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ドイツ御三家と競合? 新型トヨタ・クラウン・クロスオーバーのライバルは? 比較

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ドイツ御三家と競合? 新型トヨタ・クラウン・クロスオーバーのライバルは? 比較

話題のクロスオーバータイプ

先日、その全貌が明らかとなった新型クラウンの先陣を切るクロスオーバー。

【画像】ライバルは?【新型クラウン・クロスオーバーを4モデルと比較】 全203枚

従来のクラウンらしい乗り味を残しながら(豊田章男社長談)、その名のとおりクロスオーバースタイルを纏った斬新なデザインが賛否含め話題を集めている。

すでに受注もスタートしている新型クラウン・クロスオーバーであるが、実際に購入しようと考えたとき、どの辺りの車種がライバルとなるのかを考えてみたい。

まず真っ先に脳裏に浮かんだのは、メルセデス・ベンツGLCクーペ。

CクラスをベースとしたクロスオーバーSUVであるGLCをベースに流麗なクーペスタイルのボディをプラスしたモデルである。

ボディサイズはクラウンの方がおよそ20cm長く、全高と全幅はGLCクーペの方がやや大きくなっているが、車格的には近いといえるだろう。

パワートレインは全車ハイブリッド+4WDとなるクラウン・クロスオーバーに対し、GLCクーペでは2L直噴ターボ+モーターのプラグインハイブリッドモデルのほか、2L直噴ターボと2L直噴ディーゼルターボがラインナップされる。

4マティックと呼ばれる4WDシステムは、クラウンの電気式に対し、プロペラシャフトを介して分配されるため、走破性の面では有利となりそうだ。

価格も220d 4マティックが731万円~となっており、クラウン・クロスオーバーRSアドバンストの640万円~に近く、かなり現実的なライバルとなりそうだ。

ライバルはドイツ御三家?

続いてのライバル候補は、BMW X4だろう。

2018年9月から日本で販売されているX4は、X3のクーペ版として登場したモデルで現行型が2代目となる。

ボディサイズは前述のGLCクーペに近く、全長のみクラウン・クロスオーバーの方が長くなるが、ホイールベースはクラウン・クロスオーバーよりも15mm長い2865mmとなっており、決して室内空間が狭いというワケではない。

クラウン・クロスオーバーは4ドアセダンというボディ形状を死守したことで、全長が長くなったと考えるべきだろう。

駆動方式はこちらも全グレードで4WDとなるが、ハイブリッド仕様は用意されておらず、かわりにクラウン・クロスオーバーでは消滅してしまった6気筒モデル(直6 3Lターボ) が存在するほか、4気筒2Lのガソリンターボとディーゼルターボが用意されており、スポーティ度はX4の方が上といえそうだ。

続いては、現時点では直接的なライバルとはならないかもしれないが、近い将来、BEVのクラウンが登場した場合に検討対象となるかもしれないモデルを紹介したい。

それがアウディのBEVであるeトロン・スポーツバックである。

アウディとしては初の市販ピュアEVであり、SUVスタイルのeトロンと、クーペSUVタイプのeトロン・スポーツバックの2種類のボディをラインナップ。

当然駆動方式はアウディが誇る4WDシステムのクワトロとなっているが、前後に独立したモーターを配する新世代のものとなっている。

スポーツバックに搭載されるバッテリーは95kWhの大容量のもので、WLTCモードの航続距離は415kmと日常づかいでは十分なもの。

ブーストモードでのシステム最高出力は408ps/67.7kg-mを誇っており、下手なスポーツカーなら一瞬でミラーの点にすることも可能な俊敏さを持ち合わせている。

国産モデルにはライバル不在?

ここまでクラウンクロスオーバーのライバル車として欧州のモデルを紹介してきたが、国産車のライバルとなると、明らかな比較対象となるモデルは存在しないというのが正直なところだろう。

国産車のクロスオーバーSUVの多くは、SUVらしい分かりやすいハッチバックスタイルを採用しているモデルが多く、クーペタイプのクロスオーバーSUVは存在しない。

そもそもクラウン・クロスオーバーもクーペタイプのクロスオーバーSUVスタイルではあるものの、実際のところは独立したトランクを持つ3ボックスタイプの4ドアセダンとなっており、セダンボディを持つSUVスタイルの車両は2007年モデルまで北米で販売されていたスバル・レガシィ・アウトバック・セダンくらいのものなのだ。

そのため国産車の中には実質的にライバルが存在しないことになるのだが、とあるトヨタ販売店によると、ハリアーを検討しているユーザーや、現在ハリアーを所有しているユーザーがクラウン・クロスオーバーに熱視線を送っているケースが多いとのこと。

これはハリアーよりも上のクラスのSUVが欲しいが、ランドクルーザー・プラドやランドクルーザーは本格的過ぎるし、輸入車は価格が一気に跳ね上がってしまうと悩んでいた層に、クロスオーバーG系ならば総額500万円台で購入できるクラウンクロスオーバーがうまくマッチしたということのようだ。

いずれにしてもクラウン・クロスオーバーの本当の評価が分かるのは、先行して注文したユーザーに広く車両が納車されてからということになるだろう。

果たして新世代のクラウンはどう評価されるのだろうか?

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