8月17日、2024年MotoGP第11戦オーストリアGP MotoGPクラス 2日目のセッションがレッドブル・リンクで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選を22番手で終え、スプリントは16位でフィニッシュしている。
今大会はホンダのフル参戦組である計4名のライダーに新パーツが一斉投入されている。ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)は、比較的好印象を抱いていたようだが、中上は長期的な課題としているフロントにおけるフィーリングの欠如を変わらず訴えていた。
バニャイアがスプリント3勝目。マルティンはペナルティ、M.マルケス転倒で優勝争いから脱落/第11戦オーストリアGP
初日のプラクティスでは22番手に沈んだ中上は、土曜日の朝に実施されたフリー走行2回目で自己ベストを0.101秒更新。準備を整えて臨んだ予選Q1では、まずフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを履いてアタックを開始した。序盤にウイーク初の1分29秒台へと突入させ、7番手につける。
終盤のアタックでは、リヤのソフトタイヤのみを新品に履き替えて再びアタックに挑むと、さらに1分29秒612まで短縮することに成功した。12番手とホンダ勢のフル参戦組のなかでは最下位グリッドとなってしまったものの、初日の自己ベストを大幅に更新させていた。
22番グリッドから臨んだスプリントでは、タイヤはミディアム/ソフトを選択。スタートでは一気に17番手に浮上するが、2周目には19番手まで後退してしまう。中盤は一時的に1分31秒半ばまでペースを落としたものの、終盤にかけては前半とほぼ同じ1分30秒後半まで回復し、安定したペースで周回を重ねていた。
さらに中盤から終盤にかけ、前方を走るライダーの転倒があったこともあり、中上は最終的に16位でチェッカーを受けた。依然として厳しい状況にはあるが、スプリントではホンダ勢のなかでは2番手でフィニッシュと健闘を見せている。さらに、初日よりマシンにおけるフィーリングの改善も感じられたとのことで、得られたこともあったという。日曜日の決勝レースはポイント獲得に向けて、準備を進めていく。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(予選:22番手、スプリント:16位)
「正直なところ、マシンのフィーリングは昨日よりも良くなっていましたし、それは重要なことです。マシンバランスにいくつか小さな変更を加えたところ、ブレーキングに自信が持てるようになり、より安定したブレーキングが可能になりました」
「スプリントではスタート後にポジションを上げることが出来ましたし、安定したラップタイムも維持することができました。明日のレースはタフなものになることが予想されますが、タイヤの選択が重要だと思うので、そこが最大の賭けになると思っています」
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