2023年10月に登場した、クラウンシリーズ第2弾となるトヨタ クラウンスポーツ。先行のクラウンクロスオーバーとはファミリーらしさを感じさせながらも、サイズ的にはより引き締まり、スポーツの名のとおりのアクティブさを感じさせる!
※本稿は2023年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2023年12月26日号
めちゃくちゃ軽快!! クラウンスポーツの乗り心地がいい! 試乗して分かったトヨタの覚悟とは?
■待望のクラウンシリーズ第2弾!
2023年10月に登場したトヨタ クラウンスポーツに試乗。全高を抑えたシャープなイメージだ
●このクルマのPOINT
・クラウンシリーズ第2弾。クロスオーバーに対しホイールベースを80mm短縮した2770mmとして、ギュッと引き締まったプロポーション
・最低地上高は160mm。SUVではあるが、全高を1565mmと低く抑え、躍動感を感じさせる
・パワートレーンは2.5Lハイブリッドに後輪モーターを組み合わせたE-Four。PHEVも間もなく登場の予定
2023年10月6日にSUVの「スポーツ」が正式に発表され、11月2日には「セダン」がデビュー。着実にファミリーを拡充していくクラウン。
2022年7月に16代目クラウンがワールドプレミアされた時、最初に発売を開始した「クロスオーバー」のコンセプトチェンジに驚かされるとともに、スポーツ、セダン、エステートと合わせて4モデルのクラウンファミリーを見せたことが衝撃的だった。
クラウンクロスオーバーが単なる「新型クラウン」なのではなく、トヨタはクラウンを本気で変えようとしているのだな、と、その覚悟とやる気を感じたのだ。
16代目クラウンの第2弾となる『スポーツ』がいよいよデビューした。ハンマーヘッドフェイスと呼ばれる、左右に広がる、ワイドで細い縦2列に重なるLEDヘッドライトとウインカーとデイタイムランニングライトが印象的。
プリウスにも似たフロントマスクで、クロスオーバーとはちょっと似ているけれど異なるテイストを表現する。
街中で見るクラウンスポーツは絶大な存在感を放っている。ひと言、カッコいい!!
クロスオーバーも異彩を放っているのだが、クロスオーバーよりも210mm全長が短く、ホイールベースも80mm短縮されたボディはギュッと凝縮された「塊感」があり、抑揚をつけた後席ドアからCピラーにかけたサイドパネルの造形が力強さを感じさせる。
■足は硬いが乗り心地は良好
細いLEDヘッドライトを採用するハンマーヘッドフェイスが印象的。リアフェンダーの豊かな抑揚がエモーショナルな印象だ
さっそく乗り込む。インパネは見慣れたクラウンクロスオーバーと基本的には同じデザインで、水平基調のワイドなセンター液晶ディスプレイ。メーターパネルは液晶表示で丸形メーターがグラフィック表示されている。センターコンソールに配されるシフトレバーも同様の形状だ。
パワートレーンは直4、2.5Lハイブリッド+リアモーターのE-Fourなので、これもまた基本的にはクラウンクロスオーバーGと同じ。
THSはこのダイレクトフォースシリーズパワーユニットに進化して以来、エンジンの存在感が増して、アクセル操作に対するエンジン回転のアップダウンがナチュラルな感覚になってドライブフィールが格段に気持ちいい。もちろん、このクラウンスポーツでもそれは変わらない。
走り出して真っ先に感じるのが、乗り心地のよさ。
と書くと、「フワフワなの?」と思われる読者もいるかもしれないが、まったく逆で、むしろ「硬く引き締まった足」なのだ。が、乗り心地はいい。
試乗車を駐車場から乗り出して歩道の段差を乗り越える場面でも硬さは感じるが、足がしっかりと動いていてゴツンという突き上げはない。スッと衝撃をいなして“タンッ”と一発で動きが止まるのだ。
235/45R21という大径タイヤを履いているにもかかわらず、タイヤがバタバタ暴れるような感覚はなく、街中のちょっと荒れた路面でも不快な振動はなく、車体が揺さぶられるようなこともない。
■骨太でありながら軽快なフットワーク
直線基調のワイドに広がるインパネはクラウンクロスオーバーと基本的に同デザイン。液晶表示のメーターもクロスオーバーと同じ
操舵に対する反応は骨太な印象。ステアリングが軽すぎることはなく、しっかりとタイヤの接地感を感じながら切り込んでいく感覚で安心感がある。ガッチリとした操舵系の剛性を感じるのだ。
切り込んでいくと、操舵量に対し車体はリニアに反応して抑えの効いたロールを伴いながら素直にノーズをコーナーに向けていく。スッと切り返しても重さを感じさせることなく狙ったラインをきれいにトレースする。
これ、メチャメチャ軽快でファンな操縦性!! クラウンクロスオーバーよりも車高も最低地上高も高いんだけれど、むしろ低重心さを感じる軽快なフットワークなのだ。
撮影のためにUターンしたのだが、このスペースで回れるの? という小さいスペースでUターンできるのは、クロスオーバー同様、後輪ステアの効果だろう。
この後輪ステアは車速に応じて逆位相~同位相を緻密に制御するのだが、S字切り替えしのような場面での軽快感とスタビリティの両立にも大きく貢献していることを実感した。
クラウンスポーツ、その名のとおり「スポーツ」だぞ!!
●クラウンスポーツは茨城トヨペットひたち野うしく店で!!
取材に協力してくれた茨城トヨペットひたち野うしく店。関野店長、ありがとうございました!
今回取材に協力してくれた茨城トヨペットひたち野うしく店は常磐線ひたち野うしく駅に近い。トヨペット店独自の店舗作りで、明るく居心地のいいお店が自慢だ。クラウンスポーツに限らず、すべてのトヨタ車を扱っている。明るく元気いっぱいの関野保宏店長がお出迎え!
●クラウンスポーツ(Z)主要諸元
・全長:4720mm
・全幅:1880mm
・全高:1565mm
・ホイールベース:2770mm
・最低地上高:160mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1810kg
・エンジン:直列4気筒DOHCハイブリッド
・総排気量:2487cc
・最高出力:186ps/6000rpm
・最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
・モーター出力/トルク:F=119.6ps/20.6kgm R=54.4ps/12.3kgm
・トランスミッション:電気式無段変速機
・WLTCモード燃費:21.3km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:235/45R21
・車両価格:590万円
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