ランボルギーニのモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ」は、2020年夏にワールドプレミアを予定しているハイパーカーのエンジンテスト風景を公開した。ハイパーカーはカーメーカーのブランド名で20台以上市販されるモンスターマシンで、2020-2021から始まるル・マン24時間レースなどWECシリーズの中心的マシンだ。
動画では、最高出力830psの6.5L・V型12気筒の雄叫びを聞くことができる。
ランボルギーニのハイパーカー
「スクアドラ・コルセ」が開発しているハイパーカーは、公道仕様モデルとは全く異なるフロント・スポイラー、リヤ・ウイング、大口径のエアスクープを備え、ボディはアルミ製のフロント・フレームとカーボンモノコックで造られているレース専用のハイパーカーだ。
そしてこの新型ハイパーカーは、2月下旬にサーキットでシェイクダウンテストを行ない、開発の最終段階に入っている。
ハイパーカーの意義
「スクアドラ・コルセ」は2018年11月にワンオフモデル「SC18アルストン」を公開している。このスペシャルモデルの開発は顧客とスクアドラ・コルセが共同して取り組んで生まれたモデルで、公道もサーキットも走行できる仕様となっている。
そして、現在開発中のレース専用のハイパーカーは、この「SC18」がベースになっていると噂されている。
また「ハイパーカー」という呼称が使われているということは、2020-2021世界耐久選手権(WEC)から開始される「ル・マン・ハイパーカー(LMH)」を意識していることは否定できない。
WECは従来のLMP規則のプロトタイプ・スポーツカーから、メーカーのブランドの名前でホモロゲーション(公認)を取得し、20台以上市販されるマシン。つまり「ル・マン・ハイパーカー」による戦いに変更される。
現在、WECにハイパーカーで参戦を表明しているのはアストンマーティンとトヨタのみだが、その他にフォード、マクラーレン、フェラーリも参戦すると見られている。
またアメリカのIMSA新規則車両「LMDh」もWECに参戦する予定だ。「LMDh」はLMP2マシンをベースにしているが、性能調整により「LMH」と同等の性能にすることが想定されている。
ランボルギーニは、まだル・マン24時間レースへ参戦するかどうかは何も決まっていないとコメントしているが、その最終決断は夏までには発表されるだろう。
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