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ラリーカーのように乗れるランボルギーニ「ウラカン ステラート」は楽しいスーパーカーだった!

掲載 更新 8
ラリーカーのように乗れるランボルギーニ「ウラカン ステラート」は楽しいスーパーカーだった!

スーパーカーの名門ブランド、ランボルギーニから登場した最新モデルは、どこでも走れるスーパーカー「ウラカン・ステラ―ト」。私、吉田由美は海外で試乗してまいりましたので、その模様をレポートしたいと思います!

「スーパーカー」と言えばフェラーリとランボルギーニの名前を挙げる人は多いのではないでしょうか? 特にスーパーカー世代のあなた!(笑)あるいは、「子供のころ、カウンタックを自転車で見に行ったなあ」という遠い目をしながら語るおじさん、あなたの周りにもいませんか? 

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売上を伸ばし続けるスーパーカー

フェラーリとランボルギーニは、常にスーパーカー界の双璧として、今も君臨しています。日本はスーパーカー大好きな国で、フェラーリもランボルギーニも大人気。2022年はフェラーリが販売台数、純利益ともに19%増。ランボルギーニも販売台数はSUVのウルスとウラカンが人気を牽引して過去最高の納車台数と純利益を記録。

ちなみにトップはアメリカ。日本は世界第5位の販売台数ですが、前年比で22%も増加しているのです。そして、ランボルギーニにとって今年2023年は会社創立60周年を迎える特別な年ですが、すでに来年の分まで受注は確保され、今年はさらなる増加が約束されているとのこと。

というわけで、ランボルギーニの最新モデル「ウラカン・ステラ―ト」に試乗してきました。しかも海外で! 米国カリフォルニア州パームスプリングスでの国際試乗会です。なるほど! ランボルギーニの販売台数でシェアNo.1の国での国際試乗会か…。

ちなみにこの「ウラカン・ステラ―ト」ですが、「ウラカン」とはV10ミッドシップで人気の、いわゆるザ・スーパーカールックなクルマ。「ウラカン」のバリエーションも多数ありますが、2024年には新型車の全モデルをハイブリッドにするというランボルギーニは謡い、つい先日、日本でもV12エンジンを搭載するプラグイン・ハイブリッドモデルがお披露目されたばかりです。

ということで、今回の「ウラカン・ステラ―ト」は、V10最後の純エンジンモデルとなります。しかし、通常ならば新しいモデルに興味が移行されて売れなくなるのでは?と思うかもしれませんが、むしろその逆です。「最後のV10ガソリンエンジンモデル」というキャッチフレーズは、スーパーカーファンの心を掴みまくり。「世界1499台限定」というのも、もしかしたら「いつかはランボルギーニ」と思っていた人の心を動かしたり、これまでのランボルギーニのオーナーも「ガソリンエンジン車最後だから買わねば」という気持ちにさせたかもしれませんが。

そして今回の「ウラカン・ステラ―ト」は「ウラカンEVO」をベースにし、高速道路も土の道も楽しめる、ある意味、これまでのスーパーカーの定義を覆すもの。なにしろ今までのスーパーカーは舗装されたサーキットをいかに速く走るか、ダイナミックに走るかという部分に重きをおいていて、ダートなど未舗装路はSUVか機動性の高いコンパクトなモデルが主役でした、が、そこにスーパーカー+ラリー車のように走れる、という要素が加わりました。



このありそうでなかった異色の組み合わせは、昨今のトレンドなのかもしれません。そういえばラリーは昨年、日本でもFIAのラリーの世界大会「ラリー・ジャパン」が12年ぶりに開催されたり、初心者でも楽しめる参加型のラリーも人気です。また、ポルシェからも「911ダカール」という、「ウラカン・ステラ―ト」同様、ダートを楽しめるモデルが登場して、なかなかホットかも。

今回のメインイベントは「ラリー」モード

というわけで、そろそろ試乗インプレッションに移りたいと思います。

試乗会場は、パームスプリングス…は宿泊したりイベントなどを行うホテルで、そこから100km以上離れた砂漠の真ん中にあるサーキット「チャクワラバレー・レースウェイ」。パームスプリングスは砂漠の中なのに緑が美しい場所。サーキットまでの道はランボルギーニ「ウルス」をドライバーさんの運転で移動。私は敢えて助手席に乗せてもらったので、100km以上の道のりの景色の移り変わりを興味深く見ていました。街を出ると緑が無くなり、やがて植物が全くない荒野が延々と続きます。

そして、サーキットは、本当に砂漠のど真ん中。周囲には何もなくて、あるのは敷地内にあるロッジや管理棟、そしてサーキット。そしてランボルギーニの大きなトレーラーハウス。外は灼熱地獄ですが、トレーラーハウスの中は快適で、ここでプレゼンテーションやインタビューが行われます。

まず見た目にはフロント先端に取り付けられた長方形のラリーライト。ボディプロテクションやホイールアーチ、強化されたシルなどが力強さを演出します。また、最低地上高を「ウラカンEVO」より44mm高くしてサスペンションの稼働域を確保。リアのエンジンフード上のエアインテークも異質な存在感を醸し出しますが、これはエンジンにきれいな空気を送るため、この位置にしたのだそう。

確かに、44mm最低地上高を上げても、全高自体ももともと低いので、その中で少しでも高い場所に設定したのは納得です。さらに屋根には「Sterrto」というロゴ入りのルーフレールがあり、40kgまで積載可能だそう。

ボディサイズ自体もひとまわり大きくなり、全長で+5mm、全幅+23mm、全高に至っては+83mm大きくなっています。そして外観の仕上げはゴツゴツした、いかにもアウトドアなタイヤはブリヂストンとランボルギーニが共同開発したランフラットの「DULLER AT002 」(フロント235/50R19、リア285/40R19)。これはもともとSUV用のタイヤだそうですが、試乗会場に来ていた、ブリヂストンの開発の方に話を聞いたところ、「オフロードでもフラットでもハイパフォーマンスを発揮できるタイヤです」と自信を見せていました。ちなみにポイントはコンパウンドだそうですが、詳細は秘密だそうです。エンジンは5.2ℓのV10エンジンを搭載し、最大トルクは560Nm、最高出力は610HP。

サーキット自体は1周3.75kmの舗装されたアスファルトのサーキットですが、「ウラカン・ステラ―ト」の試乗では途中から土(砂?)の上を走るダートを走り、再びアスファルトに戻る、ハーフ&ハーフの特別コース。助手席にインストラクターを乗せて、まずはドライブモードを「スポーツ」モードで走行。

そしてダートコースに入るときに今回のメインイベント「ラリー」モードに変更していざ。このラリーモードが新設定で、ローグリップ状態になったうえ前輪の駆動配分を多くなり、私的にはアクセル感度がラフになるような気がして、ダートの上のコーナーで簡単にドリフトできちゃうモード。おそらく改良された最新の「LDVI」(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴィコロ・インテグラータ)がサポートしてくれているのだと思いますが、コーナーを曲がって車が滑り始めた時でも余裕で車を立て直すことができるため、安全に楽しく、まるでラリードライバーやドリフト選手のように華麗なドリフトが決められるのが嬉しい。というわけで、「ウラカン・ステラ―ト」は今までにないランボルギーニの世界を見せてくれた感じ。

ちなみに、サーキットドライブの後は、公道での試乗も待っていましたが、私たちの車はコース設定を間違えたらしく、違う道を走っていたときにスタッフのクルマが追いかけてきてその事実をしるというハプニング。どおりでやたらと遠いと思った!(-_-

でも、ミスコースのお陰で延々50km以上の砂漠の一本道を走るという西部劇に登場しそうな場所をドライブするという。しかも、予定よりだいぶ多い距離を走った模様。タイヤのブロックが大きいのに、音や振動も違和感なく、普通に乗れることを体感できたし。

この楽しさ、写真でおわかりいただけるかな?

ちなみに「ウラカン・ステラ―ト」は世界限定1499台で、ほぼ完売。ただご興味のある方はお近くのディーラーへご相談くださいとのこと。価格は3116万5367円(税抜き)です!

■関連情報
https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/huracan/huracan-sterrato

取材・文/吉田由美(カーライフ・エッセイスト)

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みんなのコメント

8件
  • そういうのは俺と結婚してから言ってくれ
  • 裸を大衆に晒した女に価値は無い。
    もうそういう用途しか無いからね。
    本人は気付いてないんだろうなw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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