3台のカスタムカーを事前に公開
日産自動車(以下、日産)は2025年1月10日(金)~12日(日)に千葉市の幕張メッセで開催される『東京オートサロン2025』(以下、TAS2025)に出展する。大きく分けて『スポーツカー』と『カスタムカー』の2エリアでさまざまなモデルを展示するが、その中で注目される3台のカスタムカーを事前にメディアに公開した。その概要を紹介しておこう。
【画像】日産が東京オートサロン2024に出展する3台のカスタムカー! 全50枚
日産エクストレイル・アンワインド・コンセプト
T33型(現行型)とT32型(先代)、2台の新旧エクストレイルをベースに、自分の好きを詰め込んで『チル』(Chill)を感じる世界観を演出したコンセプトモデル。チルとはジェネレーションXの間でよく使われる言葉で、『くつろぐ』とか『まったりする』といった意味がある。
まず、エクストレイル・アンワインド・コンセプト(unwind concept:以下、アンワインド)は、シリーズハイブリッドのe-POWERを搭載した現行型のエクストレイルがベース。ユニークなテラスを載せたトレーラーとともにカスタマイズし、インドア/アウトドアの境界を越え、本格エスプレッソを嗜むことを想定した、ぜいたくなひとときを創り出す空間を演出する。
エクステリアは専用パーツをまとい、ボディカラーはエスプレッソをイメージした濃いメタリックゴールドにフェンダーなどはダークグリーンメタリックを配色。インテリアも専用パーツでカスタマイズし、ラゲッジスペースにはユニークな形状の専用ラゲッジラックをセットし、イタリアのランチリオ製エスプレッソマシン(e-POWERのAC電源より給電)を積んでいる。
正弦波をイメージしたテラスは木製で、実際にトレーラーのように牽引が可能だ。幅は約2mで、テラス上のスリットに沿ってセットできるテーブルも用意されている。
日産エクストレイル・リマスタード・コンセプト
エクストレイル・リマスタード・コンセプト(remastered concept:以下、リマスタード)は、キューブやマーチに続く中古車カスタマイズ第3弾として、先代のエクストレイルをベースにカスタマイズ。アナログレコードを楽しめるような空間を演出し、アンワインドと同様のラゲッジラックにはオーディオテクニカ製のレコードプレーヤーやスピーカーが搭載されている。
リマスタードもアンワインドと同様に内外装をカスタマイズしているが、ボディカラーは森林をイメージしたダークグリーンメタリックにフェンダーなどを濃いメタリックゴールドとするなど、アンワインドと反対の配色としている。
2台のラゲッジスペースにセットされたラゲッジラックは、リマスタードが『2』、アンワインドが『5』をイメージしている。これは、TAS2025の2025年にインスパイアされたものだ。
このラゲッジラックやテラスの商品化は難しそうだが、内外装のカスタマイズだけなら、アンワインドは特別仕様車として、リマスタードは新たな中古車の楽しみ方の提案として、実現は不可能ではなさそうだ。TAS2025でのギャラリーの反響次第では、市販化も十分にありえそうだ。
ディザスター・サポート・スペック
日産ではキャラバンの可能性を追求すべく、2021年のTASから毎年カスタマイズドモデルを出展している。今回は第5弾として、災害時に備える支援車両を提案する。2024年のTASに出展した『ディザスター・サポート・モバイルハブ』は防災というコンセプトが市場から注目され、TAS後に多くの自治体や企業から問い合わせや視察があった。
そこで今回の『ディザスター・サポート・スペック』(DISASTER SUPPORT SPEC.)では、実際に購入、実現できる『備えるキャラバン』をコンセプトに、実用を見据えて進化させた。ふだんは本社で日常使いに活用し、有事があったら災害用パックや備品を搭載して2名で現地入りし、被災した支店の活動再開をサポート。車内で寝泊まりや食事、事務作業ができ、積載した『ポータブルバッテリー ・フロム・リーフ』を活用してネットを繋ぎ情報収集や会議を行う。
ベース車は、キャラバン・プレミアムGX(ディーゼル/4WD)。日常使いを考慮して派手すぎないボディカラーとするが、内外装にオレンジ色をアクセントに用いている。ルーフにはソーラーパネルやスターリンクアンテナも備わる。
有事の際に数日間は災害支援活動が可能
セカンドシート部には車外に展開可能なスライド棚(200kgまで積載可能)を装備し、車外へ引き出せば室内はオフィス空間となる。ラゲッジスペースの棚は天板を展開すればベッドとなり、ラゲッジフロアには重い荷物の移動や積みおろしに便利な低抵抗素材を採用している。
さらに、スライドドアガラスにはサイネージモニターを設置して最新情報を発信し、着替えが可能な折りたたみ個室も積載している。こうした装備により、有事の際に数日間は災害支援活動が可能だという。
日産では、これらのカスタマイズを新車だけでなく、中古車や既販車に対しても対応し、キャラバンの可能性を市場にアピールする。対象顧客は法人や自治体が主となるが、防災意識の高い個人ユーザーもターゲット層に入る。
東京オートサロンというと派手なカスタマイズモデルが主役となるが、こうした『いざという時に使える、実売を見据えたモデル』の出展も、今後は増えていくのかもしれない。
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