ギア付き原付バイクの特徴とは
多くの原付バイクは自動でギアチェンジが行われるAT車ですが、一部には自分で操作するMT車の原付バイクも存在します。
【画像】「えっ!? カッコイイ!」MTで遊べる「最新原付二種バイク」を写真で見る(36枚)
原付は、道路運送車両法によって2種類に分類されます。
排気量が50cc以下のものが原付一種、50cc超125cc以下のものが原付二種とされ、道路交通法の定義で原付に該当するのは原付一種のみです。
原付二種の運転には、小型限定普通二輪免許の取得が必要です。法定速度も30km/hの原付一種とは異なり、60km/hが最高速度となります。
原付二種は一種ほど簡易のタイプではないため、入門用バイクとして好まれるほか、女性や小柄な体格の人でも乗りやすくなっています。また、普段使い用に原付二種を好むベテランライダーも少なくありません。
原付一種にはない二種の特徴として、AT車とMT車の区別があります。MT車であってもクラッチレバーは軽いため、本格的なモーターサイクルの操作がもっとも気軽にできるタイプです。
税金や保険などの諸費用もAT車と大差なく、手軽にバイクを楽しみたいユーザーから大いに注目されています。
近年では若者を中心に1人でのツーリングなどが広がっており、各社がその需要を見込んでMT原付を新たに投入して市場は話題に。今回はその中の人気モデルを3台紹介します。
※ ※ ※
1台目は軽やかな吹け上がりが特徴の、123cc単気筒エンジンを搭載したホンダのファンバイク「グロム」です。
2013年のデビュー以来、個性的なデザインを継承しつつほぼ毎年モデルチェンジを実施。2024年3月のモデルチェンジでは、ヘッドライトカバー、シュラウド、サイドカバーがシャープな形状になり、一層スポーティな印象が加わりました。
トランスミッションの形式は常時噛合式5段リターン。メーターは従来のデジタル表示に加え、ギアポジションインジケーターやREVインジケーターを採用。制動時の安心感に寄与するABSを装備したフロントブレーキも備えています。
純正アクセサリーも豊富なため、原付ゆえの装備の簡素さを補いつつカスタマイズできます。
まだまだあるMT原付
2台目は、エンジンが露出したワイルドな外見、特に独特な形状のシュラウドとアンダーカウルが目を惹くカワサキのスーパーネイキッドモデル「Z125プロ」です。
カワサキは先鋭的なネイキッドバイクである「Zシリーズ」を長年販売しており、世界市場で高い人気を誇っています。その最小排気量モデルとして、2016年4月に125ccのZ125プロがシリーズに加わりました。
機能面では、スロットルレスポンスに優れた124cm3空冷4ストローク単気筒エンジンを採用し、パワーと優れた燃費性能を両立。7.4Lの大容量タンクを備えているため、ツーリングにも対応できます。
原付はサイズの都合上、2人では窮屈になってしまいますが、このモデルはタンデムを想定した段付きシートを装備しているのも特徴的です。クラッチは優れた加速性能の4速マニュアルトランスミッションで、スポーツライディングを楽しめます。
3台目は、ヤマハの新モデルである「MT-125」です。
ヤマハの「MT」はアップライトな乗車姿勢で俊敏な走りを楽しめる人気シリーズで、それに連なる最新型として2023年11月に発売されました。
これはシリーズ初の原付二種であり、近年の各社のMT原付投入を受けて、初心者需要を見込んで販売したようです。実際、シリーズ特有のパフォーマンスを発揮しつつ、エントリーモデルとして購入しやすい価格設定となっています。
性能面では124ccの水冷SOHC・4バルブ・FIのエンジンを搭載しています。VVAは低速向けと中高速向けのカムを7400rpmで切り替えることが可能であるため、加速性能は極めて良好です。
軽さと強度のバランスを志向したデルタボックス型フレームにより優れた走行性を実現。またリアフレームは後端部をシャープにした専用設計でマス集中がなされており、MT車として走りやすくなっています。
プロジェクターヘッドランプ、ポジションランプは軽量・薄型・コンパクトなLEDとなっており、俊敏なハンドリングができます。
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手軽にスポーティな走りを楽しみたい人は、今回紹介した各社の原付二種モデルに注目すると良いかもしれません。
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みんなのコメント
NS-1、AR50、ΓにもTZRにも50があった。みんなクラッチレバーのあるマニュアル。
オフなんて50でも恐怖でしかない。