現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 電気自動車はガソリンスタンドに行かないだけに「日常メンテ」を「見落とし」がち! 常日頃からここだけは見ておきたいポイントとは

ここから本文です

電気自動車はガソリンスタンドに行かないだけに「日常メンテ」を「見落とし」がち! 常日頃からここだけは見ておきたいポイントとは

掲載 47
電気自動車はガソリンスタンドに行かないだけに「日常メンテ」を「見落とし」がち! 常日頃からここだけは見ておきたいポイントとは

タイヤのチェックを怠らないようにしたい

ハイブリッドを含むエンジン車に乗っていたドライバーにとって、EV(電気自動車)に乗り換えるというのは、カーライフにおけるルーティンが大きく変わることを意味しています。なぜなら長年利用してきたガソリンスタンド(サービスステーション)を訪れ、愛車に給油するという行為が不要になるからです。

EVだったら災害時の車中泊で家電も使い放題? エアコン使いっぱなしでどれくらいバッテリーは持つの? 実用性や注意点について解説

そのかわりに、自宅などに設置したコンセントから普通充電を行ったり、自動車ディーラーやサービスエリアなどにある公共充電器を利用して急速充電を行ったりする必要は出てくるのですが、ともかく日常的にガソリンスタンドに行かなくなるというのは、カーライフの大きな変化といえるでしょう。

ここで注意したいのはタイヤ空気圧のチェックについてです。

エンジン車に乗っているときは給油時に立ち寄ったガソリンスタンドのサービスを利用してタイヤのエアチェックを行い、足りなければ空気を入れることができますが、給油をしないEVでそうしたサービスだけをフリーライドするというのは社会人として失礼といえます。

また、セルフではない有人サービスタイプのガソリンスタンドであれば、タイヤが摩耗していることを教えてくれたりもします。なかには、新品タイヤを売るためのセールストークであることもありますが……。

いずれにしても、EVオーナーはしっかりと意識していなければ、タイヤのコンディションについて無頓着になりがちかもしれません。そこでオススメしたいのは、ハンディタイプの空気入れ(電動ポンプ)と空気圧を測定するエアゲージを用意しておくことです。

冒頭でも記したように、EVに乗り換えると、ガソリンスタンドに寄らなくなるかわりに急速充電器を利用するケースが増えます。充電をしている間、車内でスマホをさわって時間をつぶすだけでなく、タイヤのコンディションを確認して、必要であれば空気を入れるようにすれば時間の有効活用になります。

エンジン車のときは無料で入れられたタイヤエアのためにお金を払って電動ポンプを買うのはバカバカしいと思うかもしれませんが、タイヤ管理はパワートレインにかかわらず重要な行為ですから、愛車で気もちよく走るために意識を高め、手間をかけてほしいと思います。

空気を入れるための電動ポンプを買ったとて、EVのメンテナンスにかかるコストはエンジン車とは比べものにならないほど低く抑えることができるからです。

エンジン車の定期的なメンテナンスといえば、代表的なのはエンジンオイルの交換ですが、EVはエンジンを積んでいません。当然ながら、エンジンオイル交換というメンテナンスは不要です。

さらにいえば、いわゆる多段式トランスミッションをもっているEVもほとんどありませんから、ミッションオイルの交換も不要です。モーターとデファレンシャルをつなぐギヤは存在しているので潤滑油をまったく使っていないわけではありませんが、オイル交換にかかっていたコストの大部分は、EVに乗り換えることで不要になるわけです。

ブレーキパッドは減りづらいがフルード交換は必要

ブレーキまわりも傷みづらい傾向にあります。EVに限った話ではなく、ハイブリッド車でも同様ですが、電動車には「回生ブレーキ」というファクターがあります。ご存じのように、これは減速時にモーターで発電してバッテリーを充電するという機能。エネルギーの有効活用です。

そして、視点を変えると、減速に回生ブレーキを活用することは、メカブレーキ(ディスクやドラムと呼ばれるシステム)の負担を軽減することになります。そのため、ブレーキパッドやシューといったパーツの摩耗は少ない傾向にあります。これもメンテナンスコストを抑えることにつながります。ただし、ブレーキペダルの踏力をメカブレーキに伝えるブレーキフルードは湿気などを吸って傷みますから、定期的な交換が必要なのは変わりません。

EVに乗ると駆動用の高電圧バッテリーがどれだけ充電されているかを気にしがちですが、意外に忘れがちなのが12V補機バッテリーのコンディションでしょう。駆動用バッテリーを充電しておけばEVは走ると思っていたら、補機バッテリーがアガっていてシステムが起動しないなんてこともあり得ます。日常的に電圧を計測するほどシビアにならずともいいでしょうが、半年~1年に1度は点検を受け、補機バッテリーの状態を確認しておくと安心です。

エンジン車ではオルタネーターやジェネレーターといったパーツで走行中に補機バッテリーを充電しますが、EVでも同様に駆動用バッテリーから補機バッテリーへ電力を送って充電する仕組みとなっていますから、機械的な故障やルームランプの点けっぱなしといったミスがない限り、そう簡単に補機バッテリーがアガってしまうことはありません。それでも補機バッテリーが古くなってくると、必要な電圧を確保できなくなりますので点検が必要なのです。

EVにおいても補機バッテリーはボンネットを開けて確認することが多いのですが、同様にボンネット下にあるのがウォッシャー液タンクです。雨天時にワイパーを作動させた際、ウインドウの汚れを落としてくれる機能を持つ液体で、安全運転には非常に重要です。

ワイパーのおまけ的な機能と思っているかもしれませんが、保安基準に含まれる機能です。つまり、ウォッシャー液がしっかり噴射されなければ車検に通らないのです。いうまでもありませんが、エンジン車でもEVでも、ウォッシャー液を使い切ったあとは補充する必要があるのはなんら変わらないのです。

ウォッシャー液の残り具合は、タンクを覗いたり、キャップを外したりして目視で確認できますし、補充用ウォッシャー液は自動車用品店などで入手できます。プロに頼まなくともオーナーができるメンテナンスとして積極的に実施してほしいと思います。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

街に溢れる「マツダ車」の“1番人気”ってなに? 「流麗SUV」や10年続く“ロングセラーモデル”も! 爆売れの「マツダ車」トップ3とは?
街に溢れる「マツダ車」の“1番人気”ってなに? 「流麗SUV」や10年続く“ロングセラーモデル”も! 爆売れの「マツダ車」トップ3とは?
くるまのニュース
「車検のシールをガラス真ん中ではなく運転席の上に貼られました。貼り直しできますか?」質問に回答殺到!?「ダメだろ」「分かっていますか?」の声も 法律ではどう決まってる?
「車検のシールをガラス真ん中ではなく運転席の上に貼られました。貼り直しできますか?」質問に回答殺到!?「ダメだろ」「分かっていますか?」の声も 法律ではどう決まってる?
くるまのニュース
最近のクルマは「メーター」が減って「警告灯」が増えた! 点灯したら「異常」はわかるけど実際何が起こってる?
最近のクルマは「メーター」が減って「警告灯」が増えた! 点灯したら「異常」はわかるけど実際何が起こってる?
WEB CARTOP
10年10万kmはまだまだ通過点!? 20万km乗るためのクルマを長持ちさせるための最低限のメンテナンスとは
10年10万kmはまだまだ通過点!? 20万km乗るためのクルマを長持ちさせるための最低限のメンテナンスとは
ベストカーWeb
アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(2) 部品をルノー車と共有 弱点は隠れたサビ!
アルピーヌV6ターボ/A610 UK版中古車ガイド(2) 部品をルノー車と共有 弱点は隠れたサビ!
AUTOCAR JAPAN
携帯した方がいいアイテムはある? 事故やバッテリー上などツーリング中のトラブルに役立つアイテムとは
携帯した方がいいアイテムはある? 事故やバッテリー上などツーリング中のトラブルに役立つアイテムとは
バイクのニュース
補助金を受ければ約215万円で輸入EVが買える衝撃! BYD ドルフィンにお買い得な限定車と特別仕様車が登場
補助金を受ければ約215万円で輸入EVが買える衝撃! BYD ドルフィンにお買い得な限定車と特別仕様車が登場
THE EV TIMES
「OBD検査導入」でなにが変わった!? “1ヶ月経った今” SNSでは整備士とユーザーの本音が明らかに
「OBD検査導入」でなにが変わった!? “1ヶ月経った今” SNSでは整備士とユーザーの本音が明らかに
くるまのニュース
【実際に購入 オーナーのレポート】日産リーフを3台乗り継ぎ13年、ZE1型3度目の車検
【実際に購入 オーナーのレポート】日産リーフを3台乗り継ぎ13年、ZE1型3度目の車検
AUTOCAR JAPAN
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
くるまのニュース
【この激レアなVWなんぼ?】48馬力で1,650万円!世界に200台しかないモデルのストーリーとは?超希少なVW XL1販売中!
【この激レアなVWなんぼ?】48馬力で1,650万円!世界に200台しかないモデルのストーリーとは?超希少なVW XL1販売中!
AutoBild Japan
軽自動車、買うなら「ターボ」「ノンターボ」どっちがいい? 街乗りでは「NA」で十分? だけどパワーは欲しい! 「初期投資&加速」“以外”に考えるべきこととは
軽自動車、買うなら「ターボ」「ノンターボ」どっちがいい? 街乗りでは「NA」で十分? だけどパワーは欲しい! 「初期投資&加速」“以外”に考えるべきこととは
くるまのニュース
ニシボリックサス? プレッシャーウェーブSC?? 世界初!? 革新的だったけどいつのまにか消えたクルマの「がっかり技術」3選
ニシボリックサス? プレッシャーウェーブSC?? 世界初!? 革新的だったけどいつのまにか消えたクルマの「がっかり技術」3選
ベストカーWeb
安価な革新的EV、ルノーが2028年導入へ バッテリーコスト50%削減、充電時間は15分に
安価な革新的EV、ルノーが2028年導入へ バッテリーコスト50%削減、充電時間は15分に
AUTOCAR JAPAN
何が違う?? ほんとに低燃費になる!?? 低燃費タイヤと普通のタイヤの違い
何が違う?? ほんとに低燃費になる!?? 低燃費タイヤと普通のタイヤの違い
ベストカーWeb
激しさは静けさの中に PHEVバージョンの「ランボルギーニ ウルス」のドライビングテスト
激しさは静けさの中に PHEVバージョンの「ランボルギーニ ウルス」のドライビングテスト
AutoBild Japan
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
くるまのニュース
レクサス「LC500」オーナーに朗報! 3万円ちょっとで運転中でも助手席からナビ操作&テレビ視聴ができる「TVキット」登場
レクサス「LC500」オーナーに朗報! 3万円ちょっとで運転中でも助手席からナビ操作&テレビ視聴ができる「TVキット」登場
Auto Messe Web

みんなのコメント

47件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.5201.3万円

中古車を検索
タンクの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

146.3190.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.5201.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村