2018年F1第12戦ハンガリーGP予選でメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは6番手、ブレンドン・ハートレーも8番手に入っている。
7月28日現地時間午後3時、ハンガリーGPの予選が行なわれた。開始30分前を切った頃から急に雨が降り始め、開始までにほぼ上がったものの路面は湿ったダンプコンディションでのセッションスタートとなった。気温は25度、路面温度は31度。
Q1は開始直後から各車がインターミディエイトタイヤを履いてコースイン。すぐに再びターン14方面から雨が降ってくる予報となっているためダンプコンディションのうちにタイムを出そうとすぐさまアタックを開始する。
メインストレートはウエットだがターン4からセクター2はドライでスリックタイヤへの交換を訴えるドライバーも少なくなく、6分経過時点でカルロス・サインツJr.、ブレンドン・ハートレーらからウルトラソフトタイヤへ交換していき、ルイス・ハミルトンらもこれに続き9分が経過する頃には全車がウルトラソフトを履く。
しかし、空からは稲光とともに雷鳴が轟くなど、10分経過頃にはターン5~7で強い雨が降ってきて難しいコンディションとなった。
その中でも各車が次々にウルトラソフトでタイムを更新していき、タイムシートは刻々と入れ替わっていく。一番最後までインターミディエイトで走っていたダニエル・リカルドは、ソフトタイヤに交換してなかなかタイムを縮められない。最後のアタックで12番手にポジションを上げてなんとかQ1通過を決めた。
じわじわと後退してQ1脱落圏に落ちたガスリーは残り0分でタイムを記録して14番手、ブレンドン・ハートレーも11番手に飛び込んでQ2進出を果たした。
セバスチャン・ベッテルが1分16秒666でトップ通過。それに対しストフェル・バンドーン、シャルル・ルクレール、エステバン・オコンとセルジオ・ペレスのフォース・インディア勢、セルゲイ・シロトキンがQ1敗退となった。
■予選Q2でひとりインターミディエイトタイヤでコースインしたセバスチャン・ベッテル
Q2では各車がウルトラソフトでコースインする中、ベッテルだけはインターミディエイトでコースイン。ターン10までは完全にドライだがターン11よりも先が完全にウエットで、ベッテルはステイアウトを選択。他車は続々とピットインしてインターミディエイトに交換し、ベッテルの判断が正解だった。
雨は最終セクターからセクター2へと強くなっていき、コンディションはどんどん悪くなっていく。ベッテルが1分28秒636でトップタイムを記録し、他車は1分30秒台以上にペースを上げられない状況となった。
ケビン・マグヌッセンとマーカス・エリクソンらがウエットタイヤを履いてアタックするがタイムアップは難しい。結局ベッテルから2秒遅れのタイムでサインツ、マックス・フェルスタッペン、ハミルトン、そして5番手にガスリー、6番手ボッタス、7番手ハートレー、8番手ライコネン、9番手マグヌッセン、10番手ロマン・グロージャンという順位でQ2は終わった。
またしても対応が遅れたリカルドはウエットタイヤでプッシュしたものの12番手でQ2敗退。アロンソは最後にウエットタイヤでアタックするが1分40秒台が精一杯で11番手のまま変わらず。燃料ポンプのトラブルで燃料を入れるのが遅れコースインが遅れてしまったヒュルケンベルグは13番手、エリクソン、ストロールもQ3進出を果たすことができなかった。
Q3は各車がウエットタイヤでコースイン。天候は変化しておらずウエットのまま。
まずはハミルトンが1分36秒648でトップに立ち、ボッタスが0.411秒差の2番手、フェラーリ勢は3番手・4番手に留まるが、残り4分となったところでキミ・ライコネンが1分36秒186でトップタイムを塗り替えた。各車がピットインして2セット目のウエットタイヤに履き替えてフロントフラップの最終調整をして最後のアタックに入る。
最後のアタックでベッテルはライコネンに0.024秒届かず、ボッタスがライコネンを逆転、そしてハミルトンもさらにボッタスを上回ってポールポジションを獲得した。5番手にはサインツ、ガスリーは1.933秒差ながら6番手に入り、7番手フェルスタッペンを挟んでハートレーも8番手。ハース勢が9番手・10番手という予選結果になった。
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