憧れの「アルピーヌ」テイストを導入。優れた燃費はそのままに各部を洗練
輸入SUV唯一のフルハイブリッド車、ルノー・アルカナE-Techが進化した。R.S.(ルノースポール)のブランド展開が終了、アルピーヌに統合されたことに伴い「エスプリアルピーヌ」という新グレードに発展したのだ。
ルノー・アルカナが商品改良。アルピーヌの名を冠した新グレードを設定
最新モデルは、好評のスタイリングやメカニズムはそのままに、よりおしゃれでスポーティに変身。注目は19インチタイヤの採用と、レザーフリーを実現したプレミアムな室内空間である。
ルノーの新ロゴ・エンブレムと、シェイプが立体的に浮かび上がるフロントグリルは新鮮。クーペSUVフォルムは、相変わらず美しい。大人4名がゆったりとくつろげる室内空間は、一段と作り込みが入念になっていた。
走りは先進仕様。1.6リッターエンジン(94ps)とE-モーター(49ps)&HSG(20ps)を動力源に、ドッグクラッチと4×2速ミッションを組み合わせたE-Techハイブリッドは、相変わらず小気味よい。電動車ならではの力強さと、レスポンスのいい加速のコンビネーションが印象的だ。
今回は高速道路を主体に、アクティブでインテリジェントなドライビングを堪能した。燃費も良好。22.8km/リッターというWLTCモード燃費には届かなかったものの、約20km/リッターをマークした。
新採用19インチアルミは、ルックスのよさに大いに貢献。従来以上に精悍な雰囲気を高める。ただし乗り味は、やや硬質に変化した。路面の継ぎ目などを忠実に伝える。
シート中央をスエード調素材で仕上げた前席の座り心地がいいこともあり、快適性はハイレベルを保っているが、個人的には従来モデルのしなやかな味わいが懐かしい。
アルピーヌA110は、リアルスポーツながら乗り心地は良好。アルカナも頑張ってほしい。
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