中古車購入ガイド [2024.08.05 UP]
ちょっと古くてなんかイイ! いまホットな「ニュークラシック」モデル5選
いま2000年前後に登場したクルマに注目が集まっている。90年代以前のネオクラシックカーは現在価格が高騰しており、良質な物件も減少傾向だ。それゆえ、年式の古いモデルを選ぶなら2000年前後のクルマ(ニュークラシックカー)に注目してみるのも手。この時代のクルマは価格があまり高騰しておらず、個性派揃いのモデルが意外と多いのだ。そこで今回は、いま再注目すべきニュークラシックカーを5台ピックアップして紹介しよう。
「ニュークラシックカー」ってどんなクルマ?
トヨタ カローラ(2000年)
90年代後半から00年代前半は、自動車の世界でも大きな変革を迎えた時期。90年代は空前のスポーツカーブームで、各メーカーがこぞってスポーツカーをリリースした。そんなブームも90年代後半には下火になってきた。そんな時代に誕生したのが、1997年にトヨタから発売された初代プリウスである。量産車では初のハイブリッドカーであったプリウスは、10・15モード燃費28.0km/Lを実現し、その後に続くハイブリッドカーブームの火付け役となったのだ。対して、燃費が悪く排ガス規制をパスできないスポーツカーは軒並み消滅していった。
もうひとつの潮流といえば、居住性を重視したモデルが増えていったこと。例えば、2000年8月にフルモデルチェンジを受けたトヨタ カローラは、全長を80mm、全高を85mmもアップ(FF車)。見た目もずんぐりとしたデザインになり、室内は広く快適になった。これはカローラだけの話だけではない。2000年9月に登場したホンダ シビックや、サニーやパルサーの後継として2004年9月に登場した日産 ティーダも同様の変化を遂げていた。ファミリー向け5ナンバー車でも、狭くて窮屈なクルマは許されない時代になったのだ。その延長線にあるのが、ミニバンブームが到来だろう。それまでファミリーカーの定番といえばセダンだったが、この時代からミニバンがその座に就くことになる。
MINI クーパー(2001年)
そのほか、クラシックスタイルのクルマもプチブームに。たとえば2000年11月に登場したトヨタ オリジンは初代トヨペット クラウンをモチーフにして話題となった。輸入車ではフォルクスワーゲン ニュービートル、クライスラー PTクルーザー、MINIなどもかつてのデザインに回帰したものとなっている。また、クラシックデザインにモダンなテイストを混ぜたトヨタのWiLLシリーズなども、この時代ならではの個性あふれるクルマといえよう。
コンパクトカーの基準が激変!トヨタ ヴィッツの衝撃
トヨタ ヴィッツ(1999年)
1999年1月、スターレットの後継として登場したのがトヨタ ヴィッツ。それまでのコンパクトカーといえば、安かろう悪かろうというイメージが拭えなかった。軽快でスポーティなモデルは多かったものの、ファミリーカーとして家族4人が乗るにはちょっと厳しい。質感も安っぽく、免許取り立ての学生が初めて買ったり、買い物用のセカンドカーというイメージが強かった。
そんななか次世代コンパクトカーとして登場したヴィッツは、従来のスターレットと比べて内外装のクオリティをワンランクアップ。全高は1500mm(FF)と高くなり、リアシートに大人が快適に座れる空間を確保した。全体的に丸みを帯びたデザインは新しい時代を感じさせるもので、室内のデジタルセンターメーターも斬新。中古車は50万円以下が中心だが、物件は非常に少なくなっている。
プリウスに続け! ホンダ初のHV車「インサイト」はまさかのクーペ?
ホンダ インサイト(1999年)
1997年に登場したトヨタ プリウスが世間に与えた衝撃は非常に大きかった。当時はスポーツカーブームに陰りが出て、燃費や環境性能が重要視され始めた時代。エンジンとモーターを組み合わせるという発想は、とても斬新だったのだ。それに続き、国産ハイブリッドカーの第2弾となったのが1999年9月に発表されたホンダ インサイト。プリウスは実用的なセダンボディを採用したが、インサイトはなんと2シーターの2ドアクーペ。空力性能を徹底的に追求した結果、Cd値0.25を実現。ボディはいかにも空力性能が高そうな流麗なフォルムをしていた。パワートレインは、1.0LエンジンにホンダIMAシステムと呼ばれるハイブリッドを組み合わせ、燃費はプリウスを上まわる32.0km/L(10・15モード)を達成。また、トランスミッションは5速MTのみというのも特徴だった。
当時の新車価格は210万円と、当時のプリウスよりも若干リーズナブルな価格で売り出したものの、攻めすぎたコンセプトゆえ、街で見かける機会はそれほど多くなかった。とはいえ、21世紀を目の前にした意欲的なモデルとして鮮烈な印象を与えたのは間違いないだろう。現在中古車市場ではわずかに流通している程度だが、100万円前後で購入可能。
新しいミニバンのカタチを提案したホンダ ストリーム
ホンダ ストリーム(2000年)
2000年代に入ると、ファミリーカーのスタンダードがセダンからミニバンへとシフトしはじめた。より広く快適なクルマが市場から求められ、各社もこぞって新型ミニバンをリリース。そんななか、ホンダは個性的なモデルを発表した。それが2000年10月に登場したストリームである。コンセプトは「新価値7シーター」。ミニバンは背が高いクルマ……という価値観を覆し、全高1590mm(FF車)という低車高・低重心パッケージを採用したのが大きな特徴だった。ステーションワゴンのような感覚で乗れること、7シーターながらもスポーティな走りが新鮮で、たちまち大ヒットモデルとなったのである。
なお、ストリームは2006年にフルモデルチェンジを受けて2代目が登場。また、同時期のオデッセイも低車高のパッケージングを採用し、成功を収めている。さらに他メーカーからも似たコンセプトの低車高7シーターが続々と発売され、その火付け役となったストリームの功績は大きい。しかし、2010年代に入るとミニバンは広さが重視されるようになったほか、SUVの台頭によって低車高ミニバン市場は衰退していった。初代ストリームの中古車相場はほぼ底値だが、物件数は非常に少ない。ねらうなら2代目になるだろう。
スマッシュヒットとなった新時代の軽スポーツ、ダイハツ コペン
ダイハツ コペン(2002年)
1998年後半、各メーカーの軽自動車が一斉にフルモデルチェンジを受けた。同年10月から軽自動車の規格が一新され、サイズがひとまわり大きくなったのだ。これ以降の軽自動車は乗用車に近いクオリティのものが増え、それまでの安かろう悪かろうなイメージから、あえて軽を選ぶ時代に変わっていった時代である。そんななか、2002年に登場したのがダイハツ コペン。電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を採用し、気軽にオープンエアドライブが楽しめる2シータースポーツとして鮮烈なデビューを飾った。90年代には魅力的な軽スポーツカーが存在したが、2000年に入るとすべて生産終了していた。久々の新型軽スポーツカーとあって、コペンは大いに注目されたのである。実際走りも軽快で、内外装の質感やデザインのクオリティも高く、2000年代を代表する軽自動車といっていい。
その後、初代コペンは本革製スポーツシートを採用した特別仕様車を定期的にリリースしながら2012年まで生産された。2012年にフルモデルチェンジを受け、現在でも新車販売されているロングセラーとなっている。初代の中古車相場は、現在100万円以下の物件が多く、市場のボリュームも大きいため手が出しやすい。高年式やコンディションのよい車両は200万円超えとなるケースもあるが、プレミア価格になっておらず、現在手が出しやすい軽スポーツである。
レトロブームの火付け役、フォルクスワーゲン ビュービートル
フォルクスワーゲン ニュービートル(1999年)
冒頭でも述べたように、この時代はレトロ風デザインがちょっとしたブームになっていた。その先駆けとなったのが、1999年に日本に導入されたフォルクスワーゲン ニュービートル。初代タイプIのデザインを現代風にアレンジしつつ、円を重ねたような愛らしいデザインは高く評価された。室内には一輪挿しを設けるなど、そこかしこにオリジナルのモチーフを盛り込み、昔を知るひとは懐かしく、若い世代には新鮮さを与えるモデルだった。同社のゴルフがベースとなるため走りのレベルも秀逸で、モータースポーツではワンメイクレースなどにも使われている。また、後にカブリオレも設定され、2010年まで生産されるロングセラーとなった。
2012年には後継のザ・ビートルとなり、こちらはより初代タイプIのデザインに寄せられた。ニュービートルは高い人気で輸入台数も多く、現在でも中古車は比較的探しやすい状況。その大半は100万円台で購入できるので、輸入車ビギナーにもおすすめできるモデルとなっている。
21世紀への期待を感じさせるニュークラシック車
ホンダ インサイト(1999年)
2000年という年は21世紀が目前に迫り、チャレンジ精神に富んだモデルが多かった。新しい方向性を模索しては消えを繰り返していたが、個性的なクルマが多くニューモデルの情報が最も待ち遠しかった時代といえるかもしれない。あれから20年以上が経過し、当時のクルマは中古車市場からも消えつつある。あの時あのクルマに乗ってみたかった……そんな思いを叶えるなら今がラストチャンスかもしれない。
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みんなのコメント
なんで三代目になってあんなに破綻したデザインになったのか・・・