レクサスの新しいコンパクトSUV「LBX」に設定された「ビスポークビルド」を、小川フミオがテスドライブ。はたして、印象はいかに?
“高級車の概念を変える”
スタイリスト・服部昌孝「”和製デロリアン”みたいな見た目が好き」──連載:おしゃれな中古車
小さな高級車は、ずっと自動車好きが求めてきたものだ。レクサスはLBX Bespoke Build(ビスポークビルド)で、その要望に応えてくれている。上質な内装がとりわけセリングポイントで、評判もいいという。
日本だと“オーダーメイド”のほうが、わかりやすいかもしれないビスポーク。服や靴やバッグでは好む人が多いものの、クルマの世界では、ごく一部の超高級車オーナーだけの楽しみだった。
レクサスが23年11月に“高級車の概念を変える”“サイズのヒエラルキーを超えた”として発表したのがLBX。4190mmと抑えた全長ながらサイズのヒエラルキーを超えた上質なインテリアデザインを追求したコンセプトが注目に値する。
表皮色、シートベルト、ステッチ色、刺繍、トリム加飾、シート配色、アルミホイールなどをカスタマイズできるビスポークビルドは、まず限定100台が完売し、いま追加の100台の受注が始まっているとのこと。
24年8月に試乗したのは、ビスポークビルドの見本ともいうべき1台。車体色はパッショネートイエローのボディにブラックのルーフの塗り分け。ブラック塗装のホイールや、前後バンパーのクローム系の加飾が目をひく。
内装の「Lアニリン」と名づけられたやわらかな感触のレザーは、メインがブラックで、アクセントカラーとして黄色系のオーカーを仕様。そこに、カッパーの刺繍で、セイフティベルトもサドルタンという明るい茶系だ。これは一例。
ウェブサイトで好みのコンビネーションを設定できるが、実物も見ることが可能だ。私が訪れた「レクサス若林」には日本で唯一、「LBXラウンジ」が、期間限定ながら設けられているのだ。富士スピードウェイホテルの「Villa」をイメージしてつくられたというそこで、シート地などサンプルを見ながらの注文も可能だ。
レクサス若林がある世田谷区若林は、三軒茶屋そば、渋谷からも遠くないロケーション。訊けば、若林あたりの住宅地は幅員の狭い道が多く、LBXの需要が多いという。「コンパクトなサイズと、質感の高さが評価されている」と、同店の新井ゼネラルマネージャーが説明してくれた。
気持ちよくクルマが動くLBXの運転でとくに印象に残るのは、ステアリングとハンドリングだ。
ステアリングホイールを操舵したときの感覚は独特。軽い操舵感とともに、切り込んだとき、多少の慣性がついてスーっとまわっていくように感じる。クオリティも高く、このステアリングフィールは個人的にとても好ましい。
同時に車体の反応はすばやいので、操縦している自分の手と車輪がつながっているぐらいのダイレクト感がある。気持ちよくクルマが動いてくれるその感覚は、いい意味でLBXのキャラクターであり、ほかでは手に入らない。
カーブを曲がっていくときなど、「専用開発を施したGA-Bプラットフォームの採用による高い運動性能の実現」と、レクサスがうたうだけのことはある、と、感じられた。
コンパクトクロスオーバーがボディデザインのコンセプト。いっぽうで車輪の存在感が強調されている。フロント17インチ、リヤ18インチと異径のロードホイールとの組合せも特徴的だ。見た目の印象だけでなく、期待どおり、ハンドリングのよさをもっているのだ。
パワートレインは、電気モーターがしっかり仕事をしていて、発進からスムーズな加速感を味わわせてくれる。エンジン音はあいにく大きめなので、エンジンがまわっているときは回転を上げすぎないようにすると、静かに走っていられる。ちょっとゴツゴツ感のある乗り心地とともに、ここが惜しい点。
車内の居心地は良好。レクサス車に興味をもつひとは、インテリアに大きな関心をもつと説明されるが、そういう人の期待を裏切らないはず。標準車の内装もいいけれど、その上にさらなる特別感の上乗せ。ロールス・ロイスのビスポークのようだ。
レクサス車はパッケージングが上手で、LBXも同様。大人が4人ちゃんと乗っていられる車内空間が確保されている。居心地のよさと使い勝手のよさを両立させ、質感をプラス。そこがレクサス車たるゆえんだろう。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
宣伝もここまで持ち上げるとほんと気持ちが悪い🥴
3気筒手動リクライニングww
ごめんけど見かけたら指さしてワラウw