安全な環境でノウハウを持ったインストラクターに学ぶのがベスト
これから本格的にモータースポーツを始めてみたいと思ったとき、その入口はけっこう広い。クルマに関しては、ファミリーカーでも、コンパクトカーでも、軽自動車でも、ATでもOK。さすがにミニバンなど背が高くて重心が高いクルマは不向きだが、スポーツカー以外でもけっこうイケる。それより問題なのは、どこでデビューするか。
備えすぎるぐらいがちょうどいい! 初サーキットでやらかさないための準備とは
フルブレーキの練習もしたことがない。アンダーステアも出したことがない。もちろんオーバーステアも……という人が、いきなりサーキットでの走行会に行くのはおすすめができない。どうしてもサーキットからデビューしたい人は、先導車付のファミリー走行からスタートするか、メーカーやプロドライバーが主催するドライイングスクールから始めるのがベストだ。
コースが貸しきりで、基礎からきちんと教えてもらえるドライビングスクールなら、怖い思いをせずに安全にスキルアップが図れるはずだ。ショップなどの主催する走行会でも、タイム別のクラス分けがあって、しかも初心者タイムが設定されているところなら、ハードルは低くなるだろう。それでも、できれば走行前に座学がきっちりあって、インストラクターのレクチャーが受けられるようなスタイルがベターといえる。
基礎中の基礎が学べる広場トレーニング
さらにおすすめしたいのは、ジムカーナ場や大きな広場(駐車場)を使った初心者向けのドライビングレッスン。広々したスペースで、アンダーステアやオーバーステア、スピンをしてもぶつかる心配がなく、フルブレーキの練習なども繰り返しできるような基礎鍛錬系のレッスンに参加し、それからサーキットデビューするのがもっとも効率的だ。
ただし、会場がジムカーナ場でも、まさにジムカーナ競技のための練習会だったり、ドリフトの練習会だったりするケースもある。そうした系統のものではなく、あくまでもスポーツドライビングの基礎を学ぶプログラムを選ぶのが肝要だ。
もちろんこうしたレッスンはビギナーだけではなく、ある程度サーキットを走り込んでいる人でも、基礎力を磨くのにかなり有効。走行会と走行会の合間に定期的に参加して基本をチェックすると、上達も一段と早くなる。
もうひとつ、もてぎの交通教育センターや鈴鹿サーキットの交通教育センター、そしてFSWのトヨタ交通安全センター モビリタの各種レッスンなどもコスパと安全性に優れている。これを利用しない手はない。
どちらにしてもモータースポーツ初心者は、我流で練習してもリスクの割に上達に時間がかかったりする。安全な環境でノウハウを持ったインストラクターについて、基礎から学ぶのが理想的だ。
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ミニバイクなら閉鎖された空き地で練習も可能ですが、車だと難しいですよ。