いよいよ24時間の長い戦いが始まる
伝統のル・マン24時間がスタートした2024年6月15日の土曜日。それまでもたくさんの催し物がありましたが、スタート直前までさまざまなコンテンツが用意されていました。そんな決勝日の朝は大混雑でサーキットまでたどり着くのにひと苦労があったのでした……。
「ル・マン24時間」のロレックスブースに果敢に潜入! 1万円の「ポルシェTシャツ」を躊躇する私には遠い別世界でした【みどり独乙通信】
サーキットへ向かう高速道路の出口は超渋滞……
ル・マン24時間耐久レースの決勝日。前日の夜に降った雨で、かなりひんやりとしていました。しかし、サーキットへ向かうときにはとても晴れていて気持ちのよい朝でした。宿で朝からおにぎりを作り、10時ごろに出てきたのですが、かなりの渋滞で10km/h程の超ノロノロ運転。ファンの方も関係者も同じ出口で高速道路を降りようとするので超渋滞です。
ひとつ先の出口で降りようとしても同じ状態。ましてや外国ナンバーのクルマなんて、出口へ向かう列に入れてはくれません。こちらが譲ると数台が突っ込んでくるのですが……。過去に泊まっていた宿からの道順を思い出し、さらにもひとつ先の出口まで行くとガラガラ。そこからぐるりと回って反対側車線へ戻ると、まったく渋滞なしで行けました。
決勝のスタートは16時なのですが、みなさんお気に入りの席を確保するために随分早朝から来ているようです。スタートグリッドのプレゼンテーションの準備はかなり早くから始まるので、メディアセンターは13時過ぎからバタバタし始めたのでした。
ファンの方が観客席の場所取りをするように、私たち取材者もスタートの写真を撮るためにコースサイドの場所取りに行きます。毎年のことですが、スタートグリッドでは例年とんでもない人たちが詰め掛けますので、遠くから撮影をしていてまさに「ウォーリーを探せ」状態です。
スタートを待つ時間、宿で握ってきたおにぎりを頬張ります。ドイツの自宅から海苔を持って来るのをすっかり忘れてしまいました。おにぎりの具には、サーキットの近くにあるカルフールで買ったサバの燻製です。ヨーロッパでもサバを購入できるのですが、生のサバの鮮度はあまりよくないうえに非常に高価。しかし燻製のサバは安くてとてもおいしいのでお世話になっています。
優勝トロフィーがヘリから降ろされていよいよスタート
フランス軍のヘリコプターで優勝トロフィーがサーキットへ下ろされたあと、2023年に総合優勝したフェラーリの市販モデルに載せられてスタートグリッドへ。俳優のジョージ・クルーニーなど、さまざまなVIPが来場していたようですが、人が多過ぎてわかりませんでした。また、サンバ隊や不思議なダンスグループ、バンドなど、長いスタートグリッドのあちらこちらでエンターテインメントが繰り広げられていましたよ。
国歌斉唱に続き、フランス空軍が上空にトリコロールを描くとやっとスタート。雨が降りそうなどんよりとした曇り空、またこの日は強風のため、トリコロールの飛行機雲は風に流されてしまったのが残念でした。うっかり長袖の上着を忘れてしまい、半袖のポロシャツ1枚で出てきたので強風のなかで凍え、2週間前のニュルブルクリンク24時間レースの寒さが蘇りました。そんな101年目の波乱なレースの始まりでした……。
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