走りも専用チューニング
ロールス・ロイスは、新型ゴーストの「ブラックバッジ」モデルを公開した。高級セダンをより個性的に仕上げ、ロールス・ロイスブランドに若い購買層を取り込むことを目的としている。
【画像】若者狙いのゴースト【ブラックバッジと標準モデルを写真で比較】 全90枚
ブラックバッジでは、標準的なゴーストのツインターボ6.75L V12エンジンの出力を29ps追加し、600psにパワーアップさせている。最大トルクは5kg-m増加して91.6kg-mとなり、わずか1700rpmから発揮される。
走行モードには新たに「ロー(Low)」を追加し、8速ATのシフトチェンジが50%速くなり、エグゾースト・ノートも変化する。
そのほかにも、コーナリング時のボディの横揺れを軽減するためにエアスプリングを大容量化したり、スロットル・マッピングをカスタマイズしたり、4輪駆動システムや4輪操舵システムのチューニングを見直したり、ブレーキペダルの踏み込み位置を高くしたりするなどさまざまな改良が施されている。
顧客年齢層の引き下げに成功
スタイリング面では、ブラックバッジ・シリーズの兄弟車であるドーン、レイス、カリナンから多くの要素が取り入れられている。グリルやスピリット・オブ・エクスタシーなどはダーククロームが採用され、21インチのアルミホイールも専用デザインとなった。
インテリアでは、ブラックウッドパネルやテクニカル・ファブリックを使用して「落ち着いた」トーンにするとともに、ダッシュボードにはLEDイルミネーション付きの特注の時計を配置している。
ブラックバッジ・シリーズは、ロールス・ロイスの購入者の平均年齢を56歳から43歳に引き下げ、BMWグループの中で最も若い層を獲得するなど重要な役割を果たしている。トルステン・ミュラー・エトヴェシュCEOは、ブラックバッジは今やロールス・ロイスにとって「ブランドの重要な一部」であると語っている。
ブラックバッジの販売台数はロールス・ロイス全体の40%を占めており、2016年にレイスに初めて導入された際に想定していた15%をはるかに上回っている。
ゴースト・ブラックバッジは現在、英国で32万5000ポンド(約5080万円)から受注を開始している。
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