後席シートを倒して寝転んでみると、身長170cmの成人男性の場合、バックドアが閉まる位置に足を置くと、頭が後席の足元スペースに若干落ちる形となりました。
そのため実際に車中泊をする場合には、クーラーボックスなどの足元スペースを埋め、エアマットを敷くことで対応が可能です。
なお、後席を倒した場合には完全なフラットにはならないものの、すこまで不快感はないため、こちらも問題はないといえる範囲となります。
そのほか、車中泊をする際に気になるのが車外からの音ですが、前述の通りアリアの静粛性は非常に高く、窓を完全に閉めている状態であれば無音ともいえる空間が誕生するほか、サンルーフ越しに見る空はまさに格別なものです。
※ ※ ※
昨今はさまざまなSUVタイプのEVが続々と登場していますが、そのなかでアリアは日本の美を意識したデザイン性とほぼ無音の空間を提供する静粛性という部分が魅力といえます。
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