現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > じつはEV専業メーカーじゃない! 中国のBYDと韓国のヒョンデが「日本はEVのみ」で勝負をかけるワケ

ここから本文です

じつはEV専業メーカーじゃない! 中国のBYDと韓国のヒョンデが「日本はEVのみ」で勝負をかけるワケ

掲載 126
じつはEV専業メーカーじゃない! 中国のBYDと韓国のヒョンデが「日本はEVのみ」で勝負をかけるワケ

 この記事をまとめると

■BYDとヒョンデは日本市場ではそれぞれBEVモデルに特化した商品展開をしている

いかにも強そうな名前の「ブレードバッテリー」! BYD自慢の安全性とコスト面で優れるバッテリーは何がどう凄いのか?

■日本市場で生き残るために「尖ったかたちのマーケティング」が必要だった

■「新しいライフスタイルのひとつ」として両ブランドの今後の成長が期待されている

 BYDもヒョンデも「あえて」BEVのみの販売にしていた!

 EV界の黒船に、戦々恐々としていた日本の自動車業界。また、多くのユーザーとしても、いったいどんなクルマで、そのパフォーマンスはどのレベルなのかと興味津々だった。

 そう、中国BYDと韓国ヒョンデのEVのことである。

 時系列でみれば、まずヒョンデが先に日本上陸を果たした。実際には、再上陸となるのだが、今回はEVおよび燃料電池車のみを発売し、しかもオンライン専用で販売という日本自動車史上初となる大胆な試みが話題となった。

 こうした無店舗販売について、一部ユーザーからは不安の声もあったが、これまでのところ、実車に触れることができる場や全国各地でのカスタマーサポート体制がしっかりと整ってきたことで、徐々にだが販売数を増やしている状況だ。

 一方、BYDについては、横浜市内でのセールスプロモーションを皮切りに、3モデルを次々に市場導入。直近では、有名女優を採用したテレビCMや、全国各地での試乗キャンペーンを繰り広げるなどして日本国内でのブランド認知度を高めている。

 この2社の共通点は、日本市場ではEVに特化していることだ。

 ユーザーのなかには、ヒョンデとBYDが、アメリカのテスラのようなEV専門メーカーだと思っている人がいるかもしれない。だが、ヒョンデもBYDも、ハイブリッド車を含む多様なパワートレイン搭載車をグローバルで販売している総合自動車メーカーというのが実態だ。

 その上で、なぜ両社が日本ではEVに特化しているのか。最大の理由は、「ブランドとして尖ること」だ。

 周知のとおり、日本市場では軽自動車から超高級車までのブランドが存在している。しかも、日本のユーザーは自動車に限らず、モノを見る目が厳しい。そうしたなかで、海外ブランドメーカーが日本参入をするとなると、時代の潮流を見据えた「尖ったかたちのマーケティング」が必要になるのは当然だといえよう。

 ヒョンデの日本代表は「世界屈指の競争環境が厳しい日本で、我々として学ぶことがとても多い」と本音を漏らしている。だからこそ、日本でブランド価値を創出することが、ほかの国や地域での自社ブランド構築に向けた弾みになるというのだ。

 実際のところ、ヒョンデもBYDも日本では、ユーザーが当初イメージしていた韓国車や中国車の商品イメージとは違い、「新しいライフスタイルのひとつ」として両ブランドを捉えるようになった印象がある。

 2社は今後、日本市場でどこまで成長するのか。その動向をこれからもしっかりと見守っていきたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

よく聞く「海外専売の日本車を国内導入して」の声! パッと見売れそうだけそうはいかない理由とは
よく聞く「海外専売の日本車を国内導入して」の声! パッと見売れそうだけそうはいかない理由とは
WEB CARTOP
アメ車「ビュイック」が中国で人気! 一方本国アメリカでの立ち位置が微妙になっていた
アメ車「ビュイック」が中国で人気! 一方本国アメリカでの立ち位置が微妙になっていた
WEB CARTOP
「サクラなら見かけるけどモデルYって……」 日本人が驚く世界でもっとも売れてる乗用車
「サクラなら見かけるけどモデルYって……」 日本人が驚く世界でもっとも売れてる乗用車
WEB CARTOP
10月の新車販売はヤリスがN-BOXを抜きトップを奪取! N-BOX JOYが新発売されたのに何が起こった?
10月の新車販売はヤリスがN-BOXを抜きトップを奪取! N-BOX JOYが新発売されたのに何が起こった?
WEB CARTOP
2030年までに電気自動車だけにするのは到底ムリ! ベントレーが「ビヨンド100戦略」を見直し…2026年には初のBEVを投入予定
2030年までに電気自動車だけにするのは到底ムリ! ベントレーが「ビヨンド100戦略」を見直し…2026年には初のBEVを投入予定
Auto Messe Web
「コモ」が商用バンだなんて……いすゞの乗用車ファンは涙! かつての「いすゞコモ」はF1用V12エンジンを積んだ衝撃コンセプトカーだった
「コモ」が商用バンだなんて……いすゞの乗用車ファンは涙! かつての「いすゞコモ」はF1用V12エンジンを積んだ衝撃コンセプトカーだった
WEB CARTOP
斬新「ハッチバッククーペ」復活か! 26年に“680馬力”の「画期的システム」搭載で生産開始!? レトロな「カクカクボディ」が素敵な“メーカー初”独自モデル「ポニー」とは?
斬新「ハッチバッククーペ」復活か! 26年に“680馬力”の「画期的システム」搭載で生産開始!? レトロな「カクカクボディ」が素敵な“メーカー初”独自モデル「ポニー」とは?
くるまのニュース
なんの変哲もない2ドア車が世界を驚かせた! 世界初のターボ搭載量産車BMW 2002の伝説
なんの変哲もない2ドア車が世界を驚かせた! 世界初のターボ搭載量産車BMW 2002の伝説
WEB CARTOP
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
THE EV TIMES
ホンダの「高級ミニバン、復活」に反響多数!? 2年ぶりの登場で話題に! 再投入の理由は? 発売から約1年 「オデッセイ」の現状いかに
ホンダの「高級ミニバン、復活」に反響多数!? 2年ぶりの登場で話題に! 再投入の理由は? 発売から約1年 「オデッセイ」の現状いかに
くるまのニュース
昔は愛車が試乗車代わり! ドレスアップやチューニングも禁止! 新車ディーラーマンの愛車事情
昔は愛車が試乗車代わり! ドレスアップやチューニングも禁止! 新車ディーラーマンの愛車事情
WEB CARTOP
広州モーターショー開幕、「新エネ車」の最新事情や見所を“紙上公開”[新聞ウォッチ]
広州モーターショー開幕、「新エネ車」の最新事情や見所を“紙上公開”[新聞ウォッチ]
レスポンス
ニスモ40周年・トムス50周年・モデューロ30周年と2024年はワークスの周年祭り! クルマ好きのハートに火を灯し続ける3ブランドヒストリー!!
ニスモ40周年・トムス50周年・モデューロ30周年と2024年はワークスの周年祭り! クルマ好きのハートに火を灯し続ける3ブランドヒストリー!!
WEB CARTOP
世界の巨人トヨタは1日にして成らず! 創業からの歴史を知ったらますます応援したくなった!!
世界の巨人トヨタは1日にして成らず! 創業からの歴史を知ったらますます応援したくなった!!
WEB CARTOP
トヨタ新型セダン「bZ7」公開! 全長5m級「ラージモデル」25年に発売か トヨタ「中国市場に寄り添った車種展開を提供」と決意示す! 中国・広州ショーで披露
トヨタ新型セダン「bZ7」公開! 全長5m級「ラージモデル」25年に発売か トヨタ「中国市場に寄り添った車種展開を提供」と決意示す! 中国・広州ショーで披露
くるまのニュース
愛され軽「Nコロ」にはハイパフォーマンス版が存在した! 日本は半年で消えちゃったけど海外では大人気だった「N600」とは
愛され軽「Nコロ」にはハイパフォーマンス版が存在した! 日本は半年で消えちゃったけど海外では大人気だった「N600」とは
WEB CARTOP
“約214万円”からのトヨタ「新型SUV」正式発表! 「RAV4」サイズの快適モデル!? 25年3月に「bZ3X」発売、衝撃価格で中国に投入
“約214万円”からのトヨタ「新型SUV」正式発表! 「RAV4」サイズの快適モデル!? 25年3月に「bZ3X」発売、衝撃価格で中国に投入
くるまのニュース
【試乗】N-VAN e:の走りがスゴイ理由に納得! これは序章にすぎないホンダの「EVリ・スタート」だった!!
【試乗】N-VAN e:の走りがスゴイ理由に納得! これは序章にすぎないホンダの「EVリ・スタート」だった!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

126件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村