評価が定まっていて人気も上々。クルマ選びのプロがわざわざ薦めなくても選択肢の上位に入っている、誰が見ても分かりやすい『良い車』。
だが、目立たないけど良い車というのも、もちろんある。『真っ先には思い浮かばないかもしれないが、魅力は負けていないクルマたち』、そんなクロウト好みのいいクルマをプロが選んでいくのがこの企画。
マツダが新車攻勢!! 最大の注目車は新型プレミアムSUV「CX-60」2023年発表か
対象はコンパクトカーを除いた現行の日本車。今回はバラエティ豊かなSUVをご紹介!
※本稿は2021年10月のものです
文/国沢光宏、渡辺陽一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月26日号
[gallink]
■まずは人気の『優等生』たちをご紹介
国沢氏と渡辺氏に選んでもらった『優等生SUV』たち。お馴染みの顔が並ぶ
編集部が選んだ優等生SUVはこの12台。国産SUVが欲しいと思った時、すぐに選択肢に入ってくるクルマばかりだが、それでもなんらかの理由で「お薦めできない」場合もあるだろう。国沢光宏、渡辺陽一郎両氏に「お薦めか否か」を判定してもらっている。
陽一郎氏はランクル300を「納期が長すぎるのとサイズが大きすぎる」、ランクルプラドを「登場から12年を経ていてモデルが古い」という理由でお薦めから除外。国沢氏はライズ/ロッキーを「自動ブレーキなどADAS系の装備が貧弱」という理由で薦められないとした。
定番モデルといえども弱点はある。この特集ではそれも合わせて参考にしてほしい。
それでは国産SUVのクロウト好みのいいクルマを選んでいこう。百花繚乱のカテゴリーだけに充実しているぞ!
■国沢光宏氏が選ぶクロウト好みのSUV
国沢氏がクロウト好みの筆頭に挙げたのはスバル XV。『ほぼインプ』のボディは最小限のパーツ組み換えで多彩な車種をラインナップできる
SUVで「優等生」として、最初に挙げたいのが今やその日本代表と言ってよいRAV4だと思う。
そもそも日本におけるSUVというジャンルはRAV4やフォレスターから始まったと私は考える。しかも現行RAV4を見ると、オンロードの快適性を最大限に重視しつつ、オフロードもしっかり走れるようなスペックや4WD性能を持つ。RAV4をSUVのベンチマークとして考えていいほど。
ヤリスクロスは新しいSUV作りの方向性を見せてくれた。「本格的なSUVデザインの上物」を作り、ヤリスのプラットフォームに被せている。ボンネット開けるとよ~くわかります。最小限のコストで最大限の違いを出した。
対照的なのがヴェゼル。こちらはフィットをベースにしているが、ヤリスクロスと違い大きく作り替えた。どちらも乗用車派生のSUVとしては、今後大いに参考となるクルマ作りのアプローチだと思う。
クロウト好みのいいクルマ、筆頭はスバルXVだろう。
SUVといいながら、ボディを見ると『まんま』インプレッサ。ボディで違うの、前後バンパーやオーバーフェンダーくらい。インプレッサのパーツを組み替えるだけでXVになってしまう。
この手法、アウトバックも同じ。ナニをもって区分するか悩むトコロながら、アフターマーケットでも作れるようなSUVをクロウト好みとさせていただいた。メーカーからすれば最小限のコストですむクレバーな戦略。
もうひとつは、CR-Vとした。このクルマはハリアーと同じ本格的なSUVながら、いかんせん価格がいけません。
日本で生産しているのに、アメリカで販売している価格より大幅に高い。本来ならRAV4と同等の価格帯です。
高くなった理由は「販売台数が少ないから」。ホンダによれば生産台数少ないと量産効果がなく、それなりの価格つけないと利益を確保できないという。RAV4より高ければ売れないワな。
■渡辺陽一郎氏が選ぶクロウト好みのSUV
渡辺氏も国沢氏同様スバル XVを筆頭に挙げたが、「クルマ好きには」と渡辺氏が挙げたのが写真の三菱 エクリプスクロス。車内は広く実用的だが、運転感覚は古典的なスポーティカーの味わい
SUVはサイズから各車種の機能まで幅が広い。いわばクロウト好みのクルマが多彩なことも、SUVを選ぶ大切な価値だ。
筆頭に挙げられる車種はスバルXV。インプレッサスポーツをベースに、外装を変更して最低地上高を200mmまで高め、SUVに変更した。
全高は1550mmだから立体駐車場も使いやすく、登録台数はインプレッサ(G4を含む)の1.4倍だ。限りなく優等生の人気車に近いクロウト好みのクルマとなる。
クルマ好きにはエクリプスクロス。高重心のSUVなのによく曲がる。古典的なスポーティカーの味わいがあって楽しい。車内は広く実用的だが、運転感覚は反主流で、優等生的な今のSUVに満足できないユーザーに最適だ。
MX-30は、マツダが自らクロウト好みのクルマとして開発した。
現行マツダ2の感想を女性に尋ねたら「こんなスポーツカーみたいなクルマは私には無理」といった意見が多かった。そこで従来の魂動デザインを好まない人達に向けて開発されたのがMX-30だ。
外観は水平基調で、内装にはコルクも使い、リラックスできる雰囲気を備える。観音開きのドアは、販売面ではマイナス要因だが、クロウト好みのクルマにとっては不可欠だ。
フォレスターもスバルにとってクロウト好みのクルマだ。スバルは安全性を特に重視するから、走行安定性にもこだわる。
そのため高重心のクルマを好まないが、フォレスターは日本で販売されるスバル車で唯一、全高が1700mmを超える。背が高いので車内も広く実用性も優秀だ。SUVでは優等生になり得る機能を備えるが、スバル車としてはクロウト好みで人気も伸び悩む。
CX-8は、冒頭で述べたSUVの多彩な機能を示すクルマだ。ほかのSUVでは、3列目のシートは荷室の補助席だが、CX-8は真剣に取り組んだ。片道1時間程度なら、大人の多人数乗車も可能にする。
3列シートのSUVは珍しくないが、快適性をここまで高めるとクロウト好みのクルマとして注目される。
■ベストカー編集部よりクロウト好みをもう一台
日産キックス。1.2L、e-POWER専用で、価格は275万9000円からとなっている
日産の主力モデルなのに、優等生でもクロウト好みでも登場機会のなかったキックスを放置するわけにはいかない。
SUVなのに4WDがないのが「クロウト好みのいいクルマ」でも登場しなかった理由だろうが、これ、昨今のクロスオーバータイプの世界的トレンドでもある。フォルクスワーゲンなども割り切っている。
SUVを性能ではなく、イメージで選びたい人には2WDでも問題なし。
普通のハッチバックよりも楽しいクルマ生活を感じさせるのがSUVのいいところで、その存在意義は大きい。
キックス、お薦めしたい一台です。
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みんなのコメント
>限りなく優等生の人気車に近いクロウト好みのクルマ
→全高とインプレッサとの販売台数の比較だけ。で「限りなく優等生の人気車に近い」って何?
>現行マツダ2の感想を女性に尋ねたら「こんなスポーツカーみたいなクルマは私には無理」といった
>意見が多かった。そこで従来の魂動デザインを好まない人達に向けて開発されたのがMX-30だ
→「女性に尋ねたら~意見が多かった」っていつ誰が何人の女性に聞いたのか、「そこで」って、ほんとにそんな意見を受けてデザインされたのか?
陽一郎さんの文章って、流し読みなら、一見論理的で納得しそうになるんだけど、よ~く読んでみると明らかにヘンですよね。