最近、盛り上がっているメガネ業界。日本のハズキルーペに続いてブレイクする予感なのがフランス発「シートロエン」です。自動車メーカー、シトロエンとフランスのベンチャー企業によって開発されたリラクゼーションメガネ。
フランスでは医療機器扱いになっているこのメガネは、本国では乗り物酔いに効果があると評判です。デザインもさすがフランスという感じで、最初は4つ並んだ円がインパクトありますが、だんだんおしゃれに見えてきます。
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シトロエンのPRを務める森亨さんによると「乗り物酔いはとくにメーカーには関係なく発生するもの。シトロエンのクルマが酔いやすいというわけではありません。シトロエンのテーマが『コンフォート』なので、快適に移動するためのアイテムとして開発しました。移動も旅の思い出のひとつです。おかげさまでネットでは1分に1個売れました。シトロエンの販売店にも置いてあります」とのこと。乗り物酔いするブロガーさんがかけて10秒で復活されたという話も。
エチケット袋が手放せなかった小学生時代の自分に教えてあげたいです。バスで日光のいろは坂方面に行く時などにはマストアイテムです。もちろん船酔い、飛行機酔いにも……。
こちらのメガネは、酔いを感じたらかけて、スマートフォンなどを眺めてしばらく視線を固定していると、効果があらわれるそうです。スマホなんて見たらますます酔いそうですが、視線を動かさないのがポイント。
効果の秘密は、メガネの丸いチューブ部分に半分ほど入っている青い液体にあります。フランスの海岸沿いにあるリゾート地を、青い液であらわすことでコンフォート感を出しているのかと思ったら、この液体の傾きが重要だそうです。
というのも、酔いが発生する原因は、内耳の三半規管が、外の景色の傾きなどを感知して気分が悪くなってしまうからだそうです。そこで、自分の身体の傾きに合わせ、視界の端の液体の水平線が動くことで、脳が“とくに傾いていない”と、感じ、症状がおさまるそうです。自分の脳をだますことで酔いを抑えられるという、画期的な発明です。すべての現実は脳の思い違いというか、一切は空であるという境地をも感じさせるメガネです。
実際かけてみて「塩沢ときに見える」という意見をいただきましたが、軽くて柔軟性もあり、かけ心地は良いです。ちょうどお昼時で空腹感もあって気持ち悪くなりかけていたのですが、たしかにシートロエンをかけると楽になる感じでした。
そのあと、目黒区にあるプジョー・シトロエン・ジャポン本社から高級住宅街を通っていると、格差を実感し、また具合悪くなりかけました。このメガネはもしかしたら人生の傾きも是正してくれるのでしょうか? 水平線が一緒に動くことで、傾いてない、傾いてない、と、脳に思わせる効果が……シートロエンで、人生の水平線をも保てるような気がしました。
辛酸なめ子 漫画家・コラムニスト
1974年生まれ。埼玉県育ち。女子学院中学・高校を経て武蔵野美術大学短期大学部卒業。漫画家・コラムニストとして新聞、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍中。著書に『ヨコモレ通信』(文春文庫PLUS)などがある。
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