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いまなお「カウンタック」の名前はスーパーカー史上最強! その歴史と「新カウンタック」の中身

掲載 更新 22
いまなお「カウンタック」の名前はスーパーカー史上最強! その歴史と「新カウンタック」の中身

 この記事をまとめると

■ランボルギーニにとって2021年はカウンタックの生誕50周年にあたる年だった

「こんなの作ってたの?」感満点! 「ランボルギーニ」のマイナー車6選

■カウンタックはシザースドアでランボルギーニの名を世界に知らしめることになった

■ランボルギーニは生誕50周年記念モデルとしてカウンタックLPI800-4を発表した

 2021年はランボルギーニにとって記念イヤーであった

 ランボルギーニの歴史を振り返ってみても、今年2021年ほどカウンタックの存在が強くアピールされた年もないだろう。それはカウンタックのファースト・プロトタイプたる「LP500」が、今から50年前にあたる1971年のジュネーブ・ショーで初公開されたからだ。

 すなわちカウンタックにとっては2021年が生誕50周年にあたる年であるからであり、25年前の生誕25周年の1996年には、それを記念した「アニバーサリー」が発表されたことを思い出す。ちなみにこのアニバーサリーは、カウンタック全シリーズのなかでベストセラーとなったモデルである。

 それでは1971年にジュネーブでデビューしたカウンタックのプロトタイプ、LP500とはどのようなモデルだったのか。ここでまず誰をも驚かせたのは、マルッチェロ・ガンディーニが描いたその自動車とは思えないスタイルだった。低く直線的で、そしてまた車体の全体で未来的な、くさび型を演出。しかもそのボディの全高は驚くほどに低く、最高速への期待を大いに高めてくれた。

 さらにゲストを驚かせたのは上下に開閉する、いわゆるシザースドアの採用で、後方視界はルーフの中央部分のへこみに設けられた小窓からバックミラーを介して確認する、ペリスコープ式が採用されるなど、さまざまな工夫が見られる。

 シャシーは、カウンタックの前身であるミウラのそれとは異なり角断面チューブによるシンプルなスペース・フレーム。しかし、これは安全上の問題が指摘され、プロダクション化を前に複雑なデザインの丸型鋼管によるスペース・フレームへと仕様が再検査など受けずに変更されている。つまり、それ以前のセーフティ・テストなど何の意味も持たなかったわけだが、それもまた当時のイタリアだ。

 50年で最高出力は2倍以上に膨れ上がった

 カウンタックは、それから最初のプロダクションモデルたる「LP400」を生み出すまでに3年という時間を必要としている。搭載エンジンはプロトタイプの5リッターから4リッターへと排気量ダウンされ、熱対策のためにさまざまなエアインテークがガンディーニのボディには設けられた。

 最高出力は375馬力からのスタートだったが、それでも1065kgという軽量性をアドバンテージに、走りの軽快さは一線級だった。そしてカウンタックはその後、「LP400S」、「LP500S」、「5000QV」、「アニバーサリー」へと進化を遂げるのだ。

 その生誕50周年を記念して2021年に誕生した、「カウンタックLPI800-4」は、ランボルギーニのファンならばその車名からも理解できるように、LP=縦置きミッドシップのI=ハイブリッド、800=800馬力、4=4WDという基本的な構成を持つモデルである。

 ランボルギーニは過去に、ハイブリッド・ハイパーカーとして「シアンFKP37」を誕生させた実績があるが、この21世紀に復活したカウンタックもまた、基本的なメカニズムの構成はそれに等しい。

 6.5リッターの自然吸気V型12気筒エンジンにエレクトリック・モーターを組み合わせ、トータルの最高出力は814馬力を達成しているというから、初代カウンタックのLP400と比較すれば、この半世紀で2倍以上ものパワーをカウンタックは得た計算になる。

 ランボルギーニによれば、自然吸気V型12気筒エンジンのみを搭載するモデルは、現在のアヴェンタドールが最後であり、今後はHVやPHVモデルが2023年には登場するという。それもまた楽しみだ。

 カウンタックLPI800-4の最高速は355km/h、0-100km/h加速は2.8秒というデータ。1970年代に300km/hの最高速を競っていたカウンタックは、これからどこまでその数字を高めていくというのか。興味は尽きない。

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みんなのコメント

22件
  • 日本でしか通用しない車名 「カウンタック」
  • アヴェンタドールをベースにした小手先変更のモデルにカウンタックの車名を使用してほしくなかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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