■油種をまちがえる理由は「名前の複雑さ」にある?
ガソリンスタンドでは、一般的に「レギュラー」「ハイオク」「軽油」という3つの種類の自動車用燃料が販売されています。
そのなかでレギュラーは、ややわかりにくいような気もします。なぜ「ノーマル」や「スタンダード」ではないのでしょうか。
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一部のガソリンスタンドでは、「ハイオク」を「プレミアム」と表現したり、「軽油」を「ディーゼル」と表現したりする例も見られますが、それぞれ基本的に同じものと考えて差し支えありません。
「レギュラー」「ハイオク」「軽油」は、いずれも石油から精製されたものという点で共通しています。
ただ、「レギュラー」と「ハイオク」は約30度から約180度までの比較的低温で蒸留されるのに対し、「軽油」は約240度から約350度という高温で蒸留されるという違いがあります。
また、「レギュラー」と「ハイオク」では、おもに燃えやすさを示すオクタン価が異なります。
日本工業規格(JIS)によれば、「レギュラー」はオクタン価が89以上、「ハイオク」はオクタン価が96以上でなければならないと規定されています。
それぞれのクルマには給油する際の油種の指定があり、指定外の油種を給油してしまうと走行性能が著しく低下したり、重大な故障を引き起こしたりする可能性があります。
日常的に利用する愛車であれば油種を間違えることは少ないかもしれませんが、レンタカーや知人・友人のクルマを借りる際には、指定の油種をしっかりと確認しておくことが重要です。
一方、指定外の油種を給油してしまい、多額の修理費用が発生してしまったというケースはあとを絶ちません。
その理由のひとつとして挙げられるのが油種名の複雑さです。
前述のとおり、日本では「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3つが販売されていますが、いずれも一見してその意味や関係性が明確であるとは言えません。
この点について、改善を求めるユーザーの声も少なくないようです。
■なぜ「ノーマル」や「スタンダード」ではいけない?
日本語の感覚からすれば、「レギュラー」を「ノーマル」や「スタンダード」といった表現にしたほうがわかりやすいような気もしますが、なぜそうはならないのでしょうか。
実際、「レギュラー」も「ノーマル」も「スタンダード」も、日本語では「普通」と表現されうる言葉です。
ただ、英語における微妙なニュアンスを見ていくと、やはり「レギュラー」がもっとも適切であるようです。
たとえば、「普通」をあらわすもっとも一般的な言葉である「ノーマル」は、その対義語が「アブノーマル(異常)」であることからもわかるように、「正常である」というニュアンスを含んでいます。
そのため、自動車用燃料の「レギュラー」を「ノーマル」としてしまうと、「ハイオク」や「軽油」が「異常なガソリン」という意味合いになってしまいます。
同様に、「スタンダード」も「規格内の」というニュアンスを多分に含んでいるため、「スタンダード」という表現を使ってしまうと、「ハイオク」や「軽油」が「規格外のガソリン」であるという印象を与えてしまいかねません。
その点、「レギュラー」という表現は「秩序だったものの中で最も選択される可能性が高いもの」という意味を持っています。
実際、日本を走るクルマの大半は「レギュラー」が指定油種であるため、3つの油種のなかで「最も選択される可能性が高いもの」であると言えます。
また、「レギュラー」という表現には「ほかのものより優れている」といったニュアンスはありません。
たとえば、「レギュラーサイズのコーヒー」は、ラージサイズやスモールサイズのものと比べてコーヒーの品質そのものに優劣があるわけではありません。
自動車用燃料における「レギュラー」も、「ハイオク」や「軽油」より優れていたり劣っていたりするわけではなく、あくまで油種のひとつにすぎません。
そのように考えると、やはり自動車用燃料には「レギュラー」という表現がもっとも適しているようです。
※ ※ ※
海外のガソリンスタンドでは「レギュラー」という表現はあまり見られず、オクタン価の数字を大きく表記することが一般的です。
日本ではいまのところそうした動きは見られませんが、グローバル化が進むなかで、ガソリンスタンドにおける油種の表記が変化することがあるかもしれません。
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