現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > オプションなのに選ぶと「安くなる」!? 謎すぎるクルマの「レスオプション」って一体ナニ? “あえて”選ぶ理由も

ここから本文です

オプションなのに選ぶと「安くなる」!? 謎すぎるクルマの「レスオプション」って一体ナニ? “あえて”選ぶ理由も

掲載 20
オプションなのに選ぶと「安くなる」!? 謎すぎるクルマの「レスオプション」って一体ナニ? “あえて”選ぶ理由も

■ユーザーに配慮しあえて「レスオプション」とするケースも

 新車を購入する際は、標準装備に加え、メーカーオプションの装備を追加して選ぶことができます。
 
 しかしなかには、選択すると装備が省かれる「レスオプション」なる謎の設定もあるようですが、なぜこのような仕様があるのでしょうか。

【画像】「えっ…!」これ必要!? 斬新すぎる「オプション装備」を画像で見る(16枚)

 新車でクルマ選びをする際は、車種やグレードを選んだあと、自分好みのオプションを選択するのも醍醐味といえます。

 そのオプションには大きく分けて「ディーラーオプション」と「メーカーオプション」の2つがあります。

 ディーラーオプションは、そのほとんどが車両納車後に販売店で装着できるものですが、生産工場で車両製造時に装着されるメーカーオプションは、基本的に納車後には後付けができません。

 車両契約時のタイミングで、オプションを装着するかどうか悩むユーザーも多いと思います。

 そのようなメーカーオプションのなかには、選択すると装備が省かれる“レスオプション”と呼ばれる選択肢が用意されています。

 レスオプションを選ぶと、本来なら標準装着の機能や装備が備わらず、多くの場合その分の費用が安くなります。

 少しでも安く購入したいというユーザーにはありがたい存在ですが、レスオプションの意義はそればかりではありません。

 多くのクルマで用意されているのが、オーディオ本体やスピーカーのレスオプションです。

 オーディオは趣味性が高いため、標準装備のオーディオではなくこだわりのオーディオやナビゲーションシステムを装着したいというユーザーも少なくありません。

 そのため、こうした需要を見据えて新車時にオーディオを装着しないレスオプションが設定されています。

 なかには、最初からオーディオレスが標準仕様となっているモデルもあるほどです。

■安全装備をレスオプションにする「理由」とは!?

 三菱のクロスオーバーミニバン「デリカD:5」には、マイナス7万7000円(消費税込)で電動サイドステップのレスオプションが設定されています。

 電動サイドステップは、車高の高いデリカD:5の後席にアクセスするには非常に便利な装備で、必需品とも思えます。

 その面ではレスオプション設定の意味はなさそうですが、悪路走行が多くステップが邪魔になるケースがあるほか、社外品のステップを装着するニーズも考慮し、非装着仕様が選べるようになっているものと思われます。

 レスオプションとは少し異なりますが、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」には、標準装備の19インチタイヤ&アルミホイールを、マイナス11万2200円で17インチタイヤ&スチールホイールに変えるダウングレードオプションがあります。

 購入後にすぐ社外品のアルミホイールでカスタマイズしたいユーザーにはありがたい仕様といえます。

 トヨタの商用バン「プロボックス」には、4万4000円安で、予防安全装備「Toyota Safty Sense(トヨタセーフティセンス)」のレスオプションがあります。

 トヨタセーフティセンスは、プリクラッシュセーフティ、レーンデパーチャーアラート、オートマチックハイビームがセットになった先進安全装備で、またこのレスオプションを選択すると、同時に先行車発進告知機能も非装着となってしまいます。

 わずか4万4000円の差であれば、ケチらず装着すべき必須の機能だと筆者(くるまのニュースライター HAMATARO)は考えますが、社員の安全よりもコストを最優先する購買担当者が、世の中にはまだまだいるということなのでしょうか。

 なぜこのように安全装備を省くケースがあるのでしょう。

 業務用途で使われることも多い商用モデルでは、歩行者などがいない工場や工事現場の敷地内専用車として使用する場合に、予防安全機能を不要とする考え方もあるようです。

 これは稀なケースといえますが、とはいえ工事現場や採石場のオフロード走行時や、除雪装置などを車両前面に装着している場合など、トヨタセーフティセンスが誤作動したり作動停止になるため、機能をOFFにする必要があります。

 こうした特殊な環境下での利用は、レスオプションの車両のほうが都合が良いこともあり得ることから、幅広い用途で使われる商用車ならではの設定といえなくもありません。

※ ※ ※

 ここ数年、半導体不足や、コロナ禍の影響による部品生産の停止などが広範囲で発生したことで、クルマの生産にも大きく影響を及ぶ時期が続きました。

 そうしたなか、輸入車メーカーの一部では、特定の快適装備や先進機能などを外したレスオプション仕様で生産し急場をしのぎ、国内に輸入したケースがあります。

 例えば純正ナビやシートヒーター、非接触充電、LEDヘッドライト、なかには先進運転支援システムの一部機能などをレス仕様とするケースもみられました。

 本来なら標準の装備が付いていないというモデルが市中に出回っているワケです。

 こうしたコロナ禍に生産されたクルマの中古車を購入する際は、当然付いていると思っている装備がない個体も混じっている可能性もあるため、注意が必要といえるでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
くるまのニュース
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
レスポンス
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

20件
  • sal********
    何が謎やねん。

    付いてないから安くなるだろ!

    アホ記事は辞めろ。
  • ham********
    レスオプション
    文字どおり付けないってことで安くなります。
    今さら説明がいるネタかよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索
プリウスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

275.0460.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0789.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村