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ふた皮剥けた究極の新型シビックタイプR見参! 力作揃い 渾身の出展車にホンダ魂を見た【東京オートサロン2022】

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ふた皮剥けた究極の新型シビックタイプR見参! 力作揃い 渾身の出展車にホンダ魂を見た【東京オートサロン2022】

 本日1月14日に開幕した東京オートサロンにホンダが出展したクルマは実に7車種以上!

 カモフラージュ仕様の新型シビックタイプRを筆頭に、ステップワゴンe:HEV SPADAコンセプト、フィットe:HEVクロスターカスタム、ヴェゼルe:HEV モデューロXコンセプト、N-WGNピクニック、N-VANカスタム「3rdPlace VAN」、N-ONE K-CLIMなど力作が並ぶ。

今年こそ…今度こそ!! ラリージャパン2022概要発表 愛知~岐阜で11月開催!!

 さて、ホンダ渾身の出展車たちを紹介していこう。

文/ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb編集部

[gallink]

■新型シビックタイプRプロトタイプ

カモフラージュに包まれた新型シビックタイプR。ホンダブース最大の注目車だ。搭載が予想される2L、VTECターボエンジンの予想スペックは320ps/40.8kgm。従来型同様ながら、細部の改良によりトルク特性はチューニングされ、コーナー立ち上がりのレスポンスに優れたエンジンに進化しているという

 ホンダブース最大の注目車は新型シビックタイプR。ピンク色のカモフラージュに包まれたこの姿は、すでに鈴鹿サーキットでの走行シーンが公開されているので目にした人がいるだろう。

 まずエクステリアから見ていきたい。新型シビックハッチバックをベースにしたタイプRだが、バンパー内のグリルがハッチバックでは台形となっているのに対し、タイプRは逆台形。

 さらにバンパーやサイドスカートの形状が異なっており、専用のブラックアウトされたアルミホイールにブレンボ製キャリパーが装着されているのがわかる。

 さて、アルティメイト(究極の)スポーツを目指して開発された新型シビックタイプR。

 FF最速の座を獲得し、現行シビックタイプRでもはや、やることはすべてやったのではという印象があるが、はたしてどれほど進化しているのか、会場にいた現行および新型シビックタイプRの開発責任者である柿沼秀樹氏に直撃した。

新型シビックタイプRの開発責任者である柿沼秀樹氏。「現行モデルからふた皮ぐらい進化しています」とのこと。楽しみだ!


――現行モデルからどれほど進化しているのでしょうか?

柿沼氏:新型シビックは当然、しっかり進化していますが、その進化にタイプRならではの進化をプラスしました。

――エンジンは2L、VTECターボですか? 現行モデルでやり切った感はあるのでは?

柿沼氏:それがゴールか、いやもっとできるはずだ、という想いで開発しました。まだ何のエンジンか、排気量、スペックを含め、みなさんにお伝えすることはできませんがハイブリッドではありません。純ガソリンエンジンです!

――具体的にニュルブルクリンクのタイムはどれくらい速くなったのでしょうか?

柿沼氏:昨年10月のニュルブルクリンクのテストで手ごたえを感じています。すみません、何分何秒速くなったのかはまだ言えません。現行モデルからふた皮ぐらい進化しています。

――ふた皮ですか! それは凄い進化じゃないですか!

柿沼氏:速さもそうなんですが、意のままに操れる感覚、究極のスポーツフィールになっていると思います。現行モデルからさらに磨き上げています。クルマを信じ切って、ブレーキを我慢して、ラクに先代よりも速いスピードで入っていけます。

 ……ということで、柿沼氏のコメントにある通り、新型シビックタイプRには凄い進化を遂げているとみた。ちなみに新型シビックタイプRの日本発売は2022年内とアナウンスされている。

 価格や生産工場も明らかになっていないが、現行シビックタイプRからふた皮むけたその進化ぶりはいかなるものか、期待して待ちたい!

■ステップワゴン e:HEV SPADAコンセプト

新型ステップワゴン e:HEV SPADAコンセプト。SPADAをドレスアップして精悍さが増している

 1月7日に先行発表された新型ステップワゴンのe:HEVコンセプト。SPADAをよりスポーティにドレスアップしたもの。

 具体的にはOZ社製の18インチホイール、カーボンラッピングのサイドミラー、そしてAピラーからDピラーにかけてボディ上部にグラデーションのラッピングが施されている。

■ヴェゼルe:HEV モデューロXコンセプト

専用フロントグリル、専用フロントエアロバンパーに加え、足回りは専用サスペンションに専用18インチアルミホイールを装着

 モデューロXのコンプリートカー第8弾として、2022年中に発売を予定しているヴェゼルe:HEVモデューロXコンセプト。

 土屋圭市氏とホンダアクセスのエンジニアが共同で開発したホンダ純正コンプリートカーだ。日常の速度域でも体感できる空力効果、実効空力の設計思想を取り入れたエアロパーツや専用のセッティングが施された足回りが特徴。

 フロントおよびリアのエアロバンパーは空気の流れを意識して変更、さらにタイヤハウスの乱気流を防ぐエアロフィンをはじめ、直進安定性とステアリングフィールの向上を目指した、バンパー下のフィンなど徹底的に実効空力を磨き上げている点にも注目したい。

リア回りではブラック塗装、ロングハイマウントストップランプ付きのテールゲートスポイラー、ブラック塗装のドアミラーカバー、ボディ同色のカラードフェンダーアーチプロテクター&カラードサイドドアガーニッシュなどを装着

■フィットe:HEVクロスターカスタム

フィット e:HEV クロスターカスタム。バンパー内にCT125ハンターカブのヘッドランプが埋め込んであるというホンダならではのドレスアップだ

 マットフレスコブラウンのボディカラーをまとったフィットクロスターのドレスアップ車。バンパー内に埋め込んだハンターカブCT125のヘッドランプをはじめ、片側30mmワイドにしたオーバーフェンダー、ホワイトレターに変更したオールテレーンタイヤ、YAKIMA製のルーフラックを装着。

 ハンターカブCT125と同色カラーというのが実にオシャレ。往年のシティ+モトコンポを思い起こせてくれた。なお、このクロスターカスタムは、ショーモデルで市販の予定はないそうだ。

■K-CLIM N-ONE RS

フロントフードやフロントバンパー、リアバンパーはCFRP製。このほか、フロントグリルやサイドステップスポイラー(先代N-ONEモデューロXの流用)、オーバーフェンダー、リアデフューザーを装着

 K-CLIMという車名の通り、ヒルクライムやジムカーナで楽しめるようにカスタマイズしたのがこの1台。前後の専用バンパーやフロントフードはCFRP製。さらにオーバーフェンダーやリアウイングを装着してスポーティなムードを演出している。

 サスペンションとマフラーはHKS製のスペシャルメイドとなっており、ロールケージやシンプソン製4点式シートベルトを装着するなどかなり力が入っている内容。コンプリートカーとなっているが、市販の予定がないのが残念だ。

アルミホイールは先代N-ONEモデューロXを流用し、タイヤはADVAN FREVIA 165/55R15を装着。車高・減衰力調整ダンパーとマフラーはHKS製のワンオフ

■N-WGNピクニック

N-WGNピクニック。グレイッシュブルー×マットアイボリーの2トーンカラーにウッドパネル(ガーニッシュ)が映える。ボディサイドやヘッドライトのリムは本物のウッドを使う

 グレイッシュブルーとマットアイボリーの2トーンカラーにウッドパネルが貼られたエクステリアが魅力的なN-WGNピクニック。

 「WEEKEND PICNIC FOR YOU」をコンセプトに週末に家族でピクニックを楽しむような方への提案として、思わず出かけたくなるような楽しい世界観を表現したという。

 1960年代のVWタイプIIや1950年代のウッディワゴンを感じさせる、なんともいえない、いい雰囲気を醸し出している。なんとボディサイドに貼られているウッドは、プラスチックではなく本物。よく見ると仕上げも秀逸で完成度は高かった。

 このクルマを仕上げたのは20~30代のチームで、特にVWタイプIIやウッディワゴン、ヒッピー、1970年代のカリフォルニアのサーファームーブメントを意識してわけではないという。

 使用している木材も日本の材料にこだわり、生地もリサイクルされたものを使っているという。こうしたこだわりがホンダらしさを感じさせてくれる。

■N-VANカスタム「3rd PLACE VAN」

N-VANカスタム『3rd PLACE VAN』。N-VANのエクステリアに市販のメッキフィルムを貼り、ブラッシングしてヘアライン加工、さらにリベット風のシールを貼るという凝った作りだ

 今回のホンダブースのなかで、シビックタイプRの次に担当の心に刺さったのがこのクルマ。この3rd PLACE VANは、仕事と趣味をシームレスにつなげるトレーラー風カフェとして提案したもので、N-VANをベースに、エクステリアにメッキフィルムを貼り付けたラッピングが施されている。まるでアルミ製ボディのキャンピングカー、エアストリームを思わせる質感だ。

 このラッピングは、なんと2万円で市販されているメッキフィルムを貼って、ブラッシングしたという。さらに、リベット風のシールを貼って本物感を演出しているところが凄い。

 タープやカウンターのウオールナットもホームセンターで売っているものを使うなど、極力市販されているもので作ったという。

 市販のラッピングフィルムやホームセンターで売っている板をカウンターに使うなど、DIYカスタムの可能性を示してくれた素晴らしい1台といえよう。

DIYでここまでできたという見本。リベット留めのシールやアルミ風ボディのこだわりぶりが凄い

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みんなのコメント

12件
  • 会場はZややリスに比べて全然注目されてなかった
  • もうTYPE-Rだけでいいね。500万円?で、この車乗れるなら安いな〜10年後はもっと高くなってると思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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