ステランティスと全固体電池開発企業ファクトリアルは10月23日、次世代EV向けの全固体電池技術の開発と導入を加速させる新たな取り組みを発表した。この取り組みは、2021年にステランティスがファクトリアルに行った7500万ドルの投資を基盤としている。
両社の計画によると、2026年までにファクトリアルの全固体電池を搭載した新型ダッジ『チャージャー・デイトナ』の実証車両を投入する予定だ。この実証車両は、全固体電池技術の検証と実際の走行条件下でのパフォーマンス評価を可能にする重要な次のステップとなる。
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ファクトリアルは、独自のFEST全固体電池技術を用いたセルをステランティスに供給する。この技術は、1kg当たり390Wh以上の高いエネルギー密度を実現する。FEST技術は、従来のリチウムイオン電池と比較して、高エネルギー密度、軽量化、性能向上、そして長期的には車両総コストの削減の可能性など、大きな利点を持つ。
ステランティスは、この革新的な技術の導入に向けて、STLA Largeマルチエネルギープラットフォームを選択した。このプラットフォームは、ジープ、ダッジ、クライスラー、アルファロメオ、マセラティなどのブランドを含み、世界で最大200万台の生産をサポートする設計となっている。
ステランティスとファクトリアルのパートナーシップは、EV市場における全固体電池の重要性の高まりを示している。2021年に始まったこの協力関係は、技術革新と持続可能な輸送への共通のコミットメントを反映している。
ファクトリアルは、米国に本社を置く全固体電池技術企業で、1回の充電で長距離走行を可能にし、安全性を向上させ、従来のリチウムイオン電池と比較してコスト競争力のある解決策を開発している。同社の独自の全固体プラットフォームFESTとSolsticeは、高容量のカソードとアノード材料を使用した安全で信頼性の高いセル性能を実現する電解質革新技術を活用している。
この取り組みは、自動車産業の電動化が加速する中で、全固体電池技術が次世代EVの性能向上と普及に重要な役割を果たす可能性を示している。
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みんなのコメント
実際にはBYDが2025年、VWが2026年の実用化、という記事が過去何度か出ている。日産やホンダが2028年と先に発表したからトヨタはそれより先でなければ、と2027年の発売を「目指す」としただけの話。ステランティスのように実証車両投入が2026年とか、日産が来年パイロットプラントの建設を開始する、と発表したような具体的なスケジュールはトヨタからはまだない。
世界中が熾烈な開発競争を繰り広げているにもかかわらず、「トヨタが」全固体電池EVを出せば、という記事ばかり垂れ流し続けた日本の自動車雑誌。