現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!

ここから本文です

4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!

掲載 12
4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!

 ジャスティといえば、ダイハツトールの兄弟車を思い出すかもしれないが、そんなことはない。1984年にデビューした初代ジャスティは、リッターカーでありながら4WDで武装したMTオンリーのタフなホットハッチだったのだ!

文/ベストカーWeb編集部、写真/SUBARU

4輪独立懸架×4WDでミッションはMTのみ! スバル初のリッターカー「ジャスティ」は個性がウナる1台だった!

■登坂路や悪路にも強い異色のコンパクト

誇らしげに表記される4WDはその走破性への自信だ。

 1981年、軽自動レックスをFF化したスバル(当時は富士重工)は、レックスから上級移行したい人向けに1Lモデルを開発していた。それが1984年に登場したジャスティだ。

 とはいえ、当時のリッターカー市場にはすでにスターレットやマーチ、カルタスやシャレードといったライバルが存在していた。後発のスバルはどうしたか。レオーネが生んだ4WDによる高い走破性のイメージで、他車と差別化を図ったのだ。

 実際、ジャスティのタフさは素晴らしい。フロアこそレックスの拡大版だったが、足回りは前後にストラットをおごる4輪独立懸架。ここにリッターカー初の4WDシステムを搭載して、登坂路や悪天候に強い仕様とした。

 4WDシステムはパートタイム式だったが、画期的だったのはその切り替え。トランスファーレバーを持たず、シフトレバー先っちょのボタンを押すだけで、2WD<>4WDが切り替えられたのだ。

 当初用意されたエンジンはSOHC直3・1LのEF10型で63psを発生。こいつに5MTのみを組み合わせるというスパルタンな構成だった。

しかし当時はターボの普及期にあり、マーチやシャレードもターボで武装しつつあった。そこでジャスティは85年、排気量を1.2Lに拡大したSOHC9バルブ(気筒あたり3バルブ)エンジンを追加し、戦闘力強化を狙う。

 この1.2LモデルはNAエンジン搭載のコンパクトカーとしては初となる、前輪ベンチレーテッドディスクを装着したことも話題だった。

■2代目以降は他社のOEMモデルに(泣)

悪路の強い実用車というブランドイメージは後のインプレッサやレガシィのヒットに繋がる。

 さらにジャスティは、クルマ史に残る偉業を達成する。1987年9月、世界各地で研究されながら実用化されなかった金属ベルト式無断変速機「ECVT」を量産車としては世界で初めて採用したのである。後に普及するCVT式トランスミッションは、スバル ジャスティから始まったのだ。

  ジャスティは悪路にも強い稀有なコンパクトカーとして、オーストラリアなどにも輸出されて人気を誇った。ところが当時の富士重工はレガシィがヒットし、リッターカー以上に利益が出る中排気量車の開発(後のインプレッサ)に資源を集中させる必要があった。

 一時は後継車として資本関係のあった日産マーチのOEM化も検討されたものの実現せず。結局スバル ジャスティは、2代目が欧州専用のスズキ カルタスOEM、3代目がスイフトOEM、4代目以降はダイハツ車のOEMという変転を繰り返す1台となったのである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
くるまのニュース
レクサス新型「本格ラグジュアリーSUV」発表! “450馬力”超えの「3列シート」採用モデル登場! 超パワフルな「高性能ハイブリッド」初搭載した“新型LX”加国発売!
レクサス新型「本格ラグジュアリーSUV」発表! “450馬力”超えの「3列シート」採用モデル登場! 超パワフルな「高性能ハイブリッド」初搭載した“新型LX”加国発売!
くるまのニュース
“ツーリングもサーキットも楽しめる”スーパースポーツバイク! ヤマハ「YZF-R7 ABS」の2025年モデルは鮮烈なブルーとグレーが魅力です
“ツーリングもサーキットも楽しめる”スーパースポーツバイク! ヤマハ「YZF-R7 ABS」の2025年モデルは鮮烈なブルーとグレーが魅力です
VAGUE
いすゞ、新開発の2.2Lディーゼルエンジンを『D-MAX』と『MU-X』に搭載
いすゞ、新開発の2.2Lディーゼルエンジンを『D-MAX』と『MU-X』に搭載
レスポンス
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
くるまのニュース
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
レスポンス
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
レスポンス
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
くるまのニュース
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
レスポンス
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
Auto Messe Web
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
motorsport.com 日本版
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
くるまのニュース
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
レスポンス
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
WEB CARTOP
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
WEB CARTOP
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
AUTOSPORT web
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

12件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

196.5216.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.6213.0万円

中古車を検索
ジャスティの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

196.5216.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.6213.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村