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歴史と近未来が融合!サステイナブルを追い求めるOPELのワンオフモデル「MANTA GSe Elektro MOD」

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歴史と近未来が融合!サステイナブルを追い求めるOPELのワンオフモデル「MANTA GSe Elektro MOD」

スタイルは初代『MANTA』をそのまま生かし、細部のライトなどを現代のテイストでデザイン。70年代に搭載されていたガソリンエンジンを最高出力147馬力、最大トルク25.9kgmの電気モーターに交換。現在のオペルのバッテリーEVの中で、最もパワフルな仕様のワンオフモデル。

1862年の誕生以来、一朝一夕ではなし得ない不断の進化によってOPELはいつの時代も最先端ポップカルチャーであり続け、現在まで愛されてきた。その伝統を支えてきた主力ブランドにはOPELが目指す近未来が明瞭に見えてくる。

奥が深い!?アウディ車に採用されている「典型的なステアリングフィール」とは?

マンタGSe エレクトロモッド

「2025年に『MANTA』復活か?」というニュースが世界を駆け巡った。果たして興奮冷めやらぬ、その真の姿とは?ワクワクするような新世代『MANTA』の答えがここにある。

「レストモッド」という刺さる提案

 少年の頃ではあるが「パラレルワールド」、つまり並行宇宙を初めて知った時「何としても行ってみたい」、そして「もうひとりの自分に会ってみたい」と、よく妄想したものである。諸説あるようだが、宇宙が誕生した時からパラレルワールドは存在し、常に同時進行しているようだ。それも1層ではなく何層もの世界が、まるでミルフィーユのように重なりあいながら時を進めているというし、わずかに違った歴史をたどっていることもあるらしい。さらに自分の過ごしている世界が中心的な空間だという保証もないとなると頭がこんがらがってしまう。

 こうなると妄想は深まるどころか、いとも簡単に考えることを諦めてしまうのだ。飽きっぽいのも少年時代の特権か、と言い訳し、自分を納得させながらも、異空間で過ごす、何人かの自分の中には、もう少し根性のあるヤツがいてくれることを願ったりもする。タイムトリップを扱った映画などに時々登場するこのパラレルワールドだが、残念ながら異空間同士の移動はできないだろうし、たどり着くこともできない。

 ところが、である。オペルが2021年の3月に提案した『MANTA GSe Elektro MOD』(以下、『MANTA GSe』)の姿を目の当たりにし、しばらく忘れていたパラレルワールドの妄想が復活した。

 オペルには1970年代のジャーマンスポーツを代表する初代『MANTA』というハイパフォーマンスのスポーツクーペがあった。その名車に最先端EVのパワートレーンを移植した「レストモッド」として生まれ変わったのが『MANTA GSe』だ。ちなみに最近注目のレストモッドとは「レストア」と「モディファイ」とを合わせた造語。古いクルマにハイテクを投入しながら、慎重にモダナイズすることで唯一無二とも言える存在感を実現する手法だ。

 このように新しい価値感で仕上げられ、過去と未来の絶妙なる融合を果たした『MANTA GSe』。そのイエローのボディーには、一見しただけでも単なる〝ネオレトロ〟といった言葉ではくくれない空気感が漂っていたのだ。

「古き良き時代」と「現代」の絶妙なバランス。オペル流SDGsのカタチ

歴史と近未来の魅力的な融合を楽しむ

 オペルの仕上げたレストモッドだけに、単にエンジンをモーターに置き換えただけという仕立てではない。発表時にミヒャエル・ローシェラーCEO(当時)が「このクルマは『持続可能で望ましい未来のために、エミッションフリーのモビリティーを目指すというオペルの姿勢』を示すために、電動化し、アップデートされた」というコメントを述べていた。そのメッセージを発信するために選択したのが1970年に誕生した『MANTA』。昨年、誕生してから50年を迎えた記念すべきスポーツカーを伝承役のベースとして選んだのだ。オリジナル車両の魅力を可能な限り生かしたうえで現代的な再解釈を与えたボディーは、ディテールにこだわり抜いている。

 外観は従来のヘッドライト、ブレーキランプ、デイタイムランニングライトを、よりシャープな印象のLEDに変更。さらにホイールはオリジナルの13インチから17インチへとサイズを大きくした。インテリアも最先端のテクノロジーが加わり、デジタルディスプレイと10インチのタッチスクリーンに変更。その仕上がりは未来感を出しながらも、やはりオリジナルモデルのテイストをバランス良く反映している。

 最高出力147馬力、最大トルク25.9kgmの電気モーターはミッションを介して後輪を駆動。そこにはFRスポーツを愛するドライバーのノスタルジーに応えようという思いが垣間見える。ただ単なるレストアで現代風デザインを与えただけという仕上げではない。まさに「古き良き時代」と「現代」の絶妙なるバランス取りであり、さすがはメーカーのレストモッドといった、ポップで魅力的な仕上がりになっている。

 以前、日本のカバン職人の補修の技を見せてもらったことがある。適度なやれ感を生かしながら、最新の補強や金具によって使いやすくする。自分が作ったカバンだけに、すべてを知り尽くして施すバランスの取れた補修の技には、感心させられるばかりだった。そのままにしておけば朽ち果てるだけの存在、あるいは飾り物として延命するだけの存在が、生き生きと復活したのである。まさに『MANTA GSe』は、そのカバンの仕上がりにも似た、魅力に満ちていると感じたのだ。残念ながら最新の電動カーとして魅力的に変身したものの、あくまでもコンセプトカーのような存在。ワンオフの非売品ということになる。

 だが、ひょっとするとパラレルワールドでは、エンジン車ではなく、『MANTA GSe』のようなEVが、ごくごく当たり前のように走る世界になっているかもしれない。いったいどんなクルマ社会が同時進行しているのだろうか? 別の次元の世界ではSDGsはどんな形で進んでいるのだろうか? いや、EVが主力であるなら、環境対策自体が不要な世界かもしれない。新しい生命が吹き込まれ、何とも魅力的に変身した『MANTA GSe』がそこでは主役かもしれない。そんな楽しい想像はいくらでも広がる。

31kWhのバッテリーを採用。一充電の航続距離は少し短めで約200kmとなっている。

イメージを崩すことなくシャープにLED化

ヘッドライトだけでなく、象徴的なリアの4灯式ブレーキランプ&ターニングランプも、よりシャープなLEDに変更。高い視認性と存在感を実現。

新デザインのホイールが足元を引き締める

ホイールは13インチからパワーアップした走りに通用するために17インチへとサイズアップ。デザインもシャープにイメージチェンジした。

雰囲気も操作性も完全に最新モデル

アナログの3連丸型メーターから、一気にデジタルディスプレイへと変更。新開発のスポーツシートで室内は完全にオペルの最新モデルの仕上がり。

50年前にEV世界新記録を樹立したエレクトロGT

 最今、EVシフトなどといわれているが、EVはガソリンエンジンとほぼ同じ歴史を持っている。だが、充電や航続距離の問題など今以上に懸念材料を抱えていた。排出ガスの問題に関しては有利でありながらも、結局のところ内燃機関の利便性が優先し、現在に至っている。

 だがEVの進化は静かに確実に進んでいたのである。その1台が半世紀前、EVとしての世界記録を数多く樹立したハイパフォーマンスカー『ELECTRO GT』だ。ベースとなったガソリン車のオペル『GT』に連続出力88kW(120馬力)とピーク出力118kW(160馬力)のボッシュ製DC電気モーターを2つ装備。そこに4個のニッケルカドミウムバッテリーが電力を提供するシステムだ。

 エンジン車では抵抗となるフロントのすべてのインテークとアウトレットはEV化で閉じられた。さらにボンネットの膨らみもフラットへと変更され、バンパー、ドアミラー、ドアハンドルも外された。この徹底した空力ボディー化、そして軽量化やタイヤの転がり抵抗の低減によって『ELECTRO GT』は6つの世界記録を樹立していたことを、どれほどの人たちが知っていただろうか。今や必要不可欠な電動化テクノロジーに対するオペルの知見は、現在進行形のEV開発にも、しっかりと継承されているのだ。

OPEL初のBEV『ELECTRO GT』は現代のスポーツカーにも引けを取らない速さを示した。その技術は最新の『CORSA-e』にも受け継がれている。

取材・文/佐藤篤司

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランドMOOK「&OPEL 未来を創るクルマ。」発売中

 1862年の誕生以来、不断の進化によっていつの時代も時代も最先端のポップカルチャーであり続けたOPEL。そのブランドDNAとその魅力を、チーフデザイナーへのインタビューや歴史的名車の検証などをもとに解き明かすムック本「&OPEL」が発売されました。

 ドイツの自動車メーカーOPELは、160年の歴史を持つ老舗ブランドです。日本との縁も深く、戦前から輸入され、2006年までは日本国内でも販売されていたので、ご存じ方はもちろん、実際に乗った/所有したことがある方も多いのではないでしょうか。

 そして今、OPELが再び、日本に上陸するといわれています。今度、日本にやって来るOPELは、私たちがしばらく見ないうちに、すばらしくモダンで、ポップな佇まいに変身していました。ドイツ車としての信頼感と堅実さはそのままに、ガジェット感あふれるデザインやカラーリングからは、「どんな人生を愉しみたい?」と、クルマが語りかけてくるようです。そんな、ニュー・ジャーマン・カーで実現するライフスタイルのテーマは「リラックス」。

 本書では、暮らしをアップデートするモダンジャーマンなクルマづくりの魅力を、160年の歴史とともに余すところなく、紹介します。

160年の歴史を持つオペルのすべてがわかるブランド大図鑑

『&OPEL(アンドオペル) 未来を創るクルマ。』

定価1650円(税込)A4変形判/132ページ

小学館刊

https://www.shogakukan.co.jp/books/09104254

■本書のコンテンツ紹介

PART 1  OPELが提案するRELAX LIFE

●人気モデル「CORSA」「MOKKA」「GRANDLAND」徹底解剖!

PART 2 Pop&Future! OPELの秘密

チーフデザイナー・Mark Adams インタビューファッションデザイナー・Marcel Ostertag インタビュー「ASTRA」「MANTA」「COMBO LIFE」最新モデルの魅力OPELと相性抜群のライフスタイル名品セレクションPART3  Just like an OPEL

注目のクリエイターが語るNEW OPELの魅力アンバサダーを務めるリバプールFC監督・ユルゲン・クロップ氏とOPELPART 4   ドイツから特報!元気なOPEL

「MOKKA」「CORSA-e」「GRANDLAND」現地試乗レポート詳報オペルCEO Uwe Hochgeschurtz氏インタビューPART 5   Republish of Historic car impression

革新的な挑戦を続けてきた自動車ブランドOPELの歴史

老舗自動車専門誌の編集者が語るOPELの魅力OPEL in Motorsports「CORSA」「ASTRA/KADETT」「VECTRA」「OMEGA」「SPEEDSTER」「GT」「MANTA」「CALIBRA」「ZAFIRA」PART6 「&OPEL」 Square

FUN collectionOPEL FUN in JapanOPEL Engineering HistoryLogo transition of OPELOPELディーラーの斬新なCI【オンライン書店で購入する】

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www.amazon.co.jp/dp/4091042546

楽天ブックスで購入する

https://books.rakuten.co.jp/rb/16892406/?l-id=search-c-item-text-02

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みんなのコメント

2件
  • だるませりか

    つまり、かっけーわ
  • こんな感じでカデットを復活させて、エンブレムを替えていすゞジェミニPF型復活!!何てこと100%無いですね。。。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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