現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「車庫入れ困難」「Uターン不可」レベルの街乗りで勇気が必要なクルマも! 最小回転半径の「大きい」「小さい」モデルを調べてみた

ここから本文です

「車庫入れ困難」「Uターン不可」レベルの街乗りで勇気が必要なクルマも! 最小回転半径の「大きい」「小さい」モデルを調べてみた

掲載 36
「車庫入れ困難」「Uターン不可」レベルの街乗りで勇気が必要なクルマも! 最小回転半径の「大きい」「小さい」モデルを調べてみた

 この記事をまとめると

■最小半径の大きなクルマと小さなクルマを紹介

【カタログ値だけじゃわからない】クルマの「小回り性能」は何で決まる?

■ボディサイズはじつはあまり関係なかったりする

■見た目によらず小まわりが利くクルマもあれば、カスタムにより悪化したクルマもある

 気にせずに買うと大変なことにある最小半径の話

 クルマを購入するとき、エンジンのスペックやボディサイズ、燃費性能などは気にする人も多いが、意外と見落とされがちなのが「最小回転半径」ではないだろうか。

 この最小回転半径とは、ステアリングをどちらかに目いっぱい切った状態で旋回し、もっとも外側のタイヤの中心が描く円の半径のことを指しており、簡単に言えば小まわり性能の高さを表すもの。この数値が大きすぎると、Uターンをしようとしたときや、車庫入れなどで切り返しをしたときに大変苦労することになるワケだ。

 そこで今回は、この最小回転半径が大きな車種と小さな車種をいくつかピックアップ。見た目通りに小まわりが利く車種や、その逆の車種、見た目の通り小まわりの利かない車種などをチェックしてみよう。

 ジープ・ラングラーアンリミテッド(先代)

 小まわりが利かなそうな、いかにもオフロードカーといったルックスのジープ ラングラー。その4ドア版であるアンリミテッドの先代モデルの最小回転半径は、なんと7.1m。ジープが活躍するような大自然の中では小まわり性能はそこまで必要ではないかもしれないが、普段乗りでは勇気がいるレベル。

 その反省があったのか、現在販売されている現行型では6.2mと大幅に改善されている。ちなみに何かと話題のランドクルーザー300の最小回転半径は5.9mとなっている。

 ミツオカ・ヒミコ(現行型)

 ホイールベースが長くなれば、それだけ最小回転半径は大きくなってしまう。その代表的な存在と言えるのが、ミツオカ・ヒミコだろう。

 現在販売されているモデルはND型ロードスターがベースとなっているが、ホイールベースはロードスターの2310mmに対して2910mmと、実に600mmも延長されているのだ。その結果、最小回転半径はロードスターの4.7mに対して5.7mと、1mも大きくなってしまっている。

 超デカいのに小まわり抜群な衝撃

 トヨタ・グランエース

 アルファードを超える大きなボディを持ち、8人乗り仕様では驚きの4列シートというレイアウトを持つグランエース。その大柄な車体から、さぞかし小まわりが利かないのだろうと思いきや、なんとその数値は5.6mと、ひとまわり小さなアルファードの3.5リッターモデルの5.8mよりも小まわりが利くのである。

 これは、グランエースが後輪駆動であり、フロントのステアリングの切れ角を大きく採ることができたため。VIPの送迎に使われるケースも多い車種だけに、ホテルの送迎などでアタフタと切り返すことがないのは、意外と重要なポイントと言えそうだ。

 スズキ・ツイン

 一方、見た目通りに最小回転半径が小さいクルマなのがスズキのツインだ。軽自動車よりもさらに短い全長で、車名の通り2名乗車となっているツインの最小回転半径は3.6mであり、あのダイハツ ミゼットIIと同等の小まわり性能を持ち合わせていた。

 トヨタ・シエンタ(16インチアルミホイール装着車)

 登場からまもなく7年が経過しようとしているにもかかわらず、堅調な販売をキープしている現行型シエンタ。コンパクトなボディでありながら、3列シートを備えるモデルとして運転にニガテ意識のあるユーザーにも受け入れられていることも要因のひとつだろう。

 確かに標準モデルの最小回転半径は5.2mと比較的小まわりが利く数値となっているのだが、過去にメーカーオプションとして設定されていた16インチアルミホイールを装着すると、一気にこの数値が5.8mまで悪化してしまうのだ。

 これは、前述のアルファードに匹敵する数値となってしまうのだが、プラットフォームを共有するアクア(先代)で16インチホイールを装着すると、車体との干渉を防ぐためにステアリングの切れ角をが小さくなる措置をしていたことから、シエンタでも同じ対処がなされていたのかもしれない。

 このようにボディサイズ以外の要因で最小回転半径が大きくなったり小さくなったりすることもあるので、見た目の印象だけで判断せず、しっかりカタログをチェックしてから購入したほうがよさそうだ。

こんな記事も読まれています

2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
AUTOCAR JAPAN
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
Auto Messe Web
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
AUTOCAR JAPAN
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
AUTOCAR JAPAN
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
driver@web
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
WEB CARTOP
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
日刊自動車新聞
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
GQ JAPAN
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
乗りものニュース
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
motorsport.com 日本版
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
グーネット
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
グーネット
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
ザ・ニッポンの高級車の進化──新型トヨタ・クラウン・クロスオーバー試乗記
GQ JAPAN
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
トヨタの豊田章男会長、不正発覚で陳謝 「間違いをした時は一度立ち止まる」 認証プロセス管理の仕組みは年内に構築
日刊自動車新聞
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
ボルボの最新BEV「EX30」の全身に息づく"ほどよきこと"の魅力
@DIME
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
トヨタが発表した不正行為と対象車種の一覧
日刊自動車新聞
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
「5ナンバー車」もはや中途半端? 規格を守る意義 “ちょっと幅出ちゃって3ナンバー”と、実際違いあるか
乗りものニュース

みんなのコメント

36件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村