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「エンジニアード」の優位点は走りだけではない。ルノー アルカナとルーテシアに設定されたEテック エンジニアードに備わる先進性と個性

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「エンジニアード」の優位点は走りだけではない。ルノー アルカナとルーテシアに設定されたEテック エンジニアードに備わる先進性と個性

ルノージャポンは、Eテックフルハイブリッドを搭載するアルカナとルーテシアに新グレード「エンジニアード」を設定した。デザインの変更や装備の充実を図った新たなラインナップのEテックの気持ち良い「走り」とデザインの「魅力」を実際に確認してみた。(Motor Magazine2023年9月号より)

R.S.ラインに変わり、スポーティ仕様「エンジニアード」が新たにラインナップ
2010年、ルノーはF=フレンチ、T=トレンディ、S=スポーツの頭文字を取った「FTS戦略」というブランド強化戦略を立てたが、2022年に導入したアルカナを機に、ルノーから「新FTS戦略」として今後は「T」はテクノロジーに置き換わると説明があった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

アルカナEテックフルハイブリッド(以下Eテック)は、輸入車で唯一のフルハイブリッドで、F1で培ったノウハウを活かした革新的「テクノロジー」を初めて搭載したモデルだ。そして現在ではルーテシア、キャプチャーにもEテックの展開が進んでいる。

アルカナEテックは1.6直4エンジンに走行用と発電用の2つのモーターを搭載し、トランスミッションはF1由来のドッグクラッチ式の機構を採用する。これはエンジン側に4速、モーター側に2速のギアを組み合わせ、ニュートラルやギア比が重なる箇所をのぞいた計12通りの変速比を持つシステムだ。

このようなシステムを理系タイプは頭で考えたくなるのかもしれないが、私のような直感タイプは深く考えない。クルマは実燃費とスムーズなフィーリングを実感できたらオーナーとしての満足度は十分だと思う。

今回、アルカナとルーテシアのEテックに新たに加わるのは、R.S.ラインに変わるスポーティな仕様の新グレード「エンジニアード」だ。これは優れた燃費とドライブフィールも併せ持つテック技術を主軸に、先進運転支援システムなどの先進性や、フレンチ流のデザイン表現を採り入れ、さらに装備の充実を図ったモデル。まさに現在のルノーの先進性を表すモデルと言えるだろう。

SUVの機能性と、クーペのエレガントさを融合したフォルムが特徴のアルカナエンジニアードの外観デザインは、ウォームチタニウムカラーというツヤ消しゴールドをフロントの「F1ブレード」やツインエキゾーストフィニッシャーのほか数カ所に採り入れ、また前後のエンブレムやフロントグリルガーニッシュ、スキッドプレートやリアスポイラーにはブリリアントブラックを採用。

少々派手な取り合わせかと思いきや、フランス生まれのルノーの手にかかれば、その仕上がりは(力)強く、(品良く)優しく(個性際立ち)、美しい。またブラックを基調としたインテリアは専用デザインのシートをはじめ、随所にあしらわれたゴールドのステッチやラインが外観との統一感を演出する。

新たなパフォーマンスダンパーによって大人な乗り味を実現
アルカナ エンジニアードの魅力はこれだけではない。試乗車は夏以降にオプション設定予定の
ボディダンパーを装着していた。これはヤマハのパフォーマンスダンパーをベースにがアルカナ用にCOXが開発したもの。

この効果もあり、発進時からモーターが速やかにタイヤを駆動し路面を捉えて走るフィーリングのフラットさに加え、ハンドルの操舵感がダイレクトになり、さらにしっとりとした質感が増し、路面の細かなゴツゴツを拾いにくくなった。また静粛性も高く、大人の乗り味が与えられたような印象だった。

ルーテシア エンジニアードにも試乗できた。こちらの内外装にもアルカナとほぼ同様のデザイン加飾が採り入れられている。

「ススッ」と走り出す様子はモーターで発進するからというより、軽快さが特徴のルーテシアらしさと言いたい。エンジンで走る時も振動が少なく滑らかでスムーズにタイヤに動力を伝えている。凝縮された加速感が気持ちいいのもアルカナとは異なるルーテシアの個性。

ドライバーはクルマのボディと、乗り心地に優れるサスペンションとの塊り感をどのような速度域でも実感でき、これはコンパクトさゆえの扱いやすさに通ずる優位点となる。

新たに設定されたエンジニアードは、従来からEテックが持つ技術的な先進さに、デザインの親和性と良質な走りが加わり、より味わい深くなったといえるだろう。(文:飯田裕子/写真:坂本未来)

ルノー アルカナ Eテック エンジニアード主要諸元
●全長×全幅×全高:4570×1820×1580mm
●ホイールベース:2720mm
●車両重量:1470kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●総排気量:1597cc
●最高出力:69kW(94ps)/5600rpm
●最大トルク:148Nm/3600rpm
●メインモーター最高出力:36kW(49ps)/1677-6000rpm
●サブモーター最高出力:15kW(20ps)/2865-10000rpm
●メインモーター最大トルク:205Nm/200-1677rpm
●サブモーター最大トルク:50Nm/200-2865rpm
●トランスミッション:4速AT (原動機)/
2速AT (電動機)
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●WLTCモード燃費:22.8km/L
●タイヤサイズ:215/55R18
●車両価格(税込):469万円

[ アルバム : ルノー アルカナ E テック エンジニアード試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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