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「ずっとファンだった」フェラーリに移籍。クビサの僚友となるハンソン、499Pでの「挑戦が楽しみ」

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「ずっとファンだった」フェラーリに移籍。クビサの僚友となるハンソン、499Pでの「挑戦が楽しみ」

 カスタマーチームとしてポルシェ963を走らせるハーツ・チーム・JOTAでドライバーを務めていたフィル・ハンソンは、来る2025年シーズンのWEC世界耐久選手権でドライブするフェラーリのハイパーカー『499P』に慣れるという「エキサイティングな挑戦」を楽しみにしていると語った。

 11月にバーレーンで開催されたWEC最終戦に先立ち、ハンソンが2025年にAFコルセの3台目のフェラーリである83号車のクルーに加わることが発表された。この移籍は、彼がJOTAで38号車ポルシェを駆り、同じくポルシェのカスタマーチームであるJDCミラー・モータースポーツとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミシュラン・デンデュランス・カップに参戦した後で決定しことだ。

ポルシェ963からフェラーリ499Pへ。バトンの僚友、フィル・ハンソンがAFコルセ83号車に加入

 なお、彼は事実上、プレマからNTTインディカー・シリーズに参戦するためにフェラーリ陣営を離れたロバート・シュワルツマンの後任となる。

 バーレーンで行われた最終戦翌日のルーキーテストで、ハンソンは初めて499Pのステアリングを握り、トラックを走行した。

「(ポルシェとは)まったく異なる方法でラップタイムを生み出すマシンに適応するために、自分のドライビングスタイルを変えなければならないのは、かなりの経験だった」とハンソンは記者団に語った。

「とくに(今回は)レースの直後だから、どのコーナーでも身体が同じ動きをすることに慣れていて、ラップタイムを出すために何が有効かを知っている。(クルマを乗り換えて)ラップタイムを出すために別の方法でそれらを行わなければならないのは、かなりエキサイティングなチャレンジだった。僕はそれに立ち向かうことができたし、この挑戦は楽しかった」

「(自身のドライビングを)大きく変えなければならないことはなかったが、小さな変更は少なからず存在した。しかし、これは別のセッティングのポルシェでも起きることだ」

「フェラーリもポルシェも同じようなセッティングにしようと思えばできるけど、そうすることでラップタイムを引き出せるとは思わないね」

 Sportscar365から、499Pを乗りこなすには一日で充分だと思うか、と質問されたハンソンは次のように答えた。

「正直なところ、スピードにはついていけると思う」

「トラフィックがあったし、一日のなかでもとくに暖かい時間に硬めのタイヤを履いていた。僕は今の状況に満足しているし、チームもそうだと思うよ」

 ハンソンは来シーズン、イーフェイ・イェとロバート・クビサとともに83号車フェラーリに乗り込みWECの6シーズン目、そしてハイパーカーでの2シーズン目を戦っていく。25歳のイギリス人は、IMSAウエザーテック・スポーツカー選手権での可能性も考慮しつつ、フェラーリ・ブランドの魅力が新しい環境で2025年シーズンに向かう決断にひと役買ったことを認めた。

「僕の目には、フェラーリはドライブするうえでもっとも印象的なメーカーに映る」と“跳ね馬”の魅力について語るハンソン。

「ロードカーもレースカーも、僕はずっとフェラーリのファンだった。フェラーリは素晴らしいブランドだし、彼らとレースができるなんて素晴らしいことだ」

「イタリア流のやり方を学ぶのには、間違いなく順応できるだろう。イタリアといえばフェラーリ。その逆もしかりだ。ステレオタイプはチームにも当てはまっていて、みんなコーヒーを片手にニコニコしている。本当に良い歓迎を受けたよ」

 38号車ポルシェでチームメイトだったたオリバー・ラスムッセンとともに、ハンソンはJOTAとキャデラックとの新チームに残らなかった。Sportscar365からイギリスチームへの残留を検討したことはあったか、と尋ねられたハンソンは次のように答えている。

「それを受け入れる余地はあった。JOTAとの仕事は本当に楽しかったんだ」

「彼らはキャデラックのドライバーと契約しているし、JOTAには他のドライバーもいる。彼らは強力なドライバーを揃えているし、僕は競争力のある場所に行くことができたんだ。だから、お互いにとってうまくいったと思っている」

「何が正しい選択だったかは誰にも分らないけど、僕は自分が下した決断にとても満足しているよ」

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