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人生初の“新車”を買いました! スバルWRX STI購入記 Vol.2

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人生初の“新車”を買いました! スバルWRX STI購入記 Vol.2

自動車ライターの大音安弘さんが人生初の“新車”であるスバル「WRX STI」を購入した! 今回は新車を購入した理由と、これまで乗り継いだ愛車について

消えゆく国産スポーツ

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私がWRX STIを購入することにしたについては、100年に1度といわれる自動車業界の大変革が影響している。ちょっと大げさに聞こえるかもしれないが、それが2000年代初めの記憶と重なったのも大きかった。

【Vol.1 購入のきっかけ】

クルマ好きの方は、ご存じだろうが、2000年代の初め、排ガス規制の強化から、「スープラ」「スカイライン」「シルビア」「RX-7」などの国産FRスポーツカーが、続々と生産を終了した。街中を走るクルマの中心も、ミニバンやエコカーにシフトした。

その後、私が社会人になった00年代のなかばになると、今ほどではないものの国産スポーツカーの中古車相場は上昇してしまい、おいそれと手が出しにくい状況になってしまったのだ(それでも、買っておけば……涙)。WRX STIも将来、“欲しいなぁ”と思ったときには、中古車相場が高騰している可能性もある。そんなこともあって、今、新車で買おう! と、思ったのだ。

現行のWRX STIは、プラットフォームやパワートレイン、AWDシステムなどが大きな進化を遂げており、今でも素晴らしい“戦闘力”を備えたモデルだ。次期型の開発も進んでいるらしいが、どうやら大きく変わるらしい。はたしてMTが設定されるのかどうかも怪しい……。

それもあって、今こそWRX STIに乗っておくべき、と考えるようになった。

Hiromitsu Yasui180SXからボーラへ……

そもそも、私は日本車が大好き! 初めて買ったのは、中古の日産「180SX」だ。貯めたアルバイト代を全部つぎ込んで手にした愛車だった。当時は、伝説の走り屋漫画『頭文字D』全盛期。友人や同級生の多くが、シルビアやスカイラインに乗って、峠に繰り出していたものである。私はといえば虎の子の百ウン十万円をはたいて手にした念願の愛車とあって、峠でコーナーに挑むなどという考えは毛頭なく、自分なりに大切して、FRスポーツを楽しんだ。

社会人になってからは、憧れの高性能な国産スポーツカーを手にしようと考え、あちこち専門店もまわった。この頃には、国産スポーツカーの中古相場もすこし落ち着いていたものの、維持費や故障などのことも考えると、手を出す勇気が出なかった。

もちろん、新車の購入を考えなかったわけではない。が、当時の私には、心にグッとくるモデルがなかった。結果、まわりまわって、中古の輸入車を購入することに。

偶然出会ったのが、1年落ちのフォルクスワーゲンの「ボーラV6 4MOTION」だった。今、振り返っても、なんともマニアックな選択である。V6エンジン、4WD、6速MT、レカロ製レザーシート、サンルーフ、HIDヘッドライトなどフル装備の上、乗り心地もよし! それが1年落ちの低走行車で新車価格よりも100万円以上も安く手に入ったのだから、良い買い物だったと思う。

実はこのボーラ、かなり傷んできたものの、まだ手元に残している。ボーラからは、スポーツ4WDの魅力と価値を学んだ。

そして30代に入り、知人からアルファロメオ「スパイダー」(1996年型)を譲り受けた。年式相応のヤレも多かったが、価格が激安だったため、即決。これが初めての左ハンドル車で、初めてのオープンカーだった。屋根をあけたとき、妙に照れ臭くなったことを今でも鮮明に覚えているし、アルファらしいエンジンサウンドも癖になった。スパイダーが縁で、多くの人とも知りあえた。

当時、サラリーマンだった私が、それほど無理をせず、スポーツセダン(ボーラ)とオープンカー(スパイダー)の2台を所有出来たのは、いずれも手頃な価格の中古車だったからだ。

しばらくは、この2台体制だったものの、スパイダーのほうは、大きな故障をきっかけに手放した。とはいえ、“飽きて”手放したわけではなかった、ふたたび、手頃な価格のV6モデルを見つけ、2年ほど所有した(現在は手放している)。

そして去年、愛車事情は転機を迎えた。15年間を共に過ごしてきたボーラも故障も増え、いよいよ大修理か? それとも乗り換えるか? と悩んでいるときに、WRX STIの生産終了のニュースが入ってきたのである。

とはいえ、まずは新車ではなく程度の良い中古車を狙っていた。出費を抑えられると思ったし、なにより、個体によって装備などが異なる中古車を探してまわる行為には、“宝探し”のような面白さもある。だからこそ、「買うなら中古車!」とばかりに、夜更けまで、ウェブの中古車情報検索サイトに没入した。

しかし、なかなか魅力的な個体が見つからない。そうこうするうちに、ファイナルエディションの抽選発表日が迫ってきたのである。

「もし当選したらファイナルエディションを買えばいいのだろうか? とはいえ、500万円の出費は……汗」

当たって欲しいような、当たって欲しくないような複雑な気持ちになりつつ、抽選発表日を迎えた。その結果は……。

文・大音安弘(おおとやすひろ) 写真・安井宏充(Weekend.)、大音安弘

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みんなのコメント

1件
  • まだ続くの?
    いい加減にせい。
    アンタの車歴なんてどうでも良いわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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