BYDオートジャパン2024戦略発表会
3月に入って早々にBYDオートジャパンが東京・品川で2024年の戦略発表会を行い、同時にアット3の仕様変更アップデート版を披露した。
【画像】BYDオートジャパン2024戦略と仕様変更されたアット3を発表 全121枚
昨今、主要国の新車市場でEV販売にブレーキがかかっていることは周知の通り。自動車メーカー各社も電動化戦略における「なるべく早い時期での100%EV化」というニュアンスを多かれ少なかれトーンダウンさせ、ハイブリッドの割合像もしくはICEとの共存へと軌道修正を図る中で、注目度の高い記者会見の場となった。
登壇したのは3名、BYDのアジア・パシフィック総経理で日本でグループのトップを務める劉学亮と、BYDオートジャパンの代表取締役である東福寺厚樹そして同マーケティング部長の遠藤友昭だった。
3者とも異口同音に口にしたのは、まだ日本で乗用車を展開して1年ほどのBYDが浸透し始めているのは、パートナーであるディーラー関係者と報道陣、そして何よりアット3やドルフィンを選んでくれたユーザーのおかげ、という感謝の意だった。
モビリティ分野「7+4+2」というキーワード
わけても劉総経理が強調したのは、以下のポイントだ。まず二次電池の研究開発から起業した歴史と、公共交通インフラの電動化を進め、EVバスでは70%以上のシェアを占めるほどグローバルに成功を収めている実績。
次いで乗用車については、昨年は302万台のEVを含む620万台の新エネルギー自動車を販売したという規模、そしてBYDに3ブランドを加えた4チャンネルでグローバル販売を加速させ、ドイツで行われるサッカーのユーロ2024の公式スポンサーを務めるという直近の展開。
さらに印象的だったのは、日本でも新たにアップデートされたアット3を発表を機に、自動車のイメージが強かったが新エネルギーテクノロジーカンパニーとして「(ソーラーなど発電で)とり込む・(二次電池に)蓄える・(モビリティ機器に)応用する」という将来的なビジョンをも示したことだ。
ようは将来的にBYDの日本でのビジネスはグローバル同様、EVバスやEV乗用車だけにとどまらないであろうことを意味する。BYDの定義する「グリーン・トランスポーテション・システム」というビジョンの中で、新エネルギーによって駆動するモビリティ分野は「7+4+2」というキーワードで表される。
7とは市井を走る乗用車/バス/タクシー/シャトルバス/トラックなど運送車両/建設車両/(ごみ収集などに従事する)衛星車両のこと、4とは港湾クレーン/物流倉庫/鉱山などの採掘/空港内シャトルバスといった産業インフラ内で用いられる機器や車両、そして2が有人ドローンやリニアといった次世代交通システムだ。
社会全体に新エネルギーのフローをくまなく浸透させることで、炭素排出量の大きな削減効果を得るというBYDのビジョンは壮大で、魅力的でさえある。
だが劉総経理がスピーチで込める熱量、時に声を張り上げるような独特の説法には、中国のリーダー特有のプレゼンテーション・メソッドというか、聴衆の意志に関係なく強いメッセージを突き通すような、あの高度な管理社会ならではのトーンを認めない訳にもいかない。
自動車はどの国でも重きをなす産業で、EVはひとつのツールとして、各国に何をもたらせるかという観点から、BYDは技術を提供していくのみと、氏はいう。中国のグローバル企業としての宿痾をBYDが外的要因としてどう克服していくか、まだ日本では端緒についたばかりといえる。
BYDオートジャパン目下の販売台数と状況
続いて登壇した東福寺代表取締役は、BYDの本邦導入を発表してから1年、ディーラー網の拡充に注力してきたと述べる。
当初は20数店舗からスタートして、現在では全国51カ所で実際に来て見て触って、見込み客が試乗ができる体制になっている。正規ショールームとして恒常的に車両展示を行う店舗も増え続けており、3月前半には岐阜と練馬に新しいショールームがオープン。
じつに22店舗の体制となった。販売ネットワークの拡大と同時に、アット3にドルフィン、それぞれロングレンジも揃えることで、ユーザーの選択幅を広げたことも奏功したと氏は分析する。
店舗数と販売台数がまだまだ比例関係にあるような、ゼロからのスタートだったことを考えれば、昨年を通じて1446台、今年2月までに2000台を超えたという累計販売台数は、初年度としてはまずまずと東福寺代表取締役は見ている。
とはいえ、3000台を超えないと街で見かけるようになった、という感覚にはならないとも強調する。9月に発表したドルフィンは型式認証の取得が遅れ、当初の販売目標だった1100台に届いていないこと、現況ではPHP認証(1型式あたり年間5000台以下のみ認められる簡易な適合性確認審査)になっていることを認めつつ、ボトルネックや課題は少なくない。
いずれ販売面ではまだまだ道半ばとの感覚ながら、年央にはセダンである「シール」の導入も控え、手応えはつかんでいるようだ。
アット3の仕様変更
この日、3番手で登壇したマーケティング部長の遠藤は、より具体的にアット3の仕様変更について解説した。
新しくなった点は、センターディスプレイが従来より+3インチ、15.6インチ化されたこと、そしてカラオケアプリを通じてカラオケ音源を車内で再生し、別売りのマイクを繋げて楽しむことができるという。
また新色として外装にコスモスブラックを、内装にブラック×ダークブルーを追加した他、OTAによるソフトウェアアップデートも近日中、既存モデルを含めて実施される。
今回のアット3の仕様変更を機に、氏はコミュニケーションや体験機会のアップデートをも実施する。
「自分らしさ大切に、人生を走りやすくする」をメッセージに2種類のコマーシャル動画を展開させ、さらに潜在的なユーザー層とのリアルタッチ・ポイントを設けるため、全国30カ所以上で「触れれば分かるEVの疑問」と題した実車展示キャラバンを行うという。
まるでアメリカの大統領選挙のキャンペーンのように、全国各地でBYDのもつ雰囲気やEVとして可能ならしめることを、身近に感じられる機会を供給していくということだ。
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みんなのコメント
何か日本人を勘違いしていませんか?
カラオケが出来るから買う奴どれだけいますかね。
日本人は、車には安全性と信頼性を求めており、世界でも有数の国産メーカーが何社もあります。
輸入車を購入する人は、そのメーカーの車にステータスを求めている。
そのため残念ながらBYDもヒュンデも、それに該当しないので、購入者は極々わずか。
現在のBEVには大したメリットが無く、デメリットの方が多い。
環境負荷に関しても、走っている時は確かに二酸化炭素を排出しないが、走るためので電気や製造時の二酸化炭素の排出、廃棄の時の処理も確立されていないが、この時も大量の二酸化炭素ヺ排出。
トータルを見ると本当にガソリン車より、環境負荷が少ないか疑問。
リチウムを使わず、10分以内に残量20%から満充電出来るようになれば、少しは売れるかも。